龍の星

シエとリンスの冒険小説。

祈りの丘

2017-10-01 14:50:05 | 日記
シエとリンスの二人は、祈りの丘に向かった。
そこか過去偉大な人が眠る地である。

祈りの丘が見えてくる。
シエ。いいところですね。

そうであろう。わしも一人の時、お参りによくここに来る。

シエはそこで、哀悼の意を捧げ手に棒状の筒を掲げる
これ ここに眠る 過去の先人たちに告ぐ
古のことは、網羅した。かのシエが家とし、祈りを捧ぐ地とする。
家は筒形、祈りは八方に捧ぐ。

すると悪霊が出てくる。

リンスが ま~シエ、出てきましたよ。

退治する。筒を広げ、型を取る。

真っ先に狙うは敵の親玉、それで鎮まる。

かの地より出ていけ 悪霊 一寸鬼よ。
みるみる悪霊が退散していく。
そのおかげで、祈りの丘に緑が芽吹く

ここの場所は、もともと緑豊かで、草花が色とりどりの花を咲かせる地。

哀悼を忘れずにいようや リンスや



2017-10-01 14:48:10 | 日記
戦や争いの話も人の世にあり。誰も、愛なく、染まるとき戦流行る。その時がいつやら、誰も予想できない。

シエとリンスはさびれた町を通り過ぎる。
リンスが問う。
戦ですかね。
シエは話しかける。
そうだ。
町も当時の面影からしたら想像もつかないほどひどい有様。
まったく。とシエ。
なんで戦はなくならないの?
リンスは問う。

戦は流行り病と一緒。軍人とて戦うこと好きでするものではない。
我々も、時に争う。
ただリンスや、手に傷をつけるとどう思うか?
痛いです・・・。
手を傷つければ、痛い。
この単純な道理が人はわからない。
足が傷つけば、歩けない。
背負うものがいる。経理をとっても無駄なこと明らか。
また、傷ついている者を見ればどう思う。
嫌。
だから、戦や争いは流行り病にさせるな。が道士の鉄則じゃ。
戦うことが必要なのは、己の身を守るのみ。道士の鉄則じゃ。
戦はしかけてはならぬものであると老子師匠はいう。わしもそう思う。
流行り病に気をかけて、怖じ気つくのもおかしな話じゃ。
人は弱い。強いも風任せも、鉄則じゃ。
人は祈りある世を欲している。これも神のなせる業。
だから人の世から戦や争いがなくなるまで道士は祈る。



始まり。

2017-10-01 09:43:16 | 日記
一つの祈りが世を貫いた。
神と祈りは愛を唱え、広がり、それで果てた。
この世、道の現われ。
この世、現れた時、果てを知る神も現る。
道に偏在する神の申し子は、

歩道橋の片隅
街路樹の並木道
街灯の下

どこにでも存在する。

たとえば、神がいるのなら
人も現ることをやめない。