時々、物申したくなるんです

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最高刑の是非の前に

2011年07月21日 19時55分25秒 | 法制度
本日、無期懲役が求刑どおりに言い渡された判決がありました。
遺族は、最高刑(日本においては死刑)を望んでおられたよう
ですが、検察が求刑したのは無期懲役。極刑に対して躊躇した
のが無期懲役を求刑した理由と記憶しています。

死刑については、たびたび議論になりますが、今回はそのこと
ではないです。
死刑を語る以前に、それよりも刑が軽いと位置づけられている
無期懲役という刑について、なぜ議論がされないのかが非常に
気になります。

子供の頃は、無期懲役という言葉を額面どおりに受け取って、
刑務所からは死ぬまで永久に出られない刑だと思っていました。
ところが、無期懲役という刑は、言葉の印象とは裏腹に、天皇
の崩御や即位などのタイミングで恩赦などもあり、思いのほか
簡単に減刑され、出所が可能になる刑です。
司法の刑の定義とは異なるかもしれませんが、現実はそうです。
こんないい加減な刑が、死刑に値するかどうかに躊躇した程の
重大な犯罪を犯した者に対する刑だとは、何か釈然としません。

性犯罪を犯したものの再犯率は非常に高く、半数以上が再犯に
至るという統計がでています。
性犯罪を犯し、犯行の発覚を恐れて絞殺した挙げ句、整形まで
して無人島にまで逃亡していた人間が、そんな簡単に反省した
り、更生するとは考えにくいです。
今は、再犯により新たな被害者が出ないことを望むばかりです。