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KUROうさぎのコンサートを聴いて、時々歌って

コンサート鑑賞(主にオペラ)の備忘録としてその感想や自身の音楽趣味を中心に記載して行きます。

LFJ2025は閑散としてる?

2025-05-11 19:17:33 | オーケストラ


鑑賞日:2025年5月3日(土・祝)

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025
Memoires(メモワール) ―音楽の時空旅行

【主催】ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 運営委員会
   (三菱地所株式会社/株式会社東京国際フォーラム/株式会社KAJIMOTO)

 有料コンサートは先年とほぼ同規模だが、ホールB7で弦楽器体感イベントのストリングスEXPOが行われたり、周辺でのエリアコンサートの会場が増えたりと無料部分が拡大している。

 東京国際フォーラムへ行く前に、東京ビルTOKIAの1階ガレリアに寄った。
18:30-19:20 モーツァルト:オペラ「魔笛」ハイライト(原語上演・ナレーション付)
総監督・指揮:岸本祐有乃、演出・MC:浪川佳代、
出演:ザラストロ:高崎翔平、夜の女王:藤原優花、タミーノ:後田翔平、
   パミーナ:渡邊仁美、パパゲーノ:菅谷公博、パパゲーナ:岡田美優、
   丸の内交響楽団/丸の内フェスティバルシンガーズ

 

 開演30分前に並んだが観客が多く、舞台が見える所まで行けず。
序曲(縮小版)、パパゲーノ「私は鳥刺し」、タミーノ「なんと美しい絵姿」を音楽だけ聞いて、フォーラム会場へ向かった。

19時を周っているためか、地上広場、ガラス棟に人が少ない。

公演番号:136/レザパッシュにご注目!詩と音楽の旅
 日時:2025年5月3日(土・祝) 19:15~20:15
 会場:東京国際フォーラム ホールD7
 入場料:¥3,000(指定席2列目)

出演
アンサンブル・レザパッシュ!
 指揮:ジュリアン・マスモンデ
 ソプラノ:マリオン・タッソー
 朗読:ディディエ・サンドル


曲目
ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3つの詩
ラヴェル:組曲「鏡」から 悲しい鳥たち
ストラヴィンスキー:3つの日本の抒情詩
エルサン:オーボエ独奏のためのシェーナイ
トラージュ:4つのヒンドゥーの詩
トゥシャール:フルート・デュオのための「レダ」
トゥシャール:声楽とアンサンブルのための「ヤシルン」

感想
 ラベル、ストラヴィンスキーに加え、フランス人作曲家の室内楽の曲にソプラノ又は朗読を加えて演奏される。
 一部日本語の和歌やヒンディー語が入るがほとんどがフランス語。
 独奏も多く緊張感ある演奏でバイオリンやチェロで風や波の音を表現を加えたりと面白い。
 フランス語の響きは心地良く、事前に配られた訳詞を眺めながら所々分かる単語を繋げながら楽しむことが出来た。
 ほぼ時間通りで終演。

夜8時を周り地上広場は椅子に座っている人も少なく、キッチンカーは営業をやめ既に片付けに入っている状況。

仕方なくホールEに入って、帝国ホテルのカレー注文。
ステージではエリプソス四重奏団のサックス四重奏でジャズ等が演奏され、楽しみながら食事が出来た。
後半はサックスを持った観客がステージに上り「サックス吹き集まれ!~100人のサックス吹きでボレロ~」が演奏される。
段々と盛り上がって来た所でホールCへ。
 

公演番号:126/渋さ知らズのカオスへようこそ
 日時:2025年5月3日(土・祝) 20:45~21:15
 会場:東京国際フォーラム ホールC
 入場料:¥3,400(S席1階4列目)

出演
渋さ知らズオーケストラ(脱ジャンル音楽パフォーマンス集団)

曲目
ヴィヴァルディ:四季を中心に

感想
 LFJ名物の公演だが、これまで都合が合わず、ようやく聞くことが出来た。
 いや~面白い。編成はジャズのビックバンドに弦楽器、エレキギターも入り、ボーカルも入っている。
 更に音楽に合せ仮装した踊りも入る。
 一応テーマはヴィヴァルディ「指揮」だが、メロディがどんどん変わってきて、そこへ楽器のソロアドリブが入り、
盛り上がった音量のまま続けられる。途中ローリング・ストーンズ「黒く塗れ」でギター・ソロ演奏でギターが飛んだり・・・。
1時間ぶっ通しでのMAX音量の音楽を楽しむことが出来た。

 今年もオケや合唱など海外からの大人数の公演は無く、ヴァイオリンやピアノ等の独奏や室内楽が中心の公演。
 D7やG409の小ホールはチケット売り切れていたが、ホールA、Cは当日券があったようで、集客は先年並みか。

 来年はナントと同じ演奏家の公演が増えることを期待。


End

 

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神奈川県民ホールフィナーレは華やかに

2025-04-03 11:37:21 | オーケストラ


鑑賞日:2025年3月31日(日)19:00開演
入場料:2,000円(1階17列)

