今日は角島大橋に日帰りの旅。
唐津市場で美味しいお寿司を食べて満腹にして、いざ角島へ。
角島は『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』にて3位に入ったとこになったのだそうで、
ここ最近TVでよく角島に行く芸能人も出ている。
私は30代で主人と他界してシングルマザーになってしまった。
TVでは離婚してシングルマザーが多いとか見かけるけど、そんなに多いのかと疑問になるほど
周囲ではみなさん、夫婦で暮らしている方が多い。
そして30代で死別している女なんて私くらいしか周囲にはいない。
なので、私は人が一生かけて経験してしまうことを、30代で経験してしまったので
もう一回人生をやり直していると思っている。
他界した主人は、いつも仕事で忙しい人だったので
遺影を見ても、墓参りをしていてもお盆が来てもお彼岸が来ても ピンとこなかった。
ただ、仲良さそうに家族で映画に来ている人たちとか、
あちらは4人席で食事をしているのに、私は子供と3人で食事をしているときに
「ああ、いないんだな」ということを痛感させられたくらいだ。
そういう時に寂しいなーと思ったけれど、主人が他界した時に
一生分泣いたと思ったほど泣いたので、主人の遺影を見て泣くことはなかった。
けれど、日々が過ぎて、最近になって遺影を見て泣けてしまうことが増えた。
やっぱり死んでしまったんだなーとか、一緒に見たい景色があったのに、とか
ふと考えると、泣けて仕方ない。
親は私が再婚して幸せになれるまで死ぬに死ねないと言うけれど、
結婚ってそんなに簡単にできるものではないなと思う。
離婚ならば「あんな人よりもっと幸せになってやる!」と思えるのだろうけれど、
私にあるのは寂寥感しかない。
あとは子供たちに迷惑をかけたくないので、元気なうちにぽっくりいけたらなーとか
思っていることくらいだ。
だから、「死ぬまでに見たい絶景」の角島に行って、また主人のことを考えてしまった。
生きて巡り合える人ってなんて大事なんだろう。
どうせならもっと優しくなりたいし、優しい人に巡り合いたい。
貴重な人生の一部なのに、時として神様は「こんなヤツとどうして出会わないといけなかったんだ!」と
思うような人とも出会うようにしてくれる。
だけど、嫌な奴が笑って暮らしているのに、自分が泣いているのは嫌だ。
だから、死ぬまでは頑張って笑って生きてやる。そんなことを思いながら、微妙な味のワカメソフトを私は食べた。