本日も暑い日でありました。
こんな夜は怪談でも!と思うのですが、怖がりですし、
霊感zeroのワタシにひんやりしていただけるネタはありません。
でも大学の時に入った女子寮は
ある種、話題に事欠かない不思議の国、ワンダーランドでした。。。
親の転勤が決まり、大学3年から女子寮に入ることになりました。
その寮は、とある大きな団地の端にあって
公団住宅の1棟を大学がマルっと借り受けたものと聞きました。
ワタシが大学に行こうと、寮の門を一人で出たところで
近所の小学生数人が、ワタシに一斉に声をかけて走り去って行ったことがありました。
『やーーーーいっ!お前んちオバケ屋敷~~~~!!わーーーー』と。。。
まさか女子大学生にもなって、小学生に
そんなベタな野次られ方をするとは思っていなかったので、
ワタシは脱力。。。
まあでも、はっきり『違う』とも言い切れなかったのです。
寮に入った後で知ったことですが、
そこは周辺でも有名なお化け屋敷なのでした。
団地の他の棟と同じように、一般に貸し出されていたのですが
霊が出るということで、すっかり無人になったところを、大学が借りたのだと囁かれていました。
とはいっても、霊感のないワタシには特に気になることもなく
仲良くなった友人たちとバカ話をしながら毎日楽しく過ごしていました。
ある夜、いつものようにベッドに入りウトウトしだすと
突然ぎゅーーっと身体がベッドに押し付けられるように
何かが重くのしかかって動けなくなってしまいました。
『うわ、キターーーーーーー!!!』
それが人生で初めての金縛りでした。
《疲れていたから、きっとそのセイだ、そうに決まってる》と思いながらも、
目を開けるほどの勇気はなく
つぶったまま我慢して、数分経とうかという頃。
仰向けで寝ている自分の左右の腕の、二の腕&手首部分の4カ所に
重さが集まって来るように感じはじめました。
すると今度はその部分がマッサージでもまれるように、重くなったり軽くなったりします。
『な、なに?なんなの?
』
その柔らかく気持ちのいーい感触には、思い当たるモノがありました。
そう。
それは、まさに
猫の足の肉球の感触だったのです!!!
どうやら猫がワタシをまたいでのっかって
ムニムニ、ムニムニマッサージするかのように、足踏みしているようなのです!!!
右足から左足へ体重がやわらかく移動する様は、ネコ科のそれにしか思えませんでした。
結構長いこと、ワタシの反応を楽しむかのように、ムニムニ歩いている。。。
『こりゃ猫に間違いない、それも悪意がない、てか、むしろ遊んでやがる
』と思ったワタシは
可笑しくなって、怖がっているのすらバカバカしくなって
(口はやはり動かなかったので)心の中で
『ちょっとなにやってんのよ!遊んでないで、降りないと承知しないよ!!』と叫んでみたら
スッと金縛りがとけ、その後何事もなく、いつしか眠ってしまったのでした。。。
落ち着いて考えれば、ワタシをまたぐなんて
普通の猫の大きさじゃありえませんよね。
目をつむっていたので夢だったのかもしれません。
でも、金縛りの感触や、足の柔らかさをリアルに覚えていて
今でもあれはニャンコのお化けだった気がしてならないのです。。。
ちっとも寒くならない、お化け話でした。ちゃん、ちゃん。
これを気に、金縛りになった時は
『ワタシは何もしてあげられないから向こうへ行って!!』と心の中で大声で叫びますが、なにか?
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