「過剰」
他者が私に何かを求めてきました。
例えば、相手に欠如している30%を私に求めてきて、
相手が求めた30%に応えることを“善意”と言い、10%上乗せして40%備給すると“過剰”になります。
すると、相手から「悪いわね」の言葉が返ってきます。
この「悪いわね」の言葉が、自分が過剰にやりすぎた結果の言葉です。
これは善意ではありません。
30%求められて、30%応えれば“善意”だったものを、やりすぎたために“悪”に変えてしまいました。
そのため、相手は自分に「無理をさせた」、「犠牲を強いた」と思い、罪意識を感じて、「悪いわね」と言います。
善人という評価を他者から求めようとするがために、過剰に備給してしまった、これは“悪”です。
人は相手からあらゆる機会をねらって、自己愛を無制限に引き出そうとする心の働きがあります。
押し付け、迷惑
自分のして欲しいことを相手の想いとは関係なく押し付けてしまいます。
夫婦や親子で常におこります。
例えば親子の関係で、お母さんは子供の時にリカちゃん人形で着せ替え遊びをしたかったが、買ってもらえなかったとします。
お母さんは、子供が「買って欲しい」と言わないのに、リカちゃん人形を買います。
子供は別に欲しいわけではないので、遊びません。
すると、お母さんは「せっかく買ってあげたのに、何で遊ばないの」と怒ります。
リカちゃん人形を買ってもらいたいのも、それで遊びたいのも、全てお母さんの子供時代の欲望です。
母の欲望を我が子に投影したことに、お母さんは気づきません。
子供にすればいい迷惑です。
だから、子供への対応法として、『all ok、敏速・適確。言われたことだけする』ことです。
先ほどの善意が悪に変わったように、良かれと思ってしたことも、相手に対してではなく、自分にとっての利益で、過剰で余計なことをしました。
相手が求めた以上のことはお節介になり、これは相手の自我を侵犯したことになります。
「過剰」は暴力、病理
過剰は病理に繋がります。
相手を傷つける暴力になりかねないことを知っておくことです。
よくある例は「食べなさい」「食べなさい」と食を勧めること。
これは、「おもてなし」という名を借りた、食による暴力です。
相手が求める分だけ備給します。
適切であると、「ありがとう」という言葉が返ってきます。
互いにして欲しいことは言葉にします。
そして原則、言われたことをしっかりその通りにする。
善意の押し売りはしないことです。
自我境界を持つ
一般にはしっかり個を持って、「yes」、「no」をはっきり言うと変人と言われます。
特に「no」と言うと「せっかく親切に言ってあげたのに」と、嫌われ、
自己主張すると、協調性がないと取られます。
自我境界を持った人はnoの時は「no」と言います。
私とは、自我境界を持った他者ではない私です。
個を尊重し合うことが、全ての人間関係に必要なことと考えます。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
(LAFAERO1 大澤秀行 『メタ言語』講座 2025.7月 より筆者まとめ)
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