砂漠めく街へようこそ春の雪 くるみ
(さばくめくまちへようこそはるのゆき)
土がパサパサに乾燥して喉が痛く
「早く雨が降ってくれないかなあ」と、
空にお願いしたら 今朝 さっそく
願いを聞きいれ 庭一面に白封筒
-差出人は「空」-
砂漠めく街へようこそ春の雪 くるみ
(さばくめくまちへようこそはるのゆき)
土がパサパサに乾燥して喉が痛く
「早く雨が降ってくれないかなあ」と、
空にお願いしたら 今朝 さっそく
願いを聞きいれ 庭一面に白封筒
-差出人は「空」-
物忘れしてもいいよと花菜の黄 くるみ
(ものわすれしてもいいよとはななのき)
シンビジュウーム
今まで 咲く気配がなく 「どうしたんだ みんな
咲く気あるのか ないなら 捨てちゃうぞ」と
気合をいれたら。
蕾「物忘れが酷く 忘れてました」だって。
言い訳言いつつ 最初に 開いたのが この花です。
綺麗でしょう皆さん 綺麗って言って下さい
花も おだてりゃ また、来年咲きますんで。
無理強いして すいません
中:くつろぎ TV見てます、下:花茎液ベトベト
禁酒日の桃を挿されし徳利かな くるみ
(きんしゅびのももをさされしとっくりかな)
見かけない鳥が四羽 遊びに来ました
折角 来てくれたのに 庭にあった実は
ヒヨドリがキレイに食べつくしてしまった
暫く アチコチ探し諦めて帰ったのです
くるみは 食品と一緒に桃の花を買って
帰り、早速 徳利を花瓶にして活けてる
これって 当分の間 「禁酒」って事
コーヒーの香りの沈む寒き春 くるみ
(コーヒーのかおりのしずむさむきはる)
昨夜は雨が音を立てていたようだ
その割に 気温が高かったせいか
雨音を苦にせずよく眠れました。
今日の日中の 温度のほうが低く
なっているみたいで 寒い
さて 暖かいコーヒーで一服しようか。
地下足袋の欠伸止む頃草萌ゆる くるみ
(ちかたびのあくびやむころくさもゆる)
「北ん家の 爺さん 孫引っ張って どけぇ行きなさる」
「小屋ん中で 道具が〝早ぃく 畑に出てぇなぁ〟て
云ってるから 農協に〝春まき野菜〟の種買いだぁ」
「健坊ちゃんは 爺さんに似ねぇで 器量よしだなぁ」
「なに ぬかす、屁ったれ婆ぁが。健は俺そっくりだ」
大川の音の膨らむ四温かな くるみ
(おおかわのおとのふくらむしおんかな)
日が差した 川辺にたつと
寄せ来る流が 一頃と違い
大様に感じる、羽織っている
物一枚 少ないせいだろうか
揺れながら歩む赤子や芝青む くるみ
(ゆれながらあゆむあかごやしばあおむ)
3月陽気に公園の芝も 何となく青ずいてきました。
これだけ暖かければ お母さんも 赤ちゃんを
芝の上で 思い切り遊ばせてやりたいですね。
茶柱に薄く纏る雛の灯 くるみ
(ちゃばしらにうすくまつわるひいなのひ)
「おばあちゃんの お茶ちゃのなかに 変な物があるヨ」
「茶柱といってね はいっていると いいことがあるんだヨ」
「アタイにも ちゃちゃしら いれて、いいことあるように」
「はいはい それじゃぁ 3こもいれてあげたからね」
「わ~い わ~い ちゃちゃしらが 3こだ 3こだ 」
菜を覆ふビニールに咲く霜の花 くるみ
(なをおおうビニールにさくしものはな)
寒い朝も明日から 徐々に緩くなり
平年並みに戻るという 年寄りには
ありがたい予報がありました。