~その3 食べ過ぎ
現代の日本は、飽食の時代ともいわれるほど食べることに
不自由しない国になりました 肥満や高脂血症などの生活習
慣病が蔓延していることからも分かるとおり、日本人は食べ過ぎ
傾向にあります 実は、この食べ過ぎも体温低下の要因となる
のです 食物を消化・吸収するときに血液は胃腸に送られます
が、食べ過ぎると胃腸に血液が集中し、多くの熱を生み出す筋肉
や脳などに血液が送られにくくなります その結果、産熱量が低下
し、体温も下がるのです また漢方では、食物には体を冷やすもの
(陰性食品)と体を温めるもの(陽性食品)があると考えられています
ここ数十年で日本人の食生活は欧米化し、さらに流通事情の向上で
体を冷やす作用のある油脂類や南国産の果物なども食べる機会が
増えました こうした食生活もまた現代人の体温を低下させる一因
になっているようです