中段から上段へ、階段を登って行きます
足を痛めている私には、ちょっとしんどい階段
でも、紅葉がまだ見れたので、良かったです~~\(^o^)/
≪本堂≫国登録有形文化財
京都宇治平等院鳳凰堂を原型とし建立。
中央に中堂、その左右対称形に翼廊を配し中堂の背後に尾廊が建つ。これもまた彩色装飾においては極彩色を施し外部の組物などの表面は宝相華唐草文と繧繝彩色を主体としており原作よりは一段と華やかである。入母屋の屋根、切妻、寄棟、腰屋根をはじめ肘木垂木の大面取など、仏教建築の最高峰と言われる藤原時代の様式を忠実に取り入れていることが最大の特徴と言える。この前面には約八間角、総白大理石造りの大礼壇があり、腰鏡には瑞華霊禽の浮彫を施している。
≪孝養門≫
言うまでもなく原作は日光東照宮陽明門である。当寺の建築においては唯一その実測図が用いられており、各部の比例も一致している。昭和28年当時この大事業を立願した耕三師は幾多の苦心の末、文部省に1組だけあった図面を同省に申し入れ入手、以来10年の歳月をかけ完成に導いている。相違は各部の装飾の彫刻と彩色に多く、下層柱の金銀泥彩色を施した聖衆来迎の浮彫、組物表面に施した宝相華と繧繝(うんげん)彩色など原作よりはるかに華麗で、こうした点では日本一豪華な建築物と呼べるのではないだろうか。
≪至心殿・信楽殿≫国登録有形文化財
両殿は本堂の前庭に向って相対し、本堂より見て左が至心殿、右が信楽殿である。京都・法界寺の阿弥陀堂を原型とするが、至心殿は宝物館(現在は法要具倉庫としている)信楽殿は大講堂として建立している。いずれも仏法蔵などとならび当寺の堂塔では装飾建築が施されていない簡素な意匠となっており、また若干の平面上での相違はあるものの、規模・形式・建築年代をはじめ大方の点で同じであり、そのように建立しているのは無論、伽藍を左右対称にするためである。両殿とも平安後期(藤原時代)の寺院建築の優雅な特徴をそなえている。
≪法宝蔵・僧宝蔵≫国登録有形文化財
両宝蔵は五重塔に向って相対する建物で同寸同大、塔の右側が法宝蔵、左側が僧宝蔵である。飛鳥時代創建で江戸期に再建された大阪・四天王寺の金堂を原型としているが、いずれの宝蔵も宝物館として建立、応用するためにとくに内部の平面や構造は、おおよそ別のもの(実用的建物)に変化させていることが特徴となっている。しかし建築細部は、入母屋造の妻面に見える虹梁や身舎の組物の形状など江戸後期(19世紀)の社寺建築の特徴を正確にとらえているものである。法宝蔵は博物館3号館、僧宝蔵は博物館4号館として公開している。HPより