京都園芸倶楽部の元ブログ管理人の書笈

京都園芸倶楽部のブログとして2022年11月までの8年間、植物にまつわることを綴った記事を納めた書笈。

「光琳の梅」と「軒端の梅」

2022-02-16 19:34:55 | 歳時記・文化・芸術
下鴨神社(賀茂御祖神社)の近くを通ったので立ち寄ったところ、ちょっと早いかなと思いながら輪橋のたもとに植えられている「光琳の梅」の開花状況を確認してみたら、咲き始めていました。



江戸時代の画家である尾形光琳が描いた国宝の「紅白梅図屏風」のモデルとなった伝わる梅です。ただ、そっぽ向いて咲いている姿が多く、正面から観賞できる花は数輪だけ。咲き姿で「まだ早いから、もう少し先出してからのほうがいいよ」とでも伝えているのでしょうか。

ふと思い出し、足を伸ばして行ってみたところはこちら。東北院です。和泉式部ゆかりの「軒端の梅」が植えられていますが、咲いているかどうか……



咲いていました。こちらも数輪だけですが、光琳の梅よりはたくさん咲いていました。この後、もうひとつ「八房の梅」はどうかなと思って東本願寺の別院である真宗大谷派岡崎別院まで行ってみたのですが、本堂の整備工事中のため入ることは叶わず。残念なり。

和泉式部ゆかりの「軒端の梅」は、寺町京極の繁華街にひっそりと佇む誠心院と、嵯峨釈迦堂で知られる清凉寺にもあるのですが、双方とも白梅ではなく紅梅らしいのですが、一度確認しに行ってみたいと思っています。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | サルココッカの花と実 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。