【主催】神奈川県、神奈川県民ホール[(財)神奈川芸術文化財団]

「ありがとう神奈川県民ホール」
神奈川県民ホールフィナーレコンサート
会場:神奈川県民ホール 大ホール


出演者:
指 揮 :松尾葉子
構成・司会/バリトン:宮本益光
ソプラノ:塩田美奈子
ヴァイオリン/コンサートマスター:石田泰尚
ピアノ :實川風
ゲスト :白川貴子
混声合唱:神奈川県合唱連盟特別合唱団
児童合唱:赤い靴ジュニアコーラス
管弦楽 :神奈川フィルハーモニー管弦楽団


プログラム
<第1部>
・團伊玖磨:新祝典行進曲/管弦楽
・團伊玖磨:花の街/管弦楽、混声合唱
・G.ビゼー:オペラ《カルメン》より
 「前奏曲」/管弦楽
 「ハバネラ」/管弦楽、塩田美奈子、混声合唱
 「3幕への間奏曲」/管弦楽
 「闘牛士の歌」/管弦楽、宮本益光、混声合唱
・E.シャブリエ:狂詩曲「スペイン」/管弦楽

<第2部>
・信長貴富:リフレイン/管弦楽、児童合唱
・F.レハール:オペレッタ《メリー・ウィドウ》より「ヴィリアの歌」/管弦楽、塩田美奈子
・M.リー:ミュージカル《ラ・マンチャの男》より「見果てぬ夢」/管弦楽、宮本益光
・F.レハール:オペレッタ《メリー・ウィドウ》より「ワルツ」/管弦楽、塩田美奈子、宮本益光
・A.ピアソラ(實川風編)悪魔のロマンス/石田泰尚、實川風
・A.ピアソラ(實川風編)天使の死/石田泰尚、實川風
・實川風:トッカティーナ~バッハとピアソラのテーマによる~/石田泰尚、實川風
・M.ムソルグスキー(ラベル編):組曲《展覧会の絵》より「キエフの大門」/管弦楽
・白井貴子:21世紀の新しい神奈川の合唱曲「ふるさとの風になりたい」/出演者全員

<アンコール>
・ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲


感想:
 オペラ鑑賞中心に何度も足を運んだ神奈川県民ホールが4月1日から閉館となり、その前日にフィナーレコンサートがあるとのことで、寒さが戻った春の夜の下、山下公園に向かった。

 舞台上にはオケ、奥には山台で混声合唱がのる。舞台前には張り出しが出され、そこで歌手や児童合唱が歌う。そのため舞台際に指揮を観るためにモニターが2台置かれている。客席は本当の満席。そのため立ち見席まで売り出されていた。

 時間となりオケが登場。女性陣は華やかなドレス。5プルトの編成。ハープも2台。松尾葉子マエストロは青のジャケットで登場。
 冒頭は芸術監督も努めた神奈川県出身の團伊玖磨作品を2曲演奏。
 合唱は約70人で「神奈川県合唱連盟特別合唱団」となっているが(当方所属の合唱団も連盟に入っているが案内等無し)、連盟理事長の岩本達明氏が合唱指揮と紹介されたので、指揮をしている合唱団(高津混声、高校合唱団あたり?)から集めたのでしょう。
 その後、カルメンから4曲。塩田美奈子、宮本益光はベテランの歌声で、安心して聞ける。塩田美奈子カルメンはカスタネットは自ら演奏、「ハバネラ」冒頭の男声合唱は省略。宮本益光は闘牛士の派手な衣装で盛り上げる。

 20分の休憩を挟んで、合唱、オペレッタ、ミュージカルが続き、石田泰尚と實川風によるピアソラ。3曲目實川風編曲の「トッカティーナ」はバッハ「G線上のアリア」ピアソラ「リベルタンゴ」等を組み合わせた曲で楽しめた。
 展覧会の絵「キエフの大門」は大音量の演奏で、舞台下手の大きな鐘が鳴らされた。

 神奈川県知事のインタビューが入り、最後は白井貴子作曲の合唱曲で初めて聞くもの。司会から「皆さんも歌いましょう」と言われたが、その歌の詩が一切なく?

 アンコール前にドローンを使って、舞台客席を撮影。
 そしてラデツキー行進曲で盛り上がって21時半に終演。

 
 指揮松尾葉子、司会宮本益光と、年末恒例のファンタスティック・ガラコンサートのメンバーで華やかなコンサートとなった。おそらく準備期間が短かったと思われるが、かつての神奈川県民ホールでのオペラや演奏会を色々と思い出される華やかな演奏。
 当方も合唱で当ホール舞台上で歌った「戦争レクイエム」や「第九」を思い出した。

▼年表「神奈川県民ホールの50年」

 ぜひ黒岩県知事がインタビュー言われた通り、県民ホールの復活を早期にお願いしたい。

 

End

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