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管理者 : Zippo

みみずだっておけらだって

2007-06-21 22:43:05 | ノンジャンル
食品メーカーの不祥事のたびに思う。

食品製造の場合、製造物の品質に対してメーカーの自主管理を基本としていることが問題なのではないだろうか。

自動車や家電の品質トラブルの場合は、「消費者の事故 or クレーム」→「内部調査」→「原因特定」→「発生頻度と事故のレベルの推定」→「リコール」とう流れが多い。
理論的に不具合を持った製品は必ず一定の確率で事故を発生する。

リコールによる損失は莫大なものになるため、正常な思考回路をもった経営者ならきびしい品質管理をさせる。(そうじゃないメーカーも過去にあったけどね)

製品回収による損害が莫大になる点は食品製造でも同じだが、一番の違いは消費者側で異常に気づきにくいということだ。

また、自動車や家電などの品質トラブルの多くは基本的に悪意はなく、設計スキル不足、検査方法の考慮不足が原因の場合が多いと感じる。

一方、食品メーカーのトラブルの場合「死にゃしない、気づかれさえしなければいい」的な悪意でやられていると感じざるをえないものが少なくない。最初から隠蔽工作も可能になる。(食品メーカーが一般的に悪意のある経営者が多いという意味ではないので念のため)

だから食品メーカートラブルは内部告発がなければ発覚しづらいというのは事実だろう。

まあ、悪意のない設計ミスによる事故でたくさんの人が亡くなるのと、悪意のある混ぜ物で知らずにおいしいおいしいと食べているのとどっちの罪が重いかというと難しい問題ではあるが・・・

いずれにしても、性善説にたよっていられない食品製造の品質管理は日常から-定期的な検査・監査だけではなく-第三者がやるしかないように思える。
ただ、大小あらゆるメーカの工場に第三者機関が毎日入り込むというのは現実的ではない。やってできないことはないだろうがよけいな税金を使うことになるか、製品単価が上がってしまう。

そこで、同じ規模の、できればライバル関係にあるメーカ同士で品質管理・検査をクロスチェックするというのはどうだろうかと考えた。
自分より他人の悪いところを見つける方がずっとたやすい。
製造工程も含めてチェックするのがベストだが、製造ノウハウなどの企業機密が守れなくなるというのなら、最終完成品を検査するだけでもいい。

我ながらいいアイデアだと最初は思ったのだけれど、今度はライバルメーカを貶めるために、わざとずさんな品質管理をするようになったりするのかなぁ。

トラブルを起こしたメーカを擁護するわけではないが、塩までまがいもの(それも有毒物質)が広く出回っている某国よりはましだけどね。


写真と本文は関係ありません。