*くみさんの映画レビュー*

観た映画の簡単なあらすじと
私が思ったこと

レント / RENT

2007-01-31 16:04:12 | 「ら」行の映画
80年代末のニューヨークを舞台に、家賃(RENT)さえも払えない貧しい生活の中、ドラッグやエイズといった様々な問題に直面しながらも夢に向かって生きるアーティストの卵たちの姿を綴る。

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歌のシーンがほとんどを占めていて、さすがに最初は観ていてちょっと慣れないかな、と思ったけど、だんだん作品に引き込まれました。ブロードウェイミュージカルを映画化したそうです。言われてみれば、そんな感じかもしれない...歌が上手で歌声が素敵な俳優さんばかりで、歌を聴くのが楽しみになりました。確か、舞台の俳優さんをそのまま映画の方でも採用したって話を聞いたような気がしたんだけど。。。

何があっても一生懸命に生きようとする若者の姿を描いていて、私も頑張らなきゃ、ってつくづく感じました。

登場するのが魅力的な人たちばかりで、抱えている問題はいろいろあるけど、皆に好感持てました。仲間同士で衝突したり別離を迎えたりしながらも、今を大事にしようとする姿に勇気づけられます。

ニューヨークの街並みは沢山の映画に登場するので、なんとな~く見たことあるような景色だと思ったけど、この作品では夜のシーンよりも昼間のシーンの方が好きだなと思いました。ずいぶん明るくて輝いてる感じがしたんだけど。気のせいかなぁ。

夢を持つっていいな~、とか、仲間って素晴らしいっ!!って思える作品でした。もう1回観てみようかな。

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2005年アメリカ/クリス・コロンバス監督/135分
鑑賞日:2007.1.31(水) DVD

2006年に観た映画から

2007-01-28 12:18:38 | 映画のこと、いろいろ
2006年に観た映画は全部で58本。少ない…年々観る映画が減ってる気がするけど、目標の100本は毎年キープいたします!早く達成したいなー。

58本の中から、私が特に印象的だった作品をまとめました。新旧混ぜ混ぜです。

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モーターサイクルダイアリーズ

若き日のチェ・ゲバラを描いた作品。革命家としての彼の印象が強いので、ボロいバイクに乗って様々な人たちと接しながら、穏やかな表情を見せたりしている彼の事がとても気になって、彼についてもっと勉強したくなりました。

風の谷のナウシカ

今更です…(笑)観るタイミングを逃していて、結局ずーっと観ずにいた作品。ようやく観ることができて、本当にいい作品だと思いました。観終わってすぐはなんだか興奮してしまって。。。宮崎アニメはたまに観るけど、ナウシカとかラピュタのような雰囲気が好きだな~と思います。

芙蓉鎮

文化大革命に巻き込まれ、波乱万丈の人生を送る女性に強く惹かれました。文化大革命ももっと勉強しないと…人間を人間をして扱うことをしなかった時代に、怒りを感じました。

デイジー

暗殺者を演じたチョン・ウソンの目ヂカラが…3人が本当の事をちゃんと言っていれば。何でもうやむやにしてちゃダメだな、と思ってしまいました。暗殺者目線で描かれた別バージョンの「デイジー」もあるそうなので、すごく観たいんだけど…DVD化されないのかな。エンドロールに流れる音楽が切なくて、それもまた良かったです。

王様と私

すっごい偉そうなんだけど、憎めない王様がお茶目で好きです。家庭教師役を演じていたデボラ・カーが本当に素敵だと思いました。思っていた以上に楽しめる作品でした。

クラッシュ

アメリカの社会について、いろいろ考えさせられる作品でした。様々なエピソードが上手に絡んでいて、よくできてるな~って感心してしまった1本。時間を置いて観たら、また違う感じ方ができるだろうな、と思います。ずーっと心の中に残っていきそうな作品だと思いました。


