部活帰りの夕焼け。友と原チャリで旅した新潟の海。伊豆スカイライン。古いフィルムを紐解く様に自然と笑みがこぼれる自分を気持ち悪っと思う程だった。
しばらくして大型免許を取得した俺はスエキチの愛車、刀と忍者でカツ丼と温泉の旅に出た。
スエキチが教官、俺は生徒だ。
なにしろ俺の大型バイクのイメージはアクセルを開けばウィリーしまくるモンスターマシーン。死んじゃうイメージしか出来ない危ない乗り物でしかなかった。
先生にしっかり乗りかたを教わるのがこの旅の目的だ
手取り足取りで色んな事を教わりながらのツーリングだった。一番記憶に残ったものは、二台の忍者と刀がスエキチに愛され大切にされていると。
俺もじだらに・・・山梨の方言でいい加減にする・・・あつかえないなと気を引き締めたことだ。
それともう一つはスエキチが残した名言だ。
ツーリング中に俺はこう聞いた。
「何故、信号待ちの後の発進でスエキチはスムーズに静かに発進してくのに、俺の借りている忍者はどんなに慎重にしてもガクガクしてしか発進出来ないのか?」
彼はこう答えた。「それはハイスロットルにしてあるからだよ」と。
ハイスロ・・・反応がクイックなアクセルの事・・・
50になり静かなツーリングを望む俺には必要ないが彼の意図が知りたくなり尋ねてみる。
奴はこう答えた。
「ハイウェイでポルシェやフェラーリなどスーパーカーが現れた時にモタモタせず、すぐさま追従するにはハイスロじゃなきゃ話にならん」とキッパリ真顔で言い切った、
俺は心の中で「あらら」と思ったがキラリと光るその瞳に反論出来ずにいた。
その後はさほど時間を必要とせず一つの答えにたどり着く。カツ丼と温泉の旅の最後の休憩にそれは訪れた。
「さっきポルシェが追い越し車線を飛ばしてったよね?」
確かに白のポルシェが俺達を抜いて行った。
すると、スエキチは・・・
「今日はエスコートしてるから許してやるが、いつももなら絶対許さねぇ」
瞬間、俺は確信したスエキチ・・・こいつは正真正銘の馬鹿だ馬鹿過ぎる。と。
思えば、キャラ設定で言うとこち亀の本田の様な男だ。無理もないかと自分なりに納得し、空を見上げると大きな雲がゆっくり流れていた。
スエキチとの愉しすぎるツーリングは瞬く間に終わり・・・
あれから30年の月日が流れた2045年の初夏80回目の誕生日がすぐそこに迫った6月の珍しく晴れた朝。俺はまだバイクにキーを刺している。
そう彼等と共に走る為に・・・・・・完
しばらくして大型免許を取得した俺はスエキチの愛車、刀と忍者でカツ丼と温泉の旅に出た。
スエキチが教官、俺は生徒だ。
なにしろ俺の大型バイクのイメージはアクセルを開けばウィリーしまくるモンスターマシーン。死んじゃうイメージしか出来ない危ない乗り物でしかなかった。
先生にしっかり乗りかたを教わるのがこの旅の目的だ
手取り足取りで色んな事を教わりながらのツーリングだった。一番記憶に残ったものは、二台の忍者と刀がスエキチに愛され大切にされていると。
俺もじだらに・・・山梨の方言でいい加減にする・・・あつかえないなと気を引き締めたことだ。
それともう一つはスエキチが残した名言だ。
ツーリング中に俺はこう聞いた。
「何故、信号待ちの後の発進でスエキチはスムーズに静かに発進してくのに、俺の借りている忍者はどんなに慎重にしてもガクガクしてしか発進出来ないのか?」
彼はこう答えた。「それはハイスロットルにしてあるからだよ」と。
ハイスロ・・・反応がクイックなアクセルの事・・・
50になり静かなツーリングを望む俺には必要ないが彼の意図が知りたくなり尋ねてみる。
奴はこう答えた。
「ハイウェイでポルシェやフェラーリなどスーパーカーが現れた時にモタモタせず、すぐさま追従するにはハイスロじゃなきゃ話にならん」とキッパリ真顔で言い切った、
俺は心の中で「あらら」と思ったがキラリと光るその瞳に反論出来ずにいた。
その後はさほど時間を必要とせず一つの答えにたどり着く。カツ丼と温泉の旅の最後の休憩にそれは訪れた。
「さっきポルシェが追い越し車線を飛ばしてったよね?」
確かに白のポルシェが俺達を抜いて行った。
すると、スエキチは・・・
「今日はエスコートしてるから許してやるが、いつももなら絶対許さねぇ」
瞬間、俺は確信したスエキチ・・・こいつは正真正銘の馬鹿だ馬鹿過ぎる。と。
思えば、キャラ設定で言うとこち亀の本田の様な男だ。無理もないかと自分なりに納得し、空を見上げると大きな雲がゆっくり流れていた。
スエキチとの愉しすぎるツーリングは瞬く間に終わり・・・
あれから30年の月日が流れた2045年の初夏80回目の誕生日がすぐそこに迫った6月の珍しく晴れた朝。俺はまだバイクにキーを刺している。
そう彼等と共に走る為に・・・・・・完
当方ポルシェ乗りです、がバイクも好きでかつて隼も所有しておりました。
「ポルシェ、ブログ」で検索したら出てきたので記事を読ませて頂きましたが、スエキチなる人物、某マンガの見過ぎでしょうか(笑)?
