龍の星

シエとリンスの冒険小説。

悶鬼

2017-10-03 14:18:08 | 日記
はたしてシエの身長は何センチか。1メートル60ちょっと。対する悶鬼は2メートル60.
悲しみの深さはシエが上。背の高さは、悶鬼。
貼った貼ったシエが貼った。
お札をばら撒きシエが封印する。
これ悶鬼、シエとエッチするときは手を使うでない。
結構、ひどい尻の様子。妲己様に犯されたか。
ま~手の内を見んでも、あほと猿は、このシエが封印する。
それで、シエはエッチな写真を見せる。
これシエとてこけば猿。
それは神の子といえども許す。ただし、犯すは許さん。
これでシエともおさらば。
わしもしこって、おけば、妲己の罠に引っかからないですむか。
これ、100万でやる。
シエも上手。
あい。わかりました。悶鬼は目から洪水を出して、封印されました。


2017-10-03 14:17:28 | 日記
空ははかない色。
悲しみ深き世つくった妲己いる都を目指すシエ。
哀あれど、されどきつく、悔あれど、愛なくて育つ世作る妲己。
目指すシエは、愛あれど、金なく、それでも困らない世を作るシエ。
哀と愛溶け合って作る世は何色に染まるか。
駒にするは妲己、第一の弟子。
悶鬼。国一の化け物で、愛ある人を食らう化け物。
丈2メートル60。
愛なくて勝てる相手ではない。
苦しい妲己の胸の内は愛あるシエと溶け合うこと。
こればかりはシエとて苦しい。
哀しみは稼ぎを運ぶが、愛おしきは愛なき世。
哀しみは愛を運ぶが、愛おしきは愛ある世。
はたしてどちらが勝つか。わしらにもわからん。老子は呟いた。

信用

2017-10-03 14:16:03 | 日記
きっとなって法を説くのは、シエがいつも敵にすることで、キッとなることがよくないとわかっているが、これをとくやり方がわかるまで時がかかった。これ翁の法、きっと祈りがあれば、人渇き憂い、通り越して、無事過ごす、きっとなること、法と違うれど、きっとものにして見せる。シエはほくそ笑った。
シエ無事に過ごすこと15年、次第に名が広がり、きっとするシエを見るのも少なくなってきた。
ある日、シエは年越しを迎える夜、叔母と会った。シエ。どうして何の報告もしなかったの。あなたが町を出ていったとき、あたしは涙を流した。あなたほど自分のことをわかっている子はいない。なのになんであなたは旅をしたのか話しなさい。
これはこういうことです。シエは叔母に噛み砕いて説明した。キッとなるシエ好きで小突いたりしても、許して育てた。なのにシエは丸を選んだ。正解ね。あなた生んだ母がきっと見てる。そう思うわ。ハハハと笑うシエ。私が好きで育てましたが、生んだ母忘れず、育った。けれど、あなた決して私を置いていく子ではない。そう思った。なのになんで連絡くれないのよ。シエはまた一つ一つ説明した。
子どもはたくさん産むことがいいことだと思って育った。それなのにシエは子もつくらずここまで来た。私何か間違っていたかしら。
いいえ神はみている。そんな心配するより飲もうよ。おばさん。きっと母も喜ぶ。そうね。それじゃ飲みましょう。家を揺らすよ~な声でおばがかんぱ~いと叫んだ。僧であれ道であれ生きることは変わらない。シエの旅はまだ始まったばかりだ。


2017-10-03 14:15:00 | 日記
祈りの丘に眠る人、それはシエの父。
愛ある父で、夜になると人を呼んで、飲み明かした。
人はそんな父を人知れず、愛した。
父の祈りはごく普通のもの。
愛この世造り、我作った。我愛。
そんな父のいうことを聞いて育ったシエ。
大人になり父のことを聞いても、誰も覚えておらず、淋しさ覚えるも、シエはそんな父を忘れることは一夜としてなかった。
これ法説くはシエと呼ばれるまで帰りません。リンスが心配であるが、きっと町の人と仲良くやっておる。シエはキッとなって法を説くことに専念する余り、病気になることがあったが、時が回復した。

