kumaのblog

広島市安佐南区大町で訪問リハビリマッサージ、はりきゅうをしています

冷え性のお話⑩冷えると悪化する症状

2010-07-31 11:59:21 | 健康・病気

体が冷えることで悪化したり、現われやすくなるおもな症状・病気を紹介します 

・腸炎 (下痢や便秘は腸が冷えている証拠です)

就寝中におなかを冷やすと下痢を起こしやすくなるように、腸炎の症状に見られる下痢は、

余分な水分を排出して腸を温めようとする反応です さらに、あまりに胃腸が冷えすぎると、

その働きが低下し、便秘になることもあります 

・痛み (痛みの症状の多くは冷えが原因です)

水、冷え、痛みの3つは、密接に関係しています 頭痛、腰痛、神経痛などの痛みをともなう

症状は冷えが原因で起こることが多いのです 痛みの部分が熱を帯びることがあるのは、

温度を上げて痛みを治そうとする体の反応です

・アレルギー (余分な水分を捨てる反応は冷えによるものです)

近年、増え続けているアレルギー症状も低体温が引き起こすと考えられます 結膜炎→涙が

出る、鼻炎→くしゃみ・鼻水が出る、アトピー→湿疹が出る、といった水分を排出しようとする

症状は、それによって体温を上げようとしている体の反応なのです

・緑内障 (冷え性や水分過多の人に多い症状です)

緑内障は、漢方でいう水毒の症状。眼の中を循環している体液(房水)が多くなり、眼圧が

上昇して起こります 水・冷え・痛みの関係によって眼痛や頭痛が起こることも

冷えの原因である余分な水を捨てるため、嘔吐する場合もあります

・めまい、耳鳴り(耳の奥にある過剰なリンパ液が原因)

めまい、耳鳴りも水毒症のひとつ。耳の中のうずまき管(平衡感覚を司る)に、リンパ液、

つまり水分が多くなり過ぎることで起こると考えられています めまいと耳鳴りを伴うメニ

エール症候群で嘔吐の症状がでるのは、水分を出そうとする体の反応です 

・肥満(女性の多くは水分過剰な水太りタイプ)

漢方では、肥満を固太りと水太りにわけて考えます 固太りはりんご型(内臓肥満型)の

肥満で、水太りは洋ナシ型(皮下脂肪型)の肥満。女性の場合、体が冷えて水を溜め込

んだ水太りタイプがほとんど 水分のとり過ぎは体を冷やして脂肪の燃焼を妨げます

・風邪、気管支炎(体の冷えから身を守るために発熱を起こす)

英語でCOLDという風邪は、その名のとおり、冷えが原因 気管支炎、肺炎などの炎症性

疾患も冷えと関係があります 風邪や気管支炎になると発熱が起こりますが、まさにこれ

は、熱を上げて体を守ろうとする反応 体が冷えているからこその症状です

・ヘルペス(体を温めるため水疱をつくって水分を出す)

幼少期に患った水疱瘡のウイルスが、体内に潜伏していることで起こるとさせているヘル

ペス(帯状疱疹)は、冷えている人や水分代謝が悪い人に多い病気です 余分な水分を、

水疱をつくることで体外へ出そうとしている反応といえるでしょう

 


冷え性のお話⑨酵素の働きの低下

2010-07-30 08:37:07 | 健康・病気

 体が冷えると、生命活動に欠かせない「酵素」の働きに悪影響を

及ぼします 酵素は芯部温度(体内の温度、一般的にわきの下の

温度よりも高い)が38.0度のときにもっとも活性化し、低体温にな

ると、その働きが低下します 体内の存在する酵素は、消化だけで

なく、エネルギー代謝や新陳代謝などの代謝機能、病気を引き起こ

す外敵から体を守る免疫機能など、人間のありとあらゆる生命活動を

サポートしています そのため、その働きが鈍くなることで体は相当な

ダメージを受け、さまざまな病気にかかりやすくなるのです

冷えのサイン

・汗が多い 

・くしゃみや鼻水が多い 

・涙がよく出る 

・だ液が多い

・吐気、嘔吐がする

・舌がボテッと大きい

・舌の縁に歯形がついている

・おなかをさわると冷たい

・下痢をしやすい

・むくみ


冷え性のお話⑧

2010-07-29 09:02:46 | 健康・病気

原因6 薬の飲み過ぎ

 甲状腺ホルモン剤やビタミンEを除き、ほとんどの化学薬品には体を冷やす作用があります 

特に、解熱剤、鎮痛剤、ステロイドホルモン剤、抗がん剤の冷やす作用は強力 

西洋医学で痛みのときに用いられる鎮痛剤は、解熱作用もあるため、一時的には痛みを麻痺させますが、結局は体を冷やすので、更なる痛みの要因になります 

また、化学薬品だけでなく、食品添加物、保存料、残留農薬などの化学物質も注意が必要 これらは、体内に入ると、体を冷やす作用があるのです というのも化学物質は、もともと人体や自然界に存在しないもの

それが体内に入れば、体はストレス反応を起こして、交感神経の働きが高まります すると、血管が収縮し、血流が悪くなるため、体を冷やしてしまうのです


冷え性のお話⑦

2010-07-28 08:36:14 | 健康・病気

原因5 入浴法の間違い

 最近は、バス・トイレ一体型のユニットバスの普及や手軽さに済ませられるなどの理由から、

若者を中心に入浴をシャワーだけで済ませる人が増えているようです 

入浴の主な目的は体の汚れを落とすことですが、健康面を考えると、“体を温める効果”も見逃せません 

暖かいお湯にゆっくりとつかる入浴は全身の血行をよくして、臓器や細胞の新陳代謝を促進し、体温を上げる効果があります 

しかし、シャワーだけの入浴では、体の表面を温めることはできても、芯から温めることはできません 

体温を上げるためには、冬はもちろん、夏でもしっかりと湯船につかることをおすすめします


冷え性のお話⑥

2010-07-27 08:35:15 | 健康・病気

原因4 冷房の悪影響

 人間の体は、夏になると副交感神経の働きが高まり、基礎代謝を低下させて体温を下げ

ようとします これは、暑さに適応するために備わっている体の機能 さらにプラスして夏に

は、アイスクリーム、スイカ、トマト、きゅうり、ビールといった体を冷やす食べ物を食べて、夏

の暑さをしのぐ習慣もあります 

ところが、ここ数十年、冷房が普及し、自宅だけでなく、お店や電車の中、オフィスなど、どこにいっても冷房が効いているような環境になりました 

このような環境で、食の習慣も変えずにいれば、体が冷えることは言うまでもありません 

来院される患者さんには、冬よりも夏に、こり、痛み、下痢、生理痛といった冷えによる症状を訴

える人が多いほどです 

上記の症状ははり、きゅうの治療が有効です