ポルシェ乗りミーティングでも良く話題になりますが、高速で走っていると忍者やカタナに絡まれる事が多くハッキリいって迷惑してます。何を勘違いされてるか判りませんが忍者カタナなどの数世代前のバイクでは基本性能が違いすぎてポルシェの相手にもなりません、とゆうかポルシェ乗り全員が相手にもしてません。
しかし後ろにヨロヨロフラフラと必死になって付いてくるのでお情けで仕方なく譲る事もありますが、それで「勝った」などと思われるのは勘違いも甚だしいです。
自分に酔った旧車乗りのキチガイの事故に巻き込まれるのは御免なので譲るのです。
せめてポルシェと対等に走りたいなら隼やZZR1400クラスで絡んできて欲しいです。
それなら好敵手と見なし本気で相手させて頂きますから。
乱文失礼しました。
ポルシェってなぁ、速いんでしょうねぇ。ま、そうですよね、某漫画にも出てくるくらいですから。
そうですよ・・・レーサーではない、ましてや一般公道ですから事故のないのが一番です。
ま~た遊びに寄ってください。
あっ!きっと親友のグースを焼かれて奥さん子供を轢かれたんだな。。。ぜひ世界が荒廃したらガソリンと人民を守って、その後サンダードームで勝利してくれ(笑)
道の空いてる山間箇所を200km/h前後でノンビリとクルーズするスポーツカーが1台。
それを見付けたスエキチの目が光る
「スポーツカー乗ってる奴は誰だろうと絶対ゆるさねぇ!」と忍者のハイスロを一気に捻る!
スポーツカーの運転手「ん、なんか後ろからバイクが近づいてきたな。。。それより山陰のせいかFMの入りが悪いな~」
スエキチ「速そうな車だが俺様と忍者なら負けるはずはないっ!」
ピタリと車の後ろに張り付くスエキチ
スエキチ「俺様のプレッシャーに恐怖しろ!」
運転手「お!バイクが真後ろに付いたぞ。。。。ん?なんか真四角の一灯ライトで古臭いバイクだな?しかもヨロヨロしてるし、なんだ旧車か。俺の車そんなに見たいのかな?それよりFM入んね~な」
運転手「おっと前に一般車が見えたな。でもブレーキ効かない旧車にオカマほられても困るから優しく減速してやるか」
スエキチ「俺にビビッてアクセル緩めたな?ここで一気に抜きさってミラーの点にしてやるぜ!」
スポーツカーを左から追い抜き、そのまま速度を緩めず一般車の隙間を右へ左へと縫うように抜いていくスエキチ。。。
「やはり俺様と忍者は最速だぜぇ!怖いものは何も無いハイウェイキングだぁぁぁぁ!これで俺様の伝説が一つ増えたな。。。ふっ」
運転手「なんでアイツあんなに急いでいるんだ?きっとウンコでも漏れそうなのかな?おっ、やっと山陰抜けたからFMが綺麗に受信できて良かった良かった。。。それより今日はバトルする気分になれる速そうな車もバイクも居ねえな~」
その後、スポーツカーの運転手は隼と楽しいバトルを繰り広げて満足な一日となるが、その話しはまた別の機会に。。。完
想像膨らむわ~w
記事主ネタ提供乙!