海登り

海登り? なぜ、海に登る?
海の安全を守るため、登らなければ見れない灯台。
そんな灯台を巡っています。

樺島灯台の一般公開に行ってきました。

2012年06月17日 | 灯台一般公開

4月29日に行われました、長崎県は樺島灯台の一般公開に行ってきました。

昨年の伊王島灯台の一般公開の後、樺島灯台を巡りましたが

その「大型レンズ」に魅了され、必ずや一般公開に「逢瀬」に行くぞと、秘かに

計画しておりました。

GWのため、裏部長の許可はいらないし、あとは財布と相談のみです。

色々と調べた結果、博多でレンタカーを借り出し、長崎まで南下する事としました。

前回、島原地方の灯台は巡ったため、雨のリベンジ伊王島灯台と樺島灯台

そして、いけたらいいなの高後埼灯台を目標としました。

前日、伊王島近くの宿に泊まり、夜景や朝一番の伊王島灯台を楽しんだ後

樺島灯台に向かいました。

 

公開は10時から、この日は8時半過ぎに灯台付近まで来ることができ、遠景を

撮影していると、ありゃ人影が見えるぞ??

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回廊部の扉も開いてるがな。

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1時間以上も前から、準備されていました。

その後、灯台まで移動し、この写真を撮ったのは9時前少し前。

もう、看板も準備されております。

この頃までは、青空も少しのぞいておりました。

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万国旗ではなく、国際信号旗ですよ。粋な演出です。

伊王島の一般公開でも出勤していた「おくんち、うーみん・うみまる」です。

今回も、出勤ですね。

年に一度のお化粧姿、少し背が低いですが、別嬪さんです。

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つつじも美しく咲いております。

すでに、公開が始まりました(早や!)

ひょっとして、お祭りが10時からで、公開はもっと早い??

まぁ、お祭りですから、固いことは抜きで。

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海側展望台から。

今日は、早くから仕事しております(笑)

3等大型レンズとの逢瀬、ドキドキします。

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それでは、見学させていただきましょう。

まずは、いつもはフェンスに邪魔されて撮影できない灯光会の看板から。

今日は、良く見えますが、撮影するのはやはり後方のフェンスが邪魔でした。

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まずは、お約束の初点プレートです。

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いつもは閉まっている扉から。

まあ、いつもは扉にたどり着くこともできないのですが。

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建物に入ってすぐの機器室です。

制御器だけがポツンと寂しげにありました。

説明してくださった保安官様は

「昔は色々な機械があったんですけど、今はこれだけですよ~」

ちなみに、本当(?)の初点プレート(野母埼灯台のもの)は内部に見当たらず。

聞いてみますと

「門司(第7管区本部)にあったような気がするなぁ~。たしか、ここにはないですね」

との事でした。

つまらない質問に、色々と相手をして頂いて、ありがとうございました。

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それでは、レンズを拝見させていただきましょう。

螺旋階段をスルスルと、の前に「見学者注意事項」が貼ってありました。   

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履物は、ここでお脱ぎください。などなど。

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回転装置の重りの説明もありました。

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螺旋階段を登ると、扉がありました。

比較的古い灯台にはあり、風除けのためだそうです。

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上部らは「灯室」のプレート。

ふり仮名つき、やられました(笑)

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間もなく、灯器との逢瀬です。

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お~

水銀漕や、点検台も美しい形です。

点検も行き届いています。

免震装置付きですね。

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比較的、広いです。

レンズには当然近づけません。

回転していると、危ないですからねぇ。

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昔の案内書きも健在です。

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なんと、昔の空気穴を利用したのでしょうか?

明かり窓でしょうか??

大立神灯台がみえます。

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曇ってきたので、あまりよく見えませんが肉眼では見えました。

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内部点検廊の下に方位を示す刻印がありました。

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北を示すNが逆なのは何故??

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お祭りの様子です。

灯台の近くでは、写生大会、ビンゴゲームなどのイベントが行われました。

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こちらは、10年前のタイムカプセルを開けるところです。

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灯台下の広場では、お弁当、パンや揚げ物の即売会や

踊りの披露がありました。

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お祭りも終盤に差し掛かったころ(すなわち、朝から夕方まで居ました)

下から色々と撮影していると、保安官の方から

「他の見学の方がいなくなったら、レンズのところまで登って良いですよ。

 動いているので、気を付けてくださいね。」

との、ありがたい御言葉を頂きました。

しばらくして、見学者がいなくなった時を見計らって、レンズを見せて頂きます。

念のため、外から見えないように暗弧部に身を隠して....