2017-10-03 14:13:49 | 日記
きっとここも間違った法が、と歩くこと2里。
人里寒い、寒い僧の部屋へ呼ばれる。
竹を三つ持ってきて、そうっと撫でること2時間あまり。そこのお方シエと見受けられる。
この法。寒い法。作務衣来たお兄さんが竹を三つ持って笑っている。
わかるかシエよ。
い~やこれはこれは寒い法で。竹を切って撫でると、かぐや姫が出てくる始末かとシエ。
い~やこれは面白い方と聞いて、マンネリした法に一つ謎かけをした。解いてみよ。男は言う。
これかぐや出てこい。シエは叫ぶ。すると大きな輪が出てきてシエを縛る。まんまとひっかかりおったな。これシエそれを解くまで、ずっとそこにいよ。寒い僧は出ていく。

これシエ、ひっかかりおって、老子が心配になって出てくる。今宵、月は満月、竹を三つ刈って捧げよ。意味が分かる。師がアドバイスする。

あ~空の色が変わってくる。夜だ。月が出ている。シエは三つ竹を用意し祈りをささげる。すると、かぐわしい匂いと共に人の命がここで失われたことがわかってきた。

あ~騙された三つ付き合って死んだ娘が、いい思い出を残した地と見受けられる。思い出してここに居座った霊だ。竹は割り、供えに使い、花を挿し、供え、供養しろとのことだな。シエはこそばゆい思いを抱いたが、キッなって呪文を唱え霊を供養した。すると出てきたとなった娘が一言。かぐや姫命取りし男が好き。きっとなってシエが、成仏しよ娘というと、娘も分かった様子で、泣きながらあの世へ帰っていった。

さっきの男に服をやれ。作務衣じゃ寒いだろう。シエは言い残して去った。


2017-10-03 14:12:57 | 日記
法を授けよう。きっと成功する。そう言って送り出された。
シエは自信を備え出ていった。
旅の土産に僧院に行こう。
シエは立ち、僧院の門をたたく。
たのも~。人はいるか。シエという者だ。人がいるなら出てこい。
きっとなって僧が出てくる。シエここに来るのは命の覚悟があってのことか?
僧は言う。ただ、じっとして居るシエ。
ここに法があると聞いて来たのだが。
道士がここに来るな、僧は言う。
でも法がここにあるというから。
い~やおめ~にやる関わる法などない。またかキッとなって僧が言う。
どあほ。法ならここにある。といって胸襟を開きだすシエ。
どこだ。
ここだ。胸を指すシエ。
僧はつぶやく。みっともないぞシエ。
い~やここは引き下がらんぞ。とシエ。
法を知るまで下がらんつもりかシエ。
い~やここにもある。ズボンを脱ぎだすシエ。
い~やここにも、手のひらを丸くして玉を作るシエ。
僧にも手に負えない始末。
僧は引き下がって、主を呼ぶ。きっとここも間違っているシエはふと思いをよぎらす。
出てきたのは金ぴかの僧衣を着た僧であった。これはこれはシエ。ここに法があるとお聞きか。ここにある法はすべてを兼ね備える。法じゃ。シエが突っ込む。ここは金備える法を備える法じゃ。
じゃっといってシエは去る。


2017-10-02 05:10:06 | 日記
きっ。シエが縛ったのは老子だった。
やっと捕まえた。老子は笑った。
出来がいい子道士に向き、仏教には不向き、よくぞこの街に来た。
この世まわるは道士と父がいるお蔭。
見ると老子は壮年の男の姿になっている。
この人なんだっ。すごい。シエは思った。
ただひもで縛ったことを謝った。この子すごいと思ったけど、これより壮年の老子より言葉を預かる。
これシエ。町に出て人に法説け。三日三晩説いたのちこの法を授けよう。キッと縛った老子は紐がばらばらのほどけ、棒に立って踊っている。きっと君はすごい化ける。そう予感がする。老子はシエを笑った。きっと君の母が道を導いておる。忘れるでないぞ。シエ。そう言って町に送り出した。


2017-10-02 05:09:04 | 日記
シエのおにぃ。
どこ行く。
こっちに来て挨拶をしい。
とにかく呼ばれた方へむかった。
これが老子だった。
かわいい顔した。子どもの様子。きっと何かの間違いだ。シエは思った。
ただなみ並ならぬ、わけわからぬような気配があった。
これが老子だった。
3年2か月、笑った。叩いた、蹴った、修行した。
ただわかるのはこの子すごいぞってわかることだけでついていき修行した。
この世まわるは、子のお蔭、きっとわかるお主には。
老子に言われた。それで待った。時が来るのを。


