In the Field/大和国中の大地からエッセイ

奈良に暮らす名もなき人間のつたないブログ

地下鉄サリン事件から20年

2015年03月20日 | Weblog

▼1995年(平成7年)3月20日、月曜日の朝の通勤時間に事件が起きました。東京都千代田区霞が関、営団地下鉄霞が関駅をはじめ、地下鉄の駅で発生した地下鉄サリン事件から本日で20年になりました。

 オウム真理教という集団が、首都の真ん中でサリンによる無差別殺人事件、まさしくテロ事件です。20年が過ぎても負傷された方は癒えることなく、亡くなった方はもちろん戻ってこられることはなく、残された家族は今も苦しみ続けておられます。

 

▼私は、20年前のその日は、大阪に慢性腎炎により、普段通院していた病院とは違う病院に診察に訪れており、待合室にあるテレビの映像で、地下鉄サリン事件の一報を知りました。もちろん当時そんな詳しい報道はされておらず、起こったことを刻々と伝えられているだけでした。

 同じ都会で、その日はたまたま地下鉄には乗らなかったですが、もし大阪で、もしその時間地下鉄に乗っていて、そのような事件に遭遇していたらと思うと、とてつもない恐ろしさを感じたことを記憶しております。どこで誰がどんな事件に巻き込まれてもおかしくない時代になったのだと思いました。

 

▼20年前のその後、鉄道の駅という駅からごみ箱が無くなり、電車内でもずっと不審物には絶対に近寄らないように、駅員や車掌に知らせるようにとアナウンスが流されることになりました。それが当たり前の日常がしばらく続きました。20年が経過し、今そのことを知らない人が段々増えているのでしょう。

 脅かすつもりは毛頭ありませんが、備え、自衛はどんなことにも必要ではないでしょうか。