トランスポーター2 / THE TRANSPORTER 2

2007-01-27 22:54:26 | 「た」行の映画
“運び屋”から引退を決意したフランクの今度の依頼品は、たった6歳の少年ジャック。“運転手”という仕事で上流階級の一人息子の送り迎えを引き受ける。そんな矢先、ジャックが誘拐される。

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前作が面白かったので、2作目はどうかなと思って楽しみにしていた作品。あり得ない事がものすごーく沢山あったけど、カッコいいから、ま、いっか。

ジャックを誘拐した犯人たちの本当の目的にはビックリしちゃったけど…感染した人の息を吸った周りの人たちにもその感染が広がるウィルスってどーいうことー?!って感じ。そんなの実際にあったらホントに怖い。

犯人のメンバーの中に一人女性がいたけど、すごい迫力。でも、何でいつもあんなに色っぽい格好してるのかな(笑)ものすごくシャープな感じが出てました。

フランクは相変わらず強い強い!なんだかターミネーターみたいだ…って思ってしまいました。消火ホースを使ったアクションシーンは、ジェット・リーの「ロミオ・マスト・ダイ」によく似てました。それにしてもあのハンドルさばきは本当にスゴイけど、あまり一緒に乗りたくない…

うわーって思いながら夢中になって、観終わったら何も残らずにスキッとする1本。私は1作目の方が好きかな~って思いました。

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2005年フランス・アメリカ/ルイ・レテリエ監督/90分
鑑賞日:2007.1.27(土) DVD

太陽 / The Sun

2007-01-25 16:45:34 | 「た」行の映画
悲劇に翻弄され、傷ついたひとりの人間。彼の名前は、昭和天皇、ヒロヒト。(パンフより)

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映画を観て寝てしまうことって滅多にないけど、今日は一瞬記憶が…画面はずーっとセピアに近い感じ。太平洋戦争末期から物語は始まります。昭和天皇を演じるのは、イッセー尾形。すごくよく似てる!って思うシーンがいくつかあって、ビックリします。

前半は会話がほとんどなくて、昭和天皇が話したとしても、割とボソボソ…という感じ。それがどうもダメだったけど、後半は興味深く観ることができました。マッカーサーと会うシーン辺りからは本当に面白くて。昭和天皇がきちんと背筋を伸ばして椅子に座っているのに、マッカーサーが足を組んで座っていて、しかもその足が少しブラブラ揺れているのに随分注目してしまいました。

昭和天皇も一人の人間なんだな~って観ていてつくづく思います。当たり前なんだけど。私はテレビで見た印象が残っているだけだけど、小さな体で日本と国民の将来を背負っていたことを強く思わされます。そういうのって、なんだか切なくなってしまう。。。昭和天皇について、いろいろ知りたくなります。公式な面も非公式な面も。人間的な部分をよーく見てみたい!

ものすごく礼儀正しい日本人の姿が映し出されているようにも思いました。深々ときちんと頭を下げることって、今ではほとんど見られないような気がします。それにしても、おつきの人たちはタイヘンだ。

今度機会があったら、観逃した部分を是非…

公式サイト:http://www.taiyo-movie.com/

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2006年ロシア・イタリア・フランス・スイス合作/アレクサンドル・ソクーロフ監督/115分
鑑賞日:2007.1.25(木) 映画館


007 カジノ・ロワイヤル / CASINO ROYALE

2007-01-18 20:31:41 | 数字・英語で始まる映画
若きジェームズ・ボンドの最初の任務と最愛の女
それは、永遠に消えることのない深い傷跡(パンフより)

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007シリーズは今までに1作品しか観たことがないので、全く違和感なしに観られました。この作品のボンドは6代目になるダニエル・クレイグが演じてます。彼に決まった時は、あれこれ言われたみたいだけど、私は今までのボンドを全く知らないに等しいので、"何でもいいから楽しめる映画にしてね"って思ってました。公開されてみれば、この作品、結構評判いいとか。私もラストまで久しぶりに夢中になって観た1本になりました。

