曇り空で、夕方から雨が降る予報が出ている長野です。
婆さんは用事で出かけてしまいましたので、運動不足解消の散歩に裾花川まで行って来ました。帰りに「大阪王将」の前を通りましたら、「餃子の日、割引」の看板が出ていましたので、思わず立ち寄って餃子を購入してしまいました。婆さんからは「衝動買い!」と怒られそうですが。
今日の歩数は、11,640歩。久しぶりの一万歩越えです。
今日のテーマは、散歩ではなく、6月3~4日に行って来た「渋温泉」です。何故、今日までブログにアップしなかったかと言いますと、その時の写真を入れたSDカードが「神隠し」にあったからです。それが、今日、バッグの中から発見されました。婆さんからは「単なる年寄りの物忘れ」と言われてしまいましたが。
婆さんと、渋温泉の「金具屋」さんに行って来ました。
渋温泉には、「長野県ふっこう割」を使ったお得プランを利用しました。県で宿泊料を補助してくれるプランで、コロナの影響を受けている旅館などを応援するものです。長野県民限定でしたが。
長野市内から1時間程で来ることが出来ますので、職場の忘年会や、同級会などで何回か来てはいます。が、殆ど宿の温泉に入り、宴会をして、翌日帰るというだけで、温泉街を歩いた記憶がありませんでした。婆さんと温泉街を歩いてきました。
街歩きをしている人の姿は殆どありません。
金具屋さんの直ぐ横に「渋温泉 高薬師」があります。1300年前に「行基」が渋温泉を発見し薬師如来を祀った場所と言われています。急な石段(78段)を上ってお参りをしてきました。石段の対面には「和合道祖神」と足湯があります。
外湯やお土産屋さん等を眺めながら歩いて行くと「金刀比羅宮」があります。農耕の神として金刀比羅宮(香川県琴平町)の分霊を勧請されたもので雨乞いに御利益があると伝えられています。現在の社殿は江戸時代に建立されたようです。石段の横には大きな「獅子頭」があります。
温泉街の端には「横湯山温泉寺」があります。約700年の歴史を持つ曹洞宗のお寺で、京都・東福寺の虎関禅師が草庵を結んだのが始まりと言われています。武田信玄ともゆかりのあるお寺です。
大きな温泉街ではありませんので、短時間で端から端まで歩くことが出来ます。いくつかの外湯を見ながら宿に戻りました。今回は、外湯を楽しむのは遠慮しておきました。
今回の宿「金具屋」さんは、昭和11年に完成した木造4階建ての建物が、国の登録有形文化財に認定されている歴史のある宿です。アニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったとも言われています。
館内の様子です。
宿泊客限定の「金具屋文化財巡り」に参加し、建物の案内をしていただきました。
夕食後、夜の温泉街の様子や金具屋さんの建物のライトアップを見てきました。人の姿が見えないので、かえってしっとりとした雰囲気を味わうことが出来ます。
金具屋さんには、二つの大浴場、露天風呂、五つの貸切風呂(無料)があり、その全てが「源泉かけ流し」で泉質も違うとのことでした。従業員さんから「二つの大浴場と露天風呂には、必ず入った方が良いですよ」と説明を受けていましたので、頑張って入ってきました。熱めのお湯ですが「これぞ温泉」を楽しむことが出来ます。
今回は、私の誕生日が近いこと、「お得なプラン」があったことで渋温泉を楽しめたわけですが、コロナ騒動を忘れることが出来た小旅行になりました。
金具屋さんは、近代的な旅館ではありませんが、歴史のある温泉が楽しめる「大人の旅館」と言えるものでした。ただ、客室にはこんな注意書きがありますのでお気を付けください。