自信

2017-10-02 05:08:06 | 日記
これシエ。来て法を説いてみよ。
そう言われて出ていったものの、出てこない。
シエは法に暗い。
そんな僧より馬鹿な道士、町を出ていって死んでしまえ。
そんな野次が飛ぶ。
すると空からシエ。笑いなさい。と声が。
ニッと笑うシエ。
道は道でも僕の道は違う。
勘と愛、必須で、もろもろの法を読むより面白い。
ただ、解釈は難しい。それが僕の法だ。一切合切捨ててみよ。
それで出てくる世界。
あ~お前はついにやられたな。
これはおかしな道士の出現じゃ。
町で噂になり始める。
きっとそうじゃ、神の声を聴くなら、話してみよ。それが出来るか。
い~や、神の声より重要なものがある。命じゃ。それお主も持っておる。
これはすごい。宝じゃ。あなた、きっと宝もちね。みんなに言ってまわる。
これシエ。俺も持っておる。
男は金玉を見せて笑う。
ハッハッハッ。それが宝か?これよりすごいぞ、わしの棒。と言って、ぼ~ッと立つ。
みんな爆笑した。
シエは自信を取り戻した。


2017-10-02 05:07:31 | 日記
ここから始まる旅は2か月かかった。
そこで出会った人たちの温情は忘れない。
旅路で路銭も失った。
たかが二十歳の青年。ここは働いて、食べるお金と路銭を稼ごうとした。
ただ、だまって働いた。
これ、君、ここはいい所。長く居ついたらどうだ。そう言ってくれるものまで現れた。
だが、シエはまだ僕にはやることがあるので。そう言って聞かなかった。
旅も半ばを過ぎたあたり、シエは体が重く、気が重い症状が現れた。
多分霊がついたのだろう。それほど過酷な旅だった。
ただ思うことは、金になる仕事より、人と笑える仕事を選んだ。
それでもシエはわからなかった。
なんで人は、十にもならない子を売ったりするんだ、こんな世は嫌だ。
ただこのとき神に願いが、届き。神の声を聴く。これシエ、働いたら髪をバッサリ切れ、それで僧になって、人に法を説け。
シエは言う。ちょっと待って、それは違う。僕は長髪が好きだし、僧に友もいるけど、エッチしたり法を破っている。僕は僧より道士になるんだ。
きっと叶うよ。神は呟いた。
それから一月働いた末、町についた。


大志

2017-10-01 14:55:24 | 日記
人夢見る人多い。
シエも夢があった。
ただ叶うことやすき夢は嫌だった。
そんならとんでもない大きな希望をもって望む歌が必要だった。
それは、神に祈り、愛することだった。
ただ野望も、独り身でいることが、希望を打ち砕いた。
ただ望むは生きているだけか、そう思った矢先、職人からの認状。
これは天の計らいか、シエはニッと笑った。
ただどこに行けばいいか。わからない。
町の名を聞いただけ。
それでも急いで旅に出る支度を整えた。
リンスッ今日からしばらく帰ってこない。
椅子の上に座って待ってて
そうリンスに呟くと急いで出ていった。


ぺ~ぺ~

2017-10-01 14:54:32 | 日記
色とりどりのほうきがある。
つやのある物から木が曲がっているものまで。
でもシエは実は器用だった。
すぐ、手に付けたものを終わらせていく。
なんだ~こいつは気にいらねえ。
弟子のくせにでしゃばるな。
兄弟子たちの、口が開く。
シエはますます拍車がかかるようにほうきを編んでいく。
ただ、口がまわっているだけの兄弟子と違い、シエはのんびりそうに見えて手が早い。
こいつはかなわね~兄弟子が口にする、とその時
弟子がでしゃばるな、ついに兄弟子一番が噴火した。
ほうきを持ち、こいつしゃらくせ~、とばかりシエを叩く。
立っているだけでいい。お前は。
損をするのは目に見えていつもシエ。
お前の本分は立つだけでええ。
えっ。シエは終わった。そう思った。
矢先。弟子が
こいつはやさしい。俺より手も早い。ただ馬鹿なふりをするのをやめてくれ。
病気も多い。世のため人を知るのもいい。周りを見るのもいいだろう。駄賃をやる。旅をしてこい。
僧にしてはどうかな。ほかの弟子が言う。
いや僧は生半可な輩が多い。道士がいい。つてがある。これをみせろ。旅で役に立つ。
そう言って、駄賃と認状を受け取った。


