その店は鮨屋なんであるが、親方は医者のようであり、魚を捌くと言うよりは腑分けに近いと言う。なかなか鮨なんぞはつまめず、親方に出されるものをいただく。
例えば、石ガレイの胆汁を小さい瓶に入れて冷凍庫に入れる。二百尾分くらい貯まったところで取り出して解凍したら竹串を入れてまた冷凍庫に収める。それを二三日おいて繰り返すと余分な水分が竹串に付着するので胆汁の原液が出来る。これを舐めると唾液と混じり合い、えもいわれぬ芳香を放つ、それに苦味から甘味への変化まで楽しめる。
これは村松友視さんのハーフフィクションだと思われる小説に出て来るのだが、面白い。人見知りが激しい親方は暖簾を常に店の中に掛ける、常連しか入れないわけではないのだが、矢鱈には入れない。
大好きだ。私は小心者なのでとてもとても入れるわけもないのだが、だからこそ憧れてしまう。村松さんの書く小説にはこんなお店がたくさん出て来る、時代屋からベーシーからみ~んなちょっと・・・いえいえ沢山変わっている。けれども、どのお店、いやご主人は頑ななまでに素敵なのだ。行って見たい・・・いやいや見るだけでいい。やっぱり探検だな・・・その辺にありそでなさそで、頑固が売りじゃ駄目なんだ、自信に裏打ちされた強制が出来る店、商売なのだけれど既存のそこらへんのチャラチャラ商業ベースは鼻で笑う。
眠りに落ちよう・・・
例えば、石ガレイの胆汁を小さい瓶に入れて冷凍庫に入れる。二百尾分くらい貯まったところで取り出して解凍したら竹串を入れてまた冷凍庫に収める。それを二三日おいて繰り返すと余分な水分が竹串に付着するので胆汁の原液が出来る。これを舐めると唾液と混じり合い、えもいわれぬ芳香を放つ、それに苦味から甘味への変化まで楽しめる。
これは村松友視さんのハーフフィクションだと思われる小説に出て来るのだが、面白い。人見知りが激しい親方は暖簾を常に店の中に掛ける、常連しか入れないわけではないのだが、矢鱈には入れない。
大好きだ。私は小心者なのでとてもとても入れるわけもないのだが、だからこそ憧れてしまう。村松さんの書く小説にはこんなお店がたくさん出て来る、時代屋からベーシーからみ~んなちょっと・・・いえいえ沢山変わっている。けれども、どのお店、いやご主人は頑ななまでに素敵なのだ。行って見たい・・・いやいや見るだけでいい。やっぱり探検だな・・・その辺にありそでなさそで、頑固が売りじゃ駄目なんだ、自信に裏打ちされた強制が出来る店、商売なのだけれど既存のそこらへんのチャラチャラ商業ベースは鼻で笑う。
眠りに落ちよう・・・