雪の徒然日記

マンガと小説とアニメと映画が大好き、というかそれしか趣味らしい趣味がない。

映画『怒り』を観ました

2016-09-21 19:31:08 | 映画 い
映画『怒り』を観てきました。

原作は刑事視点で描かれているので、映画とはちょっと違っています。
映画は3つの場所で、それぞれ生きている人々の3つの物語が描かれる
オムニバスストーリーになっていました。


夫婦一組を惨殺した犯人はいったい誰なのか。
3人の身元不明の男の誰かが犯人なのか。

似たようなモンタージュに、もしかしたらと疑う人々。


ミステリーだけれども、根底にあるのは
「人を信じる」ということのような気がします。

何を持ってあなたは信じるというのか。

確かに身元がよくわからない相手を信じるなんてできないと
言われたらそれまでですが、どれだけ長い間一緒にいても
信じられないようなことが起きたりしないと断言などできない。
それが人間なのだと思う。

信じるってなんだ。怒りってなんだ。

『怒り』は重厚な人間ドラマだと思います。


また、渡辺謙の父親役も共感できましたし、
娘役の宮崎あおいがