4月19~20日(土・日) 春山残雪期
単 独
カムイ岳(北日高)1756.1m ~エサオマントッタベツ岳1902m (カムイ岳北東尾根コース)
戸蔦別川6号砂防堰車止め 5:25→9:20 1129m 9:30→11:15 1400m 11:25→12:00 昼食 12:20→14:10 カムイ肩(JP) 14:36→ BC幕営
19日(1日目)
19日の早朝4時少し前に自宅を出発、拓成から林道に入る。まわりには雪が全くない。道路もほとんど乾き快調に進む。最終人家をすぎ戸蔦別ヒュッテに立ち寄る。人気のないヒュッテをあとに先へ進む。道路には雪がなく快調!6号砂防堰にたどり着くとそこにはゲートが取り付けられ、それより先に進むことは出来ない。
いつの間にかゲートが取り付けられていた
車10台程度止められるスペースが確保されている。ここに車を止め準備し5時半頃にスタート。尾根取り付までのスキーの予定だったが全く必要ない。ゲートをくぐり林道を先に進む。一部日陰の部分に残雪があるが特別歩行のじゃまにはならない。ツボで進む。何ヶ所かガケが崩れておりゲートを取り付けた意味が理解出来た。エサオマントッタベツ川を越えカタルップ沢手前の尾根に取り付く予定でいたが雪がなく沢と言うより日の当たらない尾根沿いの窪地の斜面がカタルップとエサオマントッタベツ川の中間より若干エサオマントッタベツ川よりのところに赤い布が着いてあったのでここで尾根に取り付く。かろうじて雪が残っていてその上を登るが気温が高く足が何度も取られる。20mくらい登ったところで林道跡にぶつかる。あしが取られるので林道跡沿いに登る。すると目の前に親子の熊の足跡が!!昨日の物だろう。迂回してまた登り口の窪地斜面に出た。
前日の物だろうがあまり見たい物ではない
上の様子はかなり雪の量が増え硬そうなので再度取り付く。800m手前でカムイ岳北東尾根コースに合流する。雪の量も安定してくるも8時過ぎる頃より早くも雪が腐りだす。何とかツボで上を目指す。徐々に足を取られる回数が増え和カンを付ける。振り返れば、妙敷山・伏美岳・ピパイロ岳等々の山が現れてくる。この位置から見るのは初めてだ。何となくワクワクする。更に高度を稼ぐと南に札内岳・エサオマントッタベツ岳が現れる。
札内岳
堂々として厳しさを感じる山容だ!感激だ!!来て良かった!!!立ち止まっては、まわりの景色に感激する。それにしても長い。特別難しいルートもなく余計に安心してペースが上がらない。14時すぎにBC予定の神威岳肩JPにたどり着く。絶景だ!! 風はあるものの快晴、西に日高最高峰の日高ポロシリ岳、遠く芽室岳、妙敷山・伏美岳・ピパイロ岳・1967峰、東に札内岳、遠くに十勝ポロシリ岳、南に・エサオマントッタベツ岳、なんと贅沢な眺めだろう!!やっぱり日高が好きだ!!景色に見とれていると稜線上に人影が・・・?誰もいないと思っていたのにちょっと残念。人影はどんどん大きくなり近づいてくる。その方と少しの会話をしたところ札内岳から縦走してきたとのこと。顔は黒く山男そのものだ。おまけに手元をみてびっくり!!何と素手ではないか!その方がカムイ岳へのピストンをしている間にブロックを積み幕準備をすませる。
JP直下のBC
テントに入ろうとしている頃戻ってこられ、これから下りるが途中幕を張るかもと言い残し下りていった。
テントに入り記録をつけ直し、明日の行動を考えながらウ井スキーを飲む。腹にしみる。美味い!!
食事をすませ、美しい夕日を眺めシュラフに潜り込む。ラジオを聴きながらうとうとと、いつの間にか眠りについていた。
20日(2日目)
BC7:20→8:30P1563m8:35→10:20エサオマン肩10:30→10:40エサオマントッタベツ岳山頂10:45→11:35P1563m11:40→13:20BC14:46→17:39車止めゲート
とくべつ強い風ではないが気になり熟睡する事が出来なかった。おまけに星空を楽しむのを忘れてしまった。3時半ころ起き今日の行動を考えるがまだ決められないでいる。戸蔦別岳かエサオマントッタベツ岳か?
