写真・俳句 ―シニア・カップルの手帖より―

ようこそ、今日も シニアカップルの戯言にお付き合いいただき、有難うございます。

菊日和

2007年10月31日 | Weblog

     坐す石のどれもほかほか菊日和 くるみ

 

 

   今日は穏やかな菊日和でした。天候は三日と持たず変わってゆきます。

  明日は雨らしく夕方になり空気がひんやりしてきました、

  一雨毎冬に近づいて行くんですね(そんな中、明日から灯油が全国一せい

  値上げらしいですよ)。


霧中の妙義山

2007年10月30日 | Weblog

     霧去りぬ銀灰色の奇峰生る くるみ

 

 

   此の絵 妙義山が 蜘蛛の巣ならぬ雲の巣に纏わり付かれ 取り除こう

   としている「もがきの図」です。

   不安定でイラつくでしょう、足のかかとを蚊に刺されたように。


日暮れの柿

2007年10月28日 | Weblog

     あるじ待ち暮れし自転車柿照りぬ くるみ

 

 

    柿が元気!! 昨日のような雨のなかでも、日が暮れても真夜中でも、月が

   射さなくても、灯が点ってるように夜目に遠目にわかる(これは皮肉でなく、

   ありのまま本心で)。

    柿は生き生きしてる、これじゃお医者さんも「わしゃカナワンよ」だね。


リンゴの思い出

2007年10月27日 | Weblog

     燈火親し脳の鐘打つ名句集 くるみ

 

 

    敗戦後 リンゴの唄(並木路子)が大ヒットしました。

   物の無い時代に初めて目にしたとき「これが唄のリンゴかー」

   と、仏壇に上げてから員数分に切り、大切に噛締めました。

   今では加工品としている〝紅玉〟〝国光〟でした。

   その後〝インドリンゴ〟が出て、「なんて美味(うめ~)んだ」と

   スッカリ惚れ込みました。しかしそのインドリンゴ 今では名前さえ 

   目に・耳にすることが出来ません。

   人間の知恵と努力は善しにつけ悪しきにつけ 凄い進化しているんですね。


鳩時計

2007年10月26日 | Weblog

       しぐるるや二十四時指す鳩時計 くるみ

 

 

       この〝鳩時計〟は子供が生まれて購入した物です、 

      だから かれこれ40年近くなりますか。

      まだ言葉のもどかしい幼子が、時間になって鳩が「ポッポ ポッポ」

      と鳴くと、オムツの取れないお尻を振り振り「ポッポ ポッポ」と真似

      ながら 時計に駈け寄るのが とても可愛かったものです。


チョット お地蔵さん!

2007年10月25日 | Weblog

     にぎりめしほどの雲あり天高し くるみ

 

 

    変な「おや、握り飯みたいな雲だ、新米魚沼コシヒカリのお握り 

  うんめェだろうな~。 ソウダ 越後に いくべェ~ 

  ♪これこれ石の地蔵さんョ チトお尋ねします 越後へ行くのはどっちダンベェ

   地蔵「…………   」

   変な「♪だまあって いィては わからな~い♪」


石蕗満つる

2007年10月24日 | Weblog

     日も土もやさしき文字や石蕗の花 くるみ     

     

 

     今日は最高に心地よい秋日和、石蕗の花がみんな笑っています。

    でも明日からは怪しくなると〝森田さん、半井さん、良純くん〟言ってたよ。


記念すべき「十三夜」

2007年10月23日 | Weblog
      今晩は 秋の収穫祭の一つ十三夜です。

 

   今日 我家では大きな収穫がありました。 うれピョ~ン 祝い酒じゃ

   NHKラジオ放送「昼のいこい・皆様の暮らしの文芸」で、

   くるみの俳句が紹介されました。

   いつもはTV見ながらの食事ですが、今日ばかりは

   ラジオの前に、二人してチョコナンとすわり、

   一言も洩らさぬ勢いで聞いていました。

   市場から逃げ出しそうな秋刀魚かな はつよ(くるみ)


まゆみの実が色付きました

2007年10月22日 | Weblog

     そそぐ日に夜具晒しゐる冬隣 くるみ

 

 

     よい天気が続き、庭の〈まゆみの実〉が青空に映えています。

     父は植木が好きな人のようでした。

     〈まゆみ〉もその一つらしいです、この実熟すと割れて中から

     四個の赤い種が出ます、これが曲者で毒があり、母から幼時

     〈絶対口に入れてはいけない〉と云い聞かされてきましたが、

     ヒヨドリは好んで食べているのにナントも無いのが不思議です。

     〈まゆみ〉は木を弓に使ったところから〈真弓〉と名付けられたとか。