菊の花

の花びらをほぐしていたら新潟の祖母の家の食事を思い出した。

まだ小学校に上がる前だと思うけど。

台所の床に座って大きな笊いっぱいの菊の花をむしりました。

まだ菊花を食べたことのないあたしはその作業が何なのかもわかっていなくて、多分説明してくれていたとしても、何のことやらわからなかったんじゃないかな。

ほんで夕餉の食卓に上った菊花ご飯、酢の物。
細かい事は覚えていないのだけど、なんか殆どの食べ物に入っていたので（そういう記憶になっただけかもしれないけど）菊食べるの～、しかも全料理に入っているし～、とびっくりした。

ほんで食べてみてまたびっくり。
菊花の味は子ども好きはしないよね。
おえ～。食えねー。田舎厳しい。

と、なんか悲しくなったのを思い出した。
今じゃ大好きなんだけどね。

それと併せて思い出すのがくるみの白和え。

くるみをおばちゃんが（と言ってもおばあちゃん。このおばちゃん、長男のお嫁さんなんだけど、田舎の嫁はこき使われるんだね。あたしはしばらくお手伝いさんかと思っていたよ）金槌みたいのでたたいて、あたしは中身を取り出す係、そしてすり鉢ですって、お豆腐を入れて、最後に野菜で和えるまあ、今思えば素敵な胡桃白和えなんだけど。

白和えも食べたことなかったあたしはまず、せっかくの胡桃を擦っちゃう事にも「勿体無い」とびっくりだしその上お豆腐入れてぐちゃぐちゃしちゃうのもびっくりだし。

味もうすら甘くて気持ち悪いし。

ぎょえ～、田舎のご飯、食えねー。

花食べたりこんなぐちゃぐちゃしたもの食べなくてはならないほど田舎は食糧難か、と、思ったのでした。

今思えば、素敵なおもてなしなんだけどね。


ＰＥＡＣＥ！！。
ラ☆。