日高の山に魅せられて !!

ハンパな山男の山行記録 !!

桜山~佐幌岳~奥佐幌岳~椎空知岳縦走だったのだが・・・

2012年04月18日 | 日高山脈
桜山(949m)~佐幌岳(1059.5m)~奥佐幌岳(1040m)~椎空知山(942.6m)
4月14日(土)~15日(日)  快晴  1泊2日縦走
単 独
総行動時消費水量    850ml(昼食を含む)
総行動距離       約18.600km
総行動時間        11時間50分


                    登山ルート

なかなか時間が取れず、週末の天候にも恵まれず一月半が過ぎてしまった。連休を控え、日高主稜線未踏ルート挑戦のため現在の体力確認とトレーニングを兼ね、子供のころに登った佐幌岳近辺の山々を縦走装備で踏むことにした。天候にも恵まれ、その素晴らしい眺望に魅せられながらの満足出来た山行であった。


峠(左)~桜山(中央)~佐幌岳(右)

14日(土) 快晴

行動時消費水量 300ml   行動距離 約5.100km   行動時間 4時間04分
            
 自 宅 8:30 → 9:45 狩勝峠 10:15 → 12:22 桜 山 12:27 → 13:55 佐幌岳小屋 → 13:59 佐幌岳山頂 14:15→ 14:19 佐幌岳小屋 → 17:00 夕 食 → 20:00 就 寝

 
狩勝峠の登山口

 時間に余裕があるせいか、目を覚ました後の行動がスローである。準備をすませ朝食後出発するも、忘れ物に気付き交番に登山計画書を提出し再出発。準備万端だが、昨年の家族の不幸以来縦走するのは半年ぶり、この間、日帰りで2度ほど山に出かけただけで体力的にどこか不安である。その反面、ワクワクするものもある。車で狩勝峠に進みながら近づいてくる佐幌岳への稜線を眺め、つい、にたついてしまう。9時半過ぎに峠に着く。峠の店は冬季休業中のようだ。立ち寄る車もほとんどいない。準備をすませ10時すぎに出発する。膝はもつのだろうか?股関節は傷まないだろうか?不安である。


登山口すぐからの稜線

 スローペースで一歩一歩確かめるように進む。雪は腐れ気味だが、スノーシューが抜ける事は無い。何日か前のスキーとスノーシューのうすいトレースが残っている。雪陵は広く緊張感は全くなく、西に富良野連山を眺めながら桜山を目指す。なかなかの眺めである。東には十勝大平原を眺め東西ヌプカウシヌプリも眺める事が出来る。1時間半ほどで桜山に着く。

    
桜山標識 

        
両ヌプカウシヌプリ

        
十勝連邦、右手前の鋭角な山が下ホロカメットク

西北方面に奥佐幌岳・椎空知山が姿を現すも、魅力は感じられない。山頂の標識が雪の間から顔を出している。何か、背伸びしているようにも見える。峠の道を見下ろしながら佐幌岳へ向かう。コルからの最後の登りでは気温も上がり何度かスノーシューが抜ける。1時間半ほどで小屋に着く。屋根が見えるだけで雪に埋もれている。ザックを置きとりあえず山頂に向かう。3~4分でたどり着く。

     
ニペソツ山、とてもいい感じだ!!

素晴らしい!!!何という眺めだろう!!南に北日高、西に富良野連山、西北に十勝連邦、北に大雪、北東に東大雪、東南に北十勝大平原!!!何十年もの昔の子供のころに登って以来である。景観の記憶はほとんどなく、その360゜の眺望には感激である。


左にかすかな剣山

 来て良かった。小屋に戻りこれからが一仕事。テン泊にしようか迷うが、つき出た煙突の右側に窓があったような記憶があり雪をかき分ける。20分ほどで窓まで掘り下げる。石で止めてあるが、取り除くと開き、中に入る事が出来た。きれいに整頓されている。


雪に埋もれた小屋

 


小屋内部、とてもきれいだ!

早速、薪を焚く。温かい!!気分も最高!!小屋が温まり一人安着祝い。焼酎の雪割りで乾杯!!美味い!!1合ほど飲み再び山頂へ。山頂直下のスキー場が何ともミスマッチだが、そこは無視して遠くを望む。これだけの山々を一望出来るところは、そうそうないであろう。


夕日で輝く富良野連山
              

15日(日) 快晴

行動時消費水量 550ml   行動距離 約13.600km   行動時間 7時間50分
         
 起 床 5:10 → 6:20 朝 食 → 佐幌岳小屋 7:05 → 7:42 奥佐幌岳 → 8:06 P1034m 8:10→ 9:04 P968m 9:15 → 10:28 P1034m → 11:08 奥佐幌岳 → 11:46 佐幌岳小屋 12:1 3→ 13:30 桜 山 13:40→ 14:55 狩勝峠 15:20 → 15:48 新得駅横の温泉 16:40 → 17:46 自 宅


十勝大平原を覆う雲海

目覚ましで予定通り目が覚める。昨日の素晴らしい眺めに満足しなかなか起きられず、だらだらシュラフにくるまっている。今日の行動はどうしよう?時間的にここからでは帰りの体力を考えるときついので、椎空知山までのピストン縦走は止め、P1034mまでのピストンとする。朝食を摂り7時過ぎに出発。天気予報では曇りのち晴れだったが、快晴である。十勝平野には低い雲が張り付いている。見事な雲海である。装備がないので軽い。快調なペースで進む。P1034mまでと考えていたが、椎空知山まで行けそうなペースである。挑戦する事にする。P1034m に1時間ほどで着く。ここから眺める下ホロカメットク山、そのとがった姿になぜかひかれる。機会があれば挑戦してみたいとも思う。

     
       奥佐幌岳からの眺め、奥に椎空知山

日高もここまで来るとまるで稜線の状態が変わってしまっう。稜線の傾斜も緩やかで絶景を見ながら何の危険も感じない。 P968m に9時過ぎに到着。椎空知山まであと1時間半程度か?腹が空いてきた感じなので、ウエストバックからビスケット?!?・・・。無い、無い!!ザックに置いてきてしまった。残念、これ以上は炭水化物を摂らずに進むとラスト3時間が大変な事になる。ここで撤退とする。たった、往復3時間。残念。またの機会とする。ブドウ糖を摂り進むも体に力が入らない。休み休み12時少し前に何とか小屋にたどり着く。誰か登山者が登ってきているかと思っていたが誰もいない。小屋で食事を摂る。窓を見ると何か動くものが・・・。ハエである。5~6匹もいる。よくよく見ると蜂も一匹。どうして外はまだまだマイナスになるのにいるのだろう?分からない?あまり考えない事にする。小屋内部を掃除し協力金箱にちょい奮発して千円入れ出発。南斜面の雪は昨日より腐れ、何度も抜けペースは上がらない。コルに着き桜山山頂を見上げると2人の姿が見える。山頂にたどり着くと笑顔で迎えてくれた。若いペアである。地元新得の方とか。とても好感のもてる二人である。どこからかわからないがボードで下りるととの事。少々山の話をし互いの無事を声掛け別れる。3時半少し前に峠の出発点に戻る。楽しかった!!帰りに桜山であったペアの方に教えて頂いた新得駅東横にあるトムラウシ温泉から運んで沸かしている銭湯?に入る。熱くて私にはちょっと・・・。それでもしっかり疲れを癒され無事に帰宅する。
                      
                       
                         
                                     
《つぶやき》

とにかく二日間、好天でほぼ無風!!最高の天気であった。
このルート、国道・スキー場等、文明・文化が近くに感じすがるが佐幌岳山頂からの眺めは素晴らしい!!の一言である。秋に再来してみたい。
雪屁を踏み抜けば別だが、全く危険を感じるところは無い。ただ、視界が悪くなった時等は稜線が広いので方向を間違えないように充分注意が必要。
小屋の管理が行き届いており、管理されている方々に感謝である。
二日目の山行でビスケットを忘れてしまった。いつまで続くはんぱな山男。
心配していた膝・股関節も特に問題なかった。しかし、連休までに少々筋トレーニングしなければ。
桜山で出合った楽しそうな二人が印象的であった。
熊の気配は全くなかった。
今山行、大満足。
連休前半で何とか野塚~ラッコ間縦走に挑戦してみたい。(三度目の正直か?!)

 
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