 

はやる気持ちを抑えて、一段一段梯子を慎重に登ります。

ご迷惑をかけては、いけませんから。

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まずは、梯子部から、内部を。
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これも、おなじみの「レンズの照らす海」です。

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妖艶なるプリズム。

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3等大型レンズを上から。

黄金色に輝くレンズ。

この色からは、国産のガラスかと想像できます。

銘板は、灯台局製造となっておりました。

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灯器を入れて上から「レンズの照らす海」

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レンズを真正面から。

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真正面のアップです。

感動ものです。

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相面するレンズと灯器。

これも、感動ものです。

このアングル、なかなか撮れませんから。

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念願の、3等大型レンズとの逢瀬が叶いました。

 

結構、最後まで見学者の方が来られ、地域に愛されている灯台と感じました。

見学された地元の方からは、昔話を聞かせて頂いたり、保安官様の方々とも

色々と長時間、面白い話が聞けました。

長崎海上保安部の皆様には、アホにお付き合い頂き、また大変お世話になり

ありがとうございました。


福岡県の灯台に行ってきました(2) 筑前大島神崎灯台

2012年06月03日 | 灯台旅行記

玄界島灯台を満喫した後は、博多の宿で夜は満喫せずに早めに就寝しました。

ZZZZZZ。

翌日は、5時半に起床、6時にレンタカーを借り出し、一路神湊港へ。

日曜日の朝、さすがに通行量は少なく、出航の1時間前に到着しました。

出航の15分前から乗船手続が始まり、地図も入手です。

ちなみに、新しいターミナルを建築中でした。

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  こちらも、結構大きい船ですねぇ。

  でも、かなりのスピードで予想以上に揺れました。

        

   
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大島港のターミナルは、きれいでした。

レンタサイクル(もちろん電動アシスト車ですとも)を借り出し

灯台へGO!!

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自転車漕ぎ出し、山超え、谷声超え約40分

電動アシストの乗り方は、帰り道に気づきました。

最初に気づいていれば.....もう少し楽やったなぁ...

 

 

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ヘトヘトになった頃、見えてまいりました。

美しい。

青い空に白い灯台、疲れが吹っ飛びました。

 

 

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まずは、門の真正面から。

筑前大島神崎灯台の看板です。

 

 

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皆さんも撮影の高台から。

ナイスタイミングで、船がやってまいりました。

 

 

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アップです。

繰り返しますが、美しい。

 

 

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電動アシスト自転車(5号車)と共に。

 

 

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お約束の「初点プレート」です。

こちらは、「玄海大島灯台」です。

 

 

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レンズは、残念ながら、暗弧部に向かって休憩中。

恥ずかしがり屋さんなのでしょう。

正面からの「別嬪さん」な姿を見てみたいものです。

 

 

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海側から。

こちらは、3素子八木型アンテナです。

 

 

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海岸側の遊歩道へ。

風が恐ろしく強く、飛ばされるかと思いました。

久しぶりに、怖かった~

 

 

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もう、終わりに近い水仙を、腹這いで撮影しました。

 

 

約2時間ほど滞在し、あちこちで写真を撮り、短い逢瀬を楽しみました。

その間、島の方を除けば2人の方が訪れて来られました。

なかなか、メジャーな訪問地ですなぁ。

訪問するには、かなりしんどいですけど。

 

この後は、博多に戻り、明日の現場に移動しました。

 

あと、樺島灯台の一般公開、伊王島(再訪)、高後埼の訪問記を書きたいのですが

さて、更新はいつになるのやら。 気長にお待ちくださいませ。

来週末は、裏部長の有給休暇の許可もとれ、弾埼の公開に行く予定ですが

台風の進路はいかに??


福岡県の灯台に行ってきました(1) 玄界島灯台

2012年06月03日 | 灯台旅行記

3月の中旬、九州は長崎県の仕事がありました。

小生の仕事は予算の関係上月曜日のみ、集合は日曜日の夜指定されたホテル。

灯台の神様が、「少し早めに出発して、灯台に行きましょう」と囁いてくれています。

早速調べると、長崎県北部と宮崎県は時間的に無理。

長崎県南部の灯台は、昨年訪問しており、樺島灯台の一般公開に行きたいし。

となると、福岡県の離島がピッタリではないですか。

宿も確保、新幹線は博多までなので、便数も多く、適当に。レッツゴー!!