今までのボンド、チラッと見る限りでは、なんだか必要以上に濃い感じがちょっと…って思ってしまっていたんだけど(←かなり失礼)、この作品のボンドは大丈夫。むしろ、素敵って見とれてしまって、あっという間に映画が終わってしまいました(笑)ダニエル・クレイグ、「ミュンヘン」にも出ていたそうだけど、どの方だったかしら…パンフを見直ししてみなきゃ。

見どころ満載で、いい意味で疲れます。でも、こういう雰囲気は大好き。ボンドが工事現場で爆弾男を追いかけるシーンは、ホントよく走って飛ぶな~って感心感心。逃げる男がまたすごくいい動き!空港での大掛かりなアクションシーンはハラハラドキドキ。カードゲームのシーンは精神的に緊張してくるし、ボンドガール・ヴェスパーに見せるボンドの優しさになんだかクラクラしちゃったり。ラストまで飽きさせません。

カードゲームのシーンが映画に出てくることって割とあるんだけど、実は私はちゃんとルールを知らないので、今度勉強すべきかな、って思いました。そしたらもっとドキドキ感がアップして、映画も楽しめるかも。ちょっと失敗したなぁ...

オープニングも洒落た感じ。最初のモノクロの画面もいい雰囲気でした。

また観直してもいいかな。他のボンドも観てみようかなー。

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2006年イギリス・チェコ・ドイツ・アメリカ/マーティン・キャンベル監督/144分
鑑賞日:2007.1.18(木)映画館

大いなる休暇 / LA GRANDE SEDUCTION

2007-01-08 00:46:13 | 「あ」行の映画
カナダ、ケベック州のサントマリ・ラモデルヌ島。かつて漁業で栄えていたが、今では島民のほとんどが失業手当に頼る生活を余儀なくされていた。そんなある日、この島に大規模な工場誘致の話が舞い込んでくる。建設には、“島に定住する医師がいること”が絶対条件。しかし、この島は長らく医者がいない。そこで、折良く島に1ヵ月滞在だけすることになった青年医師クリストファーがそのまま定住したくなるよう、島民が一致団結してクリストファーをダマそうとういうことになる。

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小さな島の住民全員が一致団結して1人の医者を騙すお話。でも、最後まで気分が悪くなることなく観られました。島民がなんだか素敵だからかな~。みんな素朴でいい感じ。登場するのはオジサンばっかりだけど(笑)途中、バカバカしいシーンもあって、結構笑えます。

1回ウソつくと、結局ウソを重ねなきゃならなくなってしまうので、このお話も結局のところどうなるのか気になってしまいました。バレた時にどうするんだろう~って思いつつ...

都会の生活は便利で刺激的かもしれないけど、そればっかりが幸せじゃないんだろうな、と思いました。田舎には田舎の良さもあるだろうし。

騙したり騙されたり、っていう映画はあまり好きではないけど、こんな作品だったらいいかもしれないな。

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2003年カナダ/ジャン=フランソワ・プリオ監督/110分
鑑賞日:2007.1.7(日) DVD

スコルピオンの恋まじない / THE CURSE OF THE JADE SCORPION

2007-01-06 00:45:25 | 「さ」行の映画
C.W.ブリッグスは一流保険会社に勤務する保険調査員。そんな彼を最近悩ませているのは、新たに会社にやってきたベティ=アン・フィッツジェラルドの存在。2人は互いの顔を見るたびに皮肉を言い合うほど仲が悪い。そんなある日、同僚の誕生パーティに出席した2人は、催眠術ショーの実験台にされ…

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ウディ・アレンの動きが良くて、ビックリしてしまいました。もっとお爺ちゃんな感じで、ショボショボしてると思っていたんだけど。私が勝手にそう思っていただけなんだ(笑)失礼しました...