取りあえずカムイ岳山頂で決める事にする。食事をとりカムイへ向かう。20分くらいで到着。
日高ポロシリ・七つ沼カール・戸蔦別岳・北戸蔦別岳と姿を現す。
日高ポロシリと七つ沼カールと戸蔦別岳
(写真を撮った位置はエサオマンへの途中より)
雄大な景観に感激!!2年前の伏美岳~戸蔦別岳の縦走を含め、ピパイロ側から3度ほど見たが、カムイ岳からの眺めはとびきりだ!! 私は好きだ。しばらく日高の大自然を満喫しBCに戻りながら異常に暖かいため長い稜線行を避け、エサオマンのピストンに決める。戸蔦別岳へは来年以降の挑戦とする。BCを見ると単独行の方がカムイ岳北東尾根より登って来るのが見える。BCに戻り話を聞くと日高は雪解けが早いと聞きつけて連休前に休みを取って、四国は高知より来られた30才前後の方だった。尾根取り付で偉く苦労したとの事。札内岳方面の縦走を計画しているそうで先を急ぐらしく一休みしエサオマンへ向かって行った。
見た目よりもやせ尾根で飽きない稜線とエサオマン
北カールの迫力にも圧倒される!!
私も、30分後にピストン装備でエサオマンを目指す。思っていたよりもやせ尾根だ。せり出した雪庇の上を進むも暖かさもありあまり気持ちよくは進めない。安全を意識し稜線寄りに進み2度ほどクレパスに落ちる。ヒヤリとする。表面がクラスト状態なのでタチが悪い。小さいアップダウンを繰り返しながら下って行き後半は登り返し。肩の手前は結構斜度があり緊張する場面が何度かある。滑落すればただでは済まない感じだ。2時間40分でエサオマンの肩にたどり着く。高知の方に何とか追いつき再度お話を聞こうと自分なりに急いだつもりだが高知の方は早すぎる!!縦走装備なのにどうなってるのか !? とうとう追いつく事は出来なかった。残念 !!
そしてカムエクだ !! 凄い迫力 !!来て良かった !!
カムエクにはゾクゾクするほどしびれた!!
ここは風も全く当たらずポカポカ陽気地面に大の字に寝て絶景を楽しむ。その後、エサオマンの山頂に立つ。エサオマンに来て良かった。戸蔦別岳に行ってもこれだけの絶景は望めなかっただろう!?もう1日予定しているが今日下山する事にして早々にBCに向かう。何度も日高ポロシリと七つ沼カール、戸蔦別岳に目をやる。本当に絵になる !! 2時間35分でBCにたどり着く。早々食事を取り幕を撤収し下山。和カンでもたまに足を取られる。尻滑りで時間を稼ぎ2時間50分で林道にたどり着きその後30分ほどで車止めゲートに着く。さすがに疲れた。帰路の車中、満足感でにやける自分がなぜかおかしかった。
反 省
当初、冬から春にかけてしか縦走路が確保出来ない?と聞いているカムイ岳~戸蔦別岳間の縦走を考えていたが、未だに未登頂のエサオマントッタベツ岳を選んだ。カムイ岳・エサオマントッタベツ岳とどちらの大パノラマも生涯忘れることが出来ないことだろう。結果として本当に良かった。
いつも何かを忘れるが今回は準備万端。今シーズ4回目にして頂きに立つことが出来た。
雪庇の歩行でクレパスへの意識が低かった事と下りでの和カン歩行で滑り厳しい傾斜ではなかったが30mほど滑落した事は大いに反省しなければならない。来週は山菜取りに専念し、ゴールデンウイークは何処へ行こうか!?今年は例年になく暖かく雪解けが進み尾根取り付が大変なので夏道のある山の縦走にでも出かけようかな!?
