*くみさんの映画レビュー*

観た映画の簡単なあらすじと
私が思ったこと

フィクサー / MICHAEL CLAYTON

2008-12-26 16:10:08 | 「は」行の映画
NYの大手弁護士事務所に勤めるマイケル・クレイトンの専門は不始末をもみ消すこと。そんな仕事に嫌気が差していた時、大規模集団訴訟を担当中の同僚弁護士アーサー・イーデンスが、依頼人の農薬会社U・ノース社を裏切る行動に出る。マイケルは事態の収拾に乗り出すが、アーサーは訴訟を覆す恐るべき秘密を握っていた。一方、U・ノース社の法務部本部長カレン・クラウダーは追い詰められ非情な手段に出るのだった。(goo映画より.画像も)

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うーん、これはどういう事だ?って悩みつつ、でもジョージが出ているからちゃんと観ようと思い...こんな見方でいいのかな(^^; 観る前に、大まかな設定を知っていたら、もっとスムーズに観れたような気がします。もうだいたい設定は掴めたから、今度観る時にはきっとうーんと楽しめるに違いない(笑)

弁護士事務所に所属し、裏で暗躍するもみ消し屋“フィクサー”。ジョージ演じるマイケルが、思い悩みつつもある陰謀に巻き込まれていく様子が見られます。こんな仕事をしている人、実際いるんだろうなぁ。ちょっと重いな。

こういうお話は、誰が本当に信じられるのかだんだん分からなくなってしまって、ドキドキしてしまいます。マイケルが仕事のことだけではなくて、様々な悩みを抱えているのがまた良かったと思いました。仕事バリバリで完璧な人生を歩んでいる人なんて、そういないと思うし。

ティルダ・スウィントン演じるU・ノース社の法務部本部長も印象的でした。不安を抱えている様子が画面からよく伝わってきます。

ラストまで観て、やっとスッキリした!って感じでした。エンドロールに入る直前のジョージの表情が何とも言えない雰囲気。その後の彼はどんな生活を送るんだろう。

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2007年アメリカ/トニー・ギルロイ監督/120分
鑑賞日:2008.12.25(木) DVD

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最高の人生の見つけ方 / THE BUCKET LIST

2008-12-24 12:16:03 | 「さ」行の映画
自動車整備工のカーターと実業家で大金持ちのエドワードが入院先の病院で相部屋となる。方や見舞いに訪れる家族に囲まれ、方ややって来るのは秘書だけという2人には何の共通点もなかった。ところが、共に余命半年の末期ガンであることが判明し、カーターが死ぬ前にやっておきたいことをメモした“棺おけリスト ”を見つけたエドワードはリストの実行を持ちかける。2人は周囲の反対を押し切って冒険の旅に出るのだった。(goo映画より.画像も)

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ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演。公開当時、話題になっていたっけな~。遅ればせながらの鑑賞でした。

死を目前にしながらも、エドワードとカーターみたいに最後の時間を過ごせたらいいな、と思いました。今までできなかったことを全部やっておきたいって思っても、なかなかそれを実行するのは難しいけど、少しでもそれができたら素敵だろうなぁ...

大事な物は身近にあるんだな、と感じます。でも、気づかなかったり、意地を張ったりしていて、そこにたどり着くまで遠回りしてしまうことも多いみたい。

エドワードとカーターの会話も楽しめました。オジサン二人がいろいろ語るって、見ていて面白いです。内容もなかなか深いし、考えさせられます。

"棺おけリスト"を実行している二人が何とも楽しそうで、観ている私の方も顔がニコニコ^^いい感じだったなぁ。ラストはお約束かもしれないけど、じーんときます。あまり暗くならず、ほどよく笑えて感動できるこんな作品が最近は好みになってきました。こういう映画、もっと観たいな。

公式サイト

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2008年アメリカ/ロブ・ライナー監督/97分
鑑賞日:2008.12.24(水) DVD

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ラスト、コーション / 色|戒

2008-12-20 11:00:09 | 「ら」行の映画
日本軍占領下の1942年の上海。傀儡政府のスパイのトップであるイーは、かつて香港で出会った女性ワンと再会する。数年前、香港大学の学生だったワンは、抗日に燃える演劇仲間たちとイーの暗殺計画に加わっていた。その時、イーが突然上海に帰ったことで計画は流れたが、レジスタンス活動を行う組織は、上海に戻っていたワンに再びイーの暗殺計画への協力を求める。ワンはイーに近づき、彼の愛人になることに成功。やがて二人は…(goo映画より.画像はAmazonより)

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見ごたえのある作品でした。歴史的背景を知っていた方が良いなぁ、と思います。

物語の最後がどんな風になるのか気がかりで、ハラハラしながら展開を見守る感じの2時間半でした。イーもワンも多くを語らないので、二人の視線が重要なポイントになっていた気がします。そして、二人の関係が深いものになればなるほど、その気持ちにも変化が生まれていくような...話題になったラブシーンは、それを象徴するものになっているんだ、と思いました。

イーはワンの目的に気づいていたんじゃないのかなぁ...イーもワンも、相手の事を本当に愛してしまったように見えるけど、でもまだすべてを許したわけではないような...でも、あの宝石のシーンは?その時のワンの決断は?って、映画を観終わってからもいろいろに考えさせられます。本当のところ、どうなんだろう。。でも、はっきりしないのがこの映画の魅力なのかもしれないな。

普段のワンは地味な感じの女の子なのに、イーに近づく時の大変身ぶりにビックリします。印象的なのはやっぱり目かな。それから、チャイナドレス姿がとても素敵でした。

抗日を叫んで戦った中国人は多いと思うけど、日本の傀儡政権に絡んだ抗日運動について描かれた作品を観るのは初めてだったので、新鮮でした。当時戦っていたのは、戦場の兵士だけではないんだと感じます。

この映画を観た人と話してみたいです。みんなどんな感想を持つのかな。気になるなー...

ラスト、コーション

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2007年アメリカ・中国・台湾・香港/アン・リー監督/158分
鑑賞日:2008.12.19(金) DVD

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