一票の格差

12月20日付の「朝日新聞」天声人語。



東京都高校野球連盟は12月１日に、来夏の「第95回全国高校野球選手権大会東・西東京大会」から区割りを変更すると発表。
これまで東東京大会の参加地区だった世田谷区（20校）が西東京大会に、西東京大会参加地区だった中野区（８校）が東東京大会にそれぞれ移ることに。

■世田谷区・20校（東→西東京大会）
国士舘、駒大高、駒場学園、成城学園、世田谷学園、大東学園、東農大一、筑波大駒場、東京学芸大付、都立桜町、都立千歳丘、都立深沢、都立松原、東京都市大等々力、都立芦花、日本学園、日大桜丘、東京都市大付、松蔭、都立総合工科

■中野区・８校（西→東東京大会）
実践学園、東亜学園、都立鷺宮、都立富士、都立武蔵丘、都立中野工、堀越、明大中野

世田谷区は1996年の区割り変更で東東京大会に移りましたが、再び西東京大会に戻る事になります。
この変更により東東京は140校、西東京は132校の参加となり、今年までの30校近い差は８校となった。


そして自民党圧勝で終わった衆議院選挙。
人口比例に基づかない選挙区の区割りで「一票の格差」が是正されないまま選挙が行われたのは違憲だとして、弁護士グループは17日、東京１区など計27選挙区での選挙無効を求め、全国14の高裁・高裁支部すべてに一斉提訴。

昨年３月、最高裁は格差が最大2.30倍だった2009年の衆院選を違憲状態と判断。国会は先月、小選挙区で格差を是正する「０増５減」の法律を成立させ、衆院選挙区画定審議会が区割り改定作業に取り掛かったが、今回の衆院選には間に合わなかった。
その結果、有権者の数が最も少なかった高知３区と最も多かった千葉４区で格差は2.43倍までに広がった。



国会の「一票の格差」問題を、夏の高校野球の地方予選の東東京・西東京大会の参加高校数に例える「朝日新聞」でした。