そう言えば高知の方との会話の中で知ったかぶりというか勘違いというか錯覚というか、イドンナップ岳をカムエクと言ってしまった!!申し訳なかったです
単 独
カムイ岳(北日高)1756.1m ~エサオマントッタベツ岳1902m (カムイ岳北東尾根コース)
戸蔦別川6号砂防堰車止め 5:25→9:20 1129m 9:30→11:15 1400m 11:25→12:00 昼食 12:20→14:10 カムイ肩(JP) 14:36→ BC幕営
19日(1日目)
19日の早朝4時少し前に自宅を出発、拓成から林道に入る。まわりには雪が全くない。道路もほとんど乾き快調に進む。最終人家をすぎ戸蔦別ヒュッテに立ち寄る。人気のないヒュッテをあとに先へ進む。道路には雪がなく快調!6号砂防堰にたどり着くとそこにはゲートが取り付けられ、それより先に進むことは出来ない。
いつの間にかゲートが取り付けられていた
車10台程度止められるスペースが確保されている。ここに車を止め準備し5時半頃にスタート。尾根取り付までのスキーの予定だったが全く必要ない。ゲートをくぐり林道を先に進む。一部日陰の部分に残雪があるが特別歩行のじゃまにはならない。ツボで進む。何ヶ所かガケが崩れておりゲートを取り付けた意味が理解出来た。エサオマントッタベツ川を越えカタルップ沢手前の尾根に取り付く予定でいたが雪がなく沢と言うより日の当たらない尾根沿いの窪地の斜面がカタルップとエサオマントッタベツ川の中間より若干エサオマントッタベツ川よりのところに赤い布が着いてあったのでここで尾根に取り付く。かろうじて雪が残っていてその上を登るが気温が高く足が何度も取られる。20mくらい登ったところで林道跡にぶつかる。あしが取られるので林道跡沿いに登る。すると目の前に親子の熊の足跡が!!昨日の物だろう。迂回してまた登り口の窪地斜面に出た。
前日の物だろうがあまり見たい物ではない
上の様子はかなり雪の量が増え硬そうなので再度取り付く。800m手前でカムイ岳北東尾根コースに合流する。雪の量も安定してくるも8時過ぎる頃より早くも雪が腐りだす。何とかツボで上を目指す。徐々に足を取られる回数が増え和カンを付ける。振り返れば、妙敷山・伏美岳・ピパイロ岳等々の山が現れてくる。この位置から見るのは初めてだ。何となくワクワクする。更に高度を稼ぐと南に札内岳・エサオマントッタベツ岳が現れる。
札内岳
堂々として厳しさを感じる山容だ!感激だ!!来て良かった!!!立ち止まっては、まわりの景色に感激する。それにしても長い。特別難しいルートもなく余計に安心してペースが上がらない。14時すぎにBC予定の神威岳肩JPにたどり着く。絶景だ!! 風はあるものの快晴、西に日高最高峰の日高ポロシリ岳、遠く芽室岳、妙敷山・伏美岳・ピパイロ岳・1967峰、東に札内岳、遠くに十勝ポロシリ岳、南に・エサオマントッタベツ岳、なんと贅沢な眺めだろう!!やっぱり日高が好きだ!!景色に見とれていると稜線上に人影が・・・?誰もいないと思っていたのにちょっと残念。人影はどんどん大きくなり近づいてくる。その方と少しの会話をしたところ札内岳から縦走してきたとのこと。顔は黒く山男そのものだ。おまけに手元をみてびっくり!!何と素手ではないか!その方がカムイ岳へのピストンをしている間にブロックを積み幕準備をすませる。
JP直下のBC
テントに入ろうとしている頃戻ってこられ、これから下りるが途中幕を張るかもと言い残し下りていった。
テントに入り記録をつけ直し、明日の行動を考えながらウ井スキーを飲む。腹にしみる。美味い!!
食事をすませ、美しい夕日を眺めシュラフに潜り込む。ラジオを聴きながらうとうとと、いつの間にか眠りについていた。
20日(2日目)
BC7:20→8:30P1563m8:35→10:20エサオマン肩10:30→10:40エサオマントッタベツ岳山頂10:45→11:35P1563m11:40→13:20BC14:46→17:39車止めゲート
とくべつ強い風ではないが気になり熟睡する事が出来なかった。おまけに星空を楽しむのを忘れてしまった。3時半ころ起き今日の行動を考えるがまだ決められないでいる。戸蔦別岳かエサオマントッタベツ岳か?
