養育法で多いのは、「他人に迷惑をかけないこと」。
クライアントは人に迷惑をかけてはいけない。
人に負担をかけてはいけない。
人の主重荷なってはいけない。
という三つの信条で生きています。
そして、人を煩わせたり、気を遣わせてはいけません。
これらは他者への“配慮性”が高いことがいいことだと教えられます。
“配他性”とも言い、親は「自分のことよりまず第一に他人のことを考えなさい」と、躾の名のもとに子供に過剰に押し付けます。
これが精神の病をつくります。
神戸連続児童殺傷事件(1997年)の少年A。
秋葉原通り魔事件(2008年)を思い出します。
例えば、幼稚園に行く前から躾られ、自分で靴下をはき、着替えができ、親の手を煩わせない、親に迷惑をかけないことを教えられます。
肛門期(1.5~4歳)のトイレットトレーニングで厳しくされ、自律性(セルフコントロール)を奪われ、
エディプス期(4~7歳)で母のファルスにされ男らしさを求められるが、男らしさを抹殺される。
そしてお母さんの操り人形にされます。
これでどこに子供自身が育つのでしょうか。育ちません。
同じことを繰り返し反復することで、肯定も否定も子供の心に定着します。
子供はまだ未成熟なので、自己肯定を自力でできません。
親にひたすら肯定されることで得ていきます。
これが「all ok」かつ「敏速・適確」の子育て法です。
自分のことが常に肯定される、この繰り返しによって「私はこれでいい。OK」が定着します。
自己肯定ができる前に、他者に配慮している場合ではありません。
またできるはずがありません。
順番が違います。
他者への配慮や思いやりは自己肯定ができた後の話です。
自己が肯定できるから、今度は他者を肯定できます。
自分を肯定され「私はOK」を積み重ねると「自信」ができ、
自分の言いたいことが言えます。自己主張します。
言いたいことが言えないことが、また心の病理をつくります。
「否定されるのではないか」、「ダメだと言われたらどうしよう」と思うと、言うことを躊躇します。
そして、言う気がなくなっていきます。
「言う気がなくなる」と「勇気がなくなる」。
これは駄洒落ではなく、ラカン理論によく出てくる「アナグラム」(ある言葉や単語の文字を並び替えたり、同音異義語に替えることで別の意味の言葉を作る言葉る遊び)です。
『夢分析』でもよく使います。
肯定の繰り返し反復によって、自信が定借します。
反対に、「お前はだめだ」「何をやってもできないな」と否定を繰り返し反復されると、究極的には自殺に至ります。自己の抹殺です。
もしくは他者への攻撃、殺人です。
この極限に導いてしまう危険を孕んでいるので、非常に危険です。
否定しないことです。
自分で肯定しますが、第三者である他者の肯定に頼るところがあります。
自分で肯定しても、他者が否定してくると、それも多人数で否定されると抗いきれません。
貶し合ったり、悪口を言ったりするのではなく、互いに相手・他者を肯定し合うことです。
他者のいいところを見つける目を持ち見つけ、それを真似て摂り入れれば、自分も変容し成長していきます。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
(参考分析 LAFAERO1 大澤秀行 著 『こころの科学1』)
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参考文献:大澤秀行 著『病気は心がつくる』論創社
『こころの科学』テキスト1~3
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