くまきちの「音楽と観劇の日々」

ライブハウス通いと観劇が趣味の“くまきち”がお送りする、とりとめもない日記形式の自己主張。

ラックシステム『お願い』

2006年02月09日 00時51分04秒 | 演劇のこと
楠見薫さんのキャラメルボックス(夏公演の『雨と夢のあとに』)への客演が決まったこともあり、久しぶりにラックシステム10周年記念公演『お願い』のDVDを観た。

いつもは、成井さんが脚本を書く演劇集団キャラメルボックスの「わかりやす過ぎるくらいわかりやすいお芝居」か、小劇場演劇にありがちな「いまひとつこなれていないちょっとわかりにくいお芝居」を観ている。野田MAPのような最後の最後まで何が言いたかったのかほとんどの人にはわからないものも観たことはあるが、そういうのはあまり観ない。

今回のラックシステムの『お願い』は、「わかりやす過ぎず、わかりにく過ぎず」、適度に脳みそを働かせてくれる、舞台演劇の面白味を適度に味合わせてくれる“ほど良い仕上がり”になっている。わかぎゑふさんの腕がいいのかな?

ちなみに、このお芝居には演劇集団キャラメルボックスの大森美紀子さんが客演しており、また、主役の女優さんとその相手役の男優さんもたしか客演の方だったはずである。
最近、キャラメルボックスのとある blog での『雨と夢のあとに』の客演の発表に対して、
 ・主役が客演であること
 ・テレビに出る有名人の客演があること
などを懸念材料としてして指摘する方もいたようなのだが、たとえばこのラックシステムの『お願い』も、主役とその相手役までもが客演であった。そうであるにもかかわらず、あくまでもラックシステムの色が(もっと言えば、脚本・演出のわかぎゑふさんの色が)はっきりと出ていた。要するに劇団にとっては、主役が劇団の中から出ようが外から出ようが、そんなことは関係ないのだ。そのことがあらためてよくわかった。

いやあ、それにしても『お願い』の中の楠見薫さんってすっごくかわいかったなぁ…。
ちなみに、珍しいことなのだが、今回のDVDの撮影日がちょうど自分の観劇日でした。客席内にカメラがあったのも確かに見たし。つまり「あのときナマで見た楠見さんがDVDの中にいる」わけですね。


最新の画像もっと見る