取りあえずカムイ岳山頂で決める事にする。食事をとりカムイへ向かう。20分くらいで到着。
日高ポロシリ・七つ沼カール・戸蔦別岳・北戸蔦別岳と姿を現す。
日高ポロシリと七つ沼カールと戸蔦別岳
(写真を撮った位置はエサオマンへの途中より)
雄大な景観に感激!!2年前の伏美岳~戸蔦別岳の縦走を含め、ピパイロ側から3度ほど見たが、カムイ岳からの眺めはとびきりだ!! 私は好きだ。しばらく日高の大自然を満喫しBCに戻りながら異常に暖かいため長い稜線行を避け、エサオマンのピストンに決める。戸蔦別岳へは来年以降の挑戦とする。BCを見ると単独行の方がカムイ岳北東尾根より登って来るのが見える。BCに戻り話を聞くと日高は雪解けが早いと聞きつけて連休前に休みを取って、四国は高知より来られた30才前後の方だった。尾根取り付で偉く苦労したとの事。札内岳方面の縦走を計画しているそうで先を急ぐらしく一休みしエサオマンへ向かって行った。
見た目よりもやせ尾根で飽きない稜線とエサオマン
北カールの迫力にも圧倒される!!
私も、30分後にピストン装備でエサオマンを目指す。思っていたよりもやせ尾根だ。せり出した雪庇の上を進むも暖かさもありあまり気持ちよくは進めない。安全を意識し稜線寄りに進み2度ほどクレパスに落ちる。ヒヤリとする。表面がクラスト状態なのでタチが悪い。小さいアップダウンを繰り返しながら下って行き後半は登り返し。肩の手前は結構斜度があり緊張する場面が何度かある。滑落すればただでは済まない感じだ。2時間40分でエサオマンの肩にたどり着く。高知の方に何とか追いつき再度お話を聞こうと自分なりに急いだつもりだが高知の方は早すぎる!!縦走装備なのにどうなってるのか !? とうとう追いつく事は出来なかった。残念 !!
そしてカムエクだ !! 凄い迫力 !!来て良かった !!
カムエクにはゾクゾクするほどしびれた!!
ここは風も全く当たらずポカポカ陽気地面に大の字に寝て絶景を楽しむ。その後、エサオマンの山頂に立つ。エサオマンに来て良かった。戸蔦別岳に行ってもこれだけの絶景は望めなかっただろう!?もう1日予定しているが今日下山する事にして早々にBCに向かう。何度も日高ポロシリと七つ沼カール、戸蔦別岳に目をやる。本当に絵になる !! 2時間35分でBCにたどり着く。早々食事を取り幕を撤収し下山。和カンでもたまに足を取られる。尻滑りで時間を稼ぎ2時間50分で林道にたどり着きその後30分ほどで車止めゲートに着く。さすがに疲れた。帰路の車中、満足感でにやける自分がなぜかおかしかった。
反 省
当初、冬から春にかけてしか縦走路が確保出来ない?と聞いているカムイ岳~戸蔦別岳間の縦走を考えていたが、未だに未登頂のエサオマントッタベツ岳を選んだ。カムイ岳・エサオマントッタベツ岳とどちらの大パノラマも生涯忘れることが出来ないことだろう。結果として本当に良かった。
いつも何かを忘れるが今回は準備万端。今シーズ4回目にして頂きに立つことが出来た。
雪庇の歩行でクレパスへの意識が低かった事と下りでの和カン歩行で滑り厳しい傾斜ではなかったが30mほど滑落した事は大いに反省しなければならない。来週は山菜取りに専念し、ゴールデンウイークは何処へ行こうか!?今年は例年になく暖かく雪解けが進み尾根取り付が大変なので夏道のある山の縦走にでも出かけようかな!?
そう言えば高知の方との会話の中で知ったかぶりというか勘違いというか錯覚というか、イドンナップ岳をカムエクと言ってしまった!!申し訳なかったです
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