コケの神様

妹のようにかわいがっている従姉妹と話をした。
従姉妹は哀しんでいて、
私もその話を聞いて
その哀しさがとてもよくわかった。

同じような経験をしなかったら
きっと
私はうわっつらの
「かわいそうね」を言い続けたんだろう。

こわいな。

しんどいことが多い人生だけれど
やっぱり
いろんな経験をすることで
人にやさしくなれているような気も、する。

じゃないと、
私はけっこう無神経だ。

今までだって
私はずいぶん人に矛先を向けられてきたもんだけど
それとともに私も
ずいぶんと人にむかって矛先を向けてきたんだろうと。

今日は湯船から出る時に
思い切り転倒した。

息子を抱えてたらと思うと
ぞっとするけれど

「先コケ」と解釈。

息子を抱えてこける前に
コケさせてくれた神様がいる。

私がひどいコケ方をする前に
コケさせてくれる神様がいるんだ、きっと。

息子が産まれて
そんなことを考えるようになった。

いろんなことを考えて
最近、過去を反省することも多い。

もちつもたれつなのかもしれないけれど
いや、なんか恥ずかしいわ、と思うことも。

私を「コケ」させてくれた「ヒト」も神様です。
ゴメンナサイ。