京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

桜の木の下で風に揺られていたのは…

2020-04-18 06:22:26 | 雑学・蘊蓄・豆知識
昨日、雨宝院の桜を紹介しましたが、そのうちのひとつである歓喜桜の根元には、斑入り葉の宝鐸草の花が咲き始めていました。難しい漢字ですが「ホウチャクソウ」と読みます。




イヌサフラン科チゴユリ属に分類され、日本全国で見られる植物です。属名のとおりチゴユリ(稚児百合)の仲間なのですが、花はキジカクシ科アマドコロ属に分類されるアマドコロ(甘野老)やナルコユリ(鳴子百合)のほうに似ているようにも見え、これらより大きい花が垂れ下がります。

この花が名前の由来となっており、名前にある「宝鐸」とは「ほうたく」あるいは「ほうちゃく」と読む、寺院の御堂の四隅等に飾りとしてぶら下げる小さな梵鐘のような風鈴(風鐸)のことで、花のかたちがこの宝鐸に似ていることから名付けられています。


(百萬遍知恩寺の釈迦堂の宝鐸)

上の写真は、雨宝院ではなく百萬遍知恩寺の釈迦堂にぶら下げられている宝鐸ですが、似ているでしょうか?

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