だんだんと花が少なくなるこの時期に、花と香りで楽しませてくれるヤツデ。あちこちで花を咲かせているのを見かけることが多くなりました。

白川疏水通で咲いていたヤツデの花だけをクローズアップして撮影しましたが、じつはこれ、すべて花です。おそらく右下が花で、左上などは結実しはじめた実だとお思いになる方が多いのではないでしょうか。
ヤツデの花は両性花ですが雄しべが先に熟する「雄性先熟」という性質を持ち、蕾が大きくなって球形の散形花序が花開くとまずは花弁と雄しべだけの花が咲き、中心部の花盤から蜜を分泌します。やがて雄しべと花弁を落とすと無性期を経て中心部から雌しべの柱頭を突き出す雌性期へと移り、この状態が写真の左上の花序になります。
これは同じ花の花粉で受粉する「自家受粉」を避ける仕組みであるとされ、どのような環境変化が起こっても生き延びていくためにヤツデが獲得した性質だと言えます。もしヤツデの花を見る機会があれば、どの状態の花なのか観察されてみてはいかがでしょうか。

白川疏水通で咲いていたヤツデの花だけをクローズアップして撮影しましたが、じつはこれ、すべて花です。おそらく右下が花で、左上などは結実しはじめた実だとお思いになる方が多いのではないでしょうか。
ヤツデの花は両性花ですが雄しべが先に熟する「雄性先熟」という性質を持ち、蕾が大きくなって球形の散形花序が花開くとまずは花弁と雄しべだけの花が咲き、中心部の花盤から蜜を分泌します。やがて雄しべと花弁を落とすと無性期を経て中心部から雌しべの柱頭を突き出す雌性期へと移り、この状態が写真の左上の花序になります。
これは同じ花の花粉で受粉する「自家受粉」を避ける仕組みであるとされ、どのような環境変化が起こっても生き延びていくためにヤツデが獲得した性質だと言えます。もしヤツデの花を見る機会があれば、どの状態の花なのか観察されてみてはいかがでしょうか。