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紫の雫

現なるや、幻なるや、去来しゆく想いのたけを、エロスの波が洗う。

新妻の奇妙な行動

2006-12-10 20:22:54 | Weblog
新妻、というからにはさぞや悩ましい日記かなと思うけど、これはそうではなくて文字通り日常の奇妙な話を集めている。読んでいれば面白いし、書いている人も唖然としているのかもしれないけど、あまりの奇妙さに毎日が飽きなくて返って新鮮かも。

http://blog.livedoor.jp/texi3005/archives/2006-04.html

これからしばらくブログランキングから選んで感想を書こう。これはちょっと違ったが、なるべくならエロチックでロマンチック系列を選ぶということに変わりは無い。

ポーリン・ベントリー 帰ってきた騎士

2006-11-26 14:44:38 | Weblog
ポーリン・ベントリー 帰ってきた騎士 2002.11.5復刊 (1996.11)

Penruthin's Wife by Pauline Bentry

久しぶりのハーレクインだったが、これは面白かった。歴史物は概して面白いようだ。細かいところの欠点があまり見えないからかもしれない。時代考証などは細かく見ればいい加減なのかもしれないが、読者もそこまでは求めていないだろう。

10歳で10以上年上の夫に嫁いだヒロインは、夫から愛されることもなく、夫をフランスに送り出す。当時は英仏戦争の真っ只中らしい。その間に彼女の財産は、夫の弟と小修道院長によって食い尽くされ、領民もまた貧困に喘いでいる。

夫の帰国を待ちわびていたヒロインのもとに、それらしき人物が帰ってくる。しかしそれが夫なのか、あるいは自分に優しかった夫の腹違いの義兄なのかが、断言できない。

物語は、この帰ってきた騎士が本当はどちらかの謎解きと共に進行していくのだが、そのへんは少しくどいとしてもなかなか読ませる。

こんな作品なら、何冊でも楽しく読めそうだが、次に読むのはいつになるやら。

6月のハーレクイン

2006-07-06 19:02:04 | Weblog
もうハーレクインはしばらくの間読んでないのだが、ずっと前に読んだままになっていた本のリストだけをあげておく。他の記事もそろそろ揚げようと思うのだが・・・

エリザベス・デューク  葡萄畑のささやき  久我ひろこ訳
Whispering Vines by Elizabeth Duke 1994-1

メアリー・リン・バクスター  パパとママは恋愛中  安達紫帆訳
Between the Raindrops by Mary Lynn Baxter 1988-9

デイクシー・ブラウニング  森の迷い子   栗原紀子訳
The Homing Instinct By Dixie Browning 1991-9

アマンダ・リー  マイ・パートナー   小林育子訳
Great Expectations by AmandaLee 1988-10

フィリス・ホールドソン  いとしのゴースト   窪田奈津子訳
Only the Nanny Knows for Sure by Phyllis Halldorson 1991-11

アーリーン・ジェイムズ  あなたのいる風景  島野めぐみ訳
Family Man by Arlene James 1991-4

ぺニー・ジョーダン   愛は悲しみを超えて   大島ともこ訳
Yesterday’s Echoes by Penny Jordan 1994-10

サラ・クレイブン  危険な代役   早川麻百合訳
Dawn Song by Sara Craven 1995-1

ステラ・バグウェル  金色のトナカイ   閑谷春子訳
Teach Me by Stella Bagwell 1990-10

ルーシー・ゴードン  ローレライ愛の調べ   加川千津子訳
Song of the Lorelei by Lucy Gordon 1991-12

リーガン・フォーレスト  傷ついた翼   鈴木庸子訳
One Step Ahead by Regan Forest 1987-2

ジュディス・マクウィリアムズ  七万五千ドルの夫   真田都訳
Honorable Intensions by Judith McWilliams 1990-1


ハーレクイン3冊

2006-06-13 10:27:57 | Weblog
デビー・マッコーマー  涙の卒業アルバム  森あかね訳
Reflections of Yesterday by Debbie Macomber 1988-7

高校時代に将来を約束した恋人たちが、卒業後それぞれの両親のために誤解のままに分かれて12年後の物語である。過去にとらわれているのが、ちょっと。くどいような気がする


アン・メイザー  愛のさざなみ   谷みき訳
Born Out of Love by Anne Mather 1980-7

ブラジル人の生物学者の男とイギリス人の女の物語。一夜の愛で女は妊娠するが、男はそれを知らないまま、2人は巧妙に仕組まれた男のせいで別れてしまう。女と結婚した後見人で富豪の男は死んでも女と息子には何も残さなかった。それで女は通いの保母の臨時の職に就くために遠く海外まで出かけるというのだが・・・チョット無理があるような気もする。

ヴァイオレット・ウィンズピア  涙の結婚指輪  山下さおり訳
the Honey Is Bitter by Violet Winsoear 1979-9

自分を育ててくれた叔父一家の名誉を助けるべく、つまり従兄がおかした小切手偽造の罪を公にさせないために、けなげにも略奪結婚のような形で自分を犠牲にする女の物語。といっても富豪でもある夫を愛している自分に気がつくのだが・・・夫はギリシア人。イギリスの女性には、イギリス人以外の男への憧れでもあるんろだろうか?それに今まで出てきたギリシア人の男というのは、ほとんどが船主で金持ちだな。これはオナシスの影響?まあ事実も反映はしているのだろうが・・・

セラフィーナ 

2006-06-13 10:11:19 | Weblog
シルヴィア・アンドルー セラフィーナ   上木さよこ訳

Searafina by Sylvia Andrew 1997-2

もう当分は読まないと決めていたハーレクインだが、つい続けて4冊も読んでしまった。私もハーレクイン中毒にかかったのかもしれない。(^^)

中でも面白かったのがこの作品。ヒストリカルのほうだから舞台は19世紀だが、イギリスとフランスを舞台にヒロインが大活躍。これはハーレクインといわずとも、一般的な冒険小説と読んでもいいかもしれない。

高名な学者の父に育てられたセラフィーナが、家族の経済的窮状を救うべく、それまでの気ままな生活からレディとなってどこかの富裕な男と結婚しようとする。ただし経済的窮状といっても、上流階級のことではあるし、その原因がオックスフォードで学んでいる弟が、学業をさぼってギャンブルで負けた金の穴埋めにということであるし、あまり悲壮感も無い。しかしずっと田舎暮らしであったから、ロンドンに出て社交儀礼なども学ぶ必要があったのだろう。

セラフィーナは、ハーレクインの中でも最も知的なヒロインかもしれない。ラテン語を初めとして、ヨーロッパの主要言語に堪能なようだし、外交問題・論理学・数学などにも長けている上、自由闊達そのままに冒険心に溢れているから、現代でさえ太刀打ちできる男はあまりいないだろう。だから見る人によってその評価はがらりと変わるわけだが、外交官の妻となる彼女の続編があれば読みたいものだ。