これはあまりストーリーを知らずに観た方が楽しめるなーと思いました。私は全く予備知識が無い状態で観たので、思ってもいなかったストーリー展開にハマってしまいました。タイトルだけ見たら、ロマンチックな物語かな~って思ってしまうんだけど、実は想像もつかない展開へ!ラストはタイトルを思わせるような感じでまとまるので、なるほどね~って思います。でもそこまでの展開が何しろ…(←しつこい)

ウディ・アレンの映画って、なんだか難しいんじゃないかな、ってこれまた私が勝手に思っているんだけど、この作品はそんなことなくてフツーに観られます。ホント、面白かったなぁ。。

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2001年アメリカ/ウディ・アレン監督/102分
鑑賞日:2007.1.5(金) ビデオ

黄昏 / On Golden Pond

2007-01-03 01:28:41 | 「た」行の映画
ニューイングランドの別荘でバカンスを過ごしている一組の老夫婦のもとに、彼らの娘が再婚相手とやってきた。父親は愛情の示し方がわからず、それが故に、父娘の仲は疎遠になっていた。老夫婦は娘の再婚相手の息子を1ヶ月間預かることになり…

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ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘプバーンら出演。ずっと前に友達が「いいよ」って教えてくれた作品。ようやく観ることができたけど、すごくいい作品だなーと思いました。静かに感動できる1本。

80歳の誕生日を迎えるノーマンはすごい毒舌で、ちょっととっつきにくい感じがするけど、彼と連れ添ってきたエセルの接し方はさすが。人は見た目だけで判断できないのよ、っていう台詞があったけど、本当にそうなんだな~って思わせます。

私は結婚していないので夫婦ってどんなものか全然分からないけど、ノーマンやエセルみたいな雰囲気には憧れてしまいます。うーんと年をとっても、映画の中の二人みたいに、たまには毒を吐きつつ、穏やかに生きていけたらいいな~ってつくづく思います。

ノーマンとエセルが預かることになる、娘の再婚相手の息子が13歳の割にはなんだかすれた感じで、最初はどうなることかと思ったけど…(笑)彼がだんだんいい表情になっていくのも見どころの1つかな、と思います。

ノーマンと娘との関係がいい方向へ向かうことを感じさせるラストもいい感じ。人と人の関係って、ほんのちょっとした事で変わるのかもしれない。そのためには、少しの勇気も必要なのかな。

最近は、こういう静かな雰囲気の映画ばっかり選んでいるような気がするけど、偶然かなぁ。じーっくりと最後まで観ることができて良かったです。

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1981年アメリカ/マーク・ライデル監督/109分
鑑賞日:2007.1.2(火) DVD

絹の靴下 / SILK STOCKINGS

2007-01-02 00:51:56 | 「か」行の映画
演奏旅行でパリにやってきたソ連の作曲家ボロフに、アメリカの映画プロデューサー、カンフィールドが映画音楽を依頼する。ソ連政府はボロフを連れ戻すため、模範共産党員ニノチカを派遣。カンフィールドはさまざまな手を使ってニノチカをほぐそうとする。

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フレッド・アステア、シド・チャリシーら出演。面白いタイトルだなーって思って観ていたけど、中盤あたりでこのタイトルに納得できます。大事なポイントになってるじゃん!って感じでした。

国家に忠誠を誓いまるでロボットみたいに仕事をこなすニノチカが、カンフィールドと接することでだんだん柔らかくなっていく様子を見ることができます。恋することを知り、お酒の味も知り、音楽やダンスの良さも知って彼女がだんだん変化していくのを見るのはすごく興味深かったです。着る服一つ変わるだけで、あんなに綺麗になるなんて。

アステアはなんとなく年とってるな~って思うけど、優雅なダンスは健在。シド・チャリシーは手足が長くてダンスシーンがとても綺麗に見えます。仕事をしている時に着ている地味な服や黒いタイツを脱いで、高級下着を着け絹のストッキングを履きながらダンスするシーンは見事。彼女の心の変化もよく表れていると思いました。

ラストはハッピーエンド。そこへ行くまでに少しやきもきするけど。国境を越える恋!いい感じ~

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1957年アメリカ/ルーベン・マムーリアン監督/117分
鑑賞日:2007.1.1(月) DVD