箒(ほうき)

2017-10-01 14:53:25 | 日記
シエはほうき職人の工房にでかけた。
たのみます。弟子にしてください。
シエは玄関先で声をかける。
そんなシエの声をよそに、職人たちはもくもく仕事をしている。
立っているんだったら、そこのほうきで床を掃いたらどうだ。
職人の一人が言う。
ぼさっとして見えるのか、シエに罵声が飛ぶ。
おら。働くには金が必要だ。
お金を出せ。一人が言う。
えっお金。
ちーっと頭が悪いようだな
そう。シエは出来が悪そうにみえる。
小僧、見習いに3年かかるぞ。
ほかの一人が声をかける。
はい。やり遂げます。
言った傍から罵声。
こんながきお頭に会わすまでもねー。
ぼさっとしてないで名を名乗れ
シエ。
うむ。
ちぃっととほうきは難しいぞ。
わかっています。
わかることあるかっ。
でもわかります。
そんだら、そこを掃いとけ。
わかりました。
それでいい。
シエの職人としての修業がはじまる。


2017-10-01 14:52:08 | 日記
夜中、シエは、墓の周りを歩いている。するとリンスと、近くの川辺に行きつく。

東の空に見えるは、月。

シエとリンスの後を追うようについてくる。

そこで話をする。

ぼくは職人になる。

きっといい日も来る。

涼しい風が、話を和ませる。

川に月が映ってる。

丸だけど、すこしゆらゆら揺れているね。

ほんと、きれいだ。

石でも投げてみよう。

ぼっちゃ~ん。

水面の月が、ちりぢりになり、また形を元に戻していく。

ところでシエ?神様ってどんな形をしているの?

神様もいろいろな形、姿をしている。

周りの、生きているものを見てごらん。

いろいろな形の生き物がいる。


ただ、神様でも、上の神様になるにつれ、

その姿は、丸になっていく。

リンスは水面の月が笑ったように感じた。

人も角が取れて、丸い姿が、望ましいのであろう。

ふ~ん。そうか、神様は丸いんだ。

家はカラス2羽がいるばかり。

帰ろうか。リンスや。

そうだね。



2017-10-01 14:51:08 | 日記
おばは、シエが働くのを待っていた。でもシエは乗り気ではない。ど~したものか、ハッチの悩みは深い。ハッチは池の斜近くに住んでいた。

ど~も~。シエが呼びかける
ど~もじゃないわよ。あなたいつになったら働くのよ。
う~ん仕官したいのだけど、辻褄があわない。
辻褄が合わないじゃないでしょ。しっかりして。

庭をみると花や観葉植物などが見事に出迎えてくれる。

おばの庭は温かい。
庭の話になる。

それにしてもハッチ。見事だね。

見てて楽しい。

何が?

庭。

そう言ってくれるとうれしい。

休みの合間にたくさん水をやって、育てた。
亡き夫も一緒に水をあげているわ。
たくさんの祈りを感じるわけだ。

なにか、花や生き物を育てる、ハッチ直伝の教えでもあるの。
シエは聞いてみる。

い~や。おばは笑って言う。

祈りと愛を送っているだけ。

教えなんてない。

人は枯れ、水は干からびて、この世と付き合うのも大変だが、ハッチの庭は見事なものだ。

ハッチは言う。

そんな子に育てたつもりはないのに

シエ、あなたは、道を説く職業を選ぶつもりなの?
う~ん。考え中。
もっとはっきりしなさい。
でも教えより愛だよ。
ゴツン。
ハッチは頭を机の上落とした。
ま~気楽なのもいまのうちよ。きっと居間の母さんがあなたを見て、道を示すでしょう。
う~ん。
どっちでもいい。
それじゃ。ハッチ。
シエは出ていった。名もなき者の旅はここから始まる。