 

午前中に博多駅に到着し、宿に荷物を預け、一路博多港行のにバスに。

港で待ち構えるは「ニューげんかい」 なかなか、大きい船です。

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揺れもすくなく、のんびりと船旅を楽しみました。
    

 

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港に着くと、目指すは旧の中学校、反時計回りに向かいます。

 

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旧の中学校を抜けていき、いよいよ「海登り」です。

目印の電線がありますので、迷うことはありません。

 

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途中、道が崩れていますので、ここは注意が必要です。

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「海登り」すること、約30分で到着です。

(本当は、退出時の写真です。)

 

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ちなみに、ほんとうの到着時門扉はこのように

開いており、施錠はされておりませんでした。

 

 

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どっしりとした、趣のある灯台です。

壁面はすべて、タイル貼りです。

状態監視用の無線設備のアンテナが、4素子八木型とは。

近畿では、ほとんど見ないレアなアンテナです。

 

 

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お約束の「初点プレート」です。

右書きで、風格があります。

 

 

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なんと、日時計の土台が残っております。

 

 

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お~、レンズが!!!

間近で見てみたいものですが。

 

 

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真正面??背面??

とりあえず、山側から海側に向かって。

 

 

ちなみに

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海側は、この階段を降りると出ますが...

スペースが極小で、何かわかりません。 

その後ろは崖でした。   

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約2時間ほど滞在し、玄海島灯台を満喫致しました。

幸いにも、天気には恵まれ、大満足の1日でございました。


清水灯台の一般公開に行ってきました。

2012年06月03日 | 灯台一般公開

これも、もう前年度の一般公開です(牛歩の歩みで、すみません)

2月の下旬に、あの、あの、清水灯台が公開されましたので、もちろん行ってきました。

年度末の仕事の合間を縫っての参加です。

なんと、当日は日頃の行いが良かったのか、快晴でした。

 

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100周年を記念しての公開、目いっぱいのお化粧です。

万国旗が映えます。

 

 

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一般公開参加者は、用意されていたヘルメットを被ります。

たしかに、内部は狭く必需品です。

至るところで、コツンと音がしていました。

 

 

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「特別公開」です。

事前予約制でしたが、空いている時間は、「飛び込み」でも内部を

見学できました。

さすが、「次の公開は100年後!!」です。

 

 

 

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内部には、初代の初点プレートが...

ワクワクします。

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公開時にしか、お目にかれないので、次は100年後です。

145歳ですか....もう無理です(笑)
     

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昔の回転装置の「重り」です。

昔は、この「重り」を利用してレンズを回転させていたのですね。

残っているところは数少なく、貴重な遺産に、お目に掛かれました。

 

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重厚な階段を登ります。

各階の床も、しっかりしています。

ほとんど、竣工当時そのまま、というお話でした。

 

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ワクワクします。

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いよいよ、灯室です。

前の見学者が降りてこられるまで待機です。

 

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1階の「重り」に繋がるワイヤーロープです。

灯室の回転装置と繋がり、レンズを回転させていました。

まだまだ、使えそうです。

 

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さて、いよいよ、灯室です。

まずは、回転装置がお出迎えです。

 

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レンズが徐々に姿を見せてくれます。

狭い....長崎鼻と同じくらいかなぁ...でも良いのです。

レンズに逢えるなら。

 

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お~美しい。

普通の人にとっては、半漁人とか、ウ●トラマンの怪獣?とか、言われますが。

 

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他の見学の方が、回廊で景色を楽しんでおられる隙に。

真近で見るレンズの美しさと言ったら....もちろん、仕事中のレンズも。  

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興奮ものです。

 

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少し、上からノーファインダー撮影です。

 

 

 

背面も、良いですね~。

あっと、背面にもレンズがあります。

確かに去年、お隣のホテルにお世話になった時、夜に風邪をひきそうになるほど

夜間見た時も、完全な暗部はなかったですね。

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チャンス兄弟社納入(?)
    

 

 

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偶然ですが、少しだけプリズムの入ったレンズが、撮影できました。

帰ってから確認して、叫んでしまいましたよ。

何せ、短時間ですので考えている余裕は、全くありませんでした。

 

 

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これまた、お約束のレンズの照らす海です。

残念ながら、今回も富士山は、はっきりと見えず。

でも、灯台内部が、レンズが見れたので大満足です。

 

 

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最後に頂部の風見天女です。

青空に泳ぐような優雅な姿..

まさに、天にも昇るような日でございました。

 

清水海上保安部の皆様、連日お疲れ様でした。

また、このような企画をして頂き、アホな灯台好きに

お付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。

おかげさまで、念願の灯台を堪能することが出来ました。

100年後の公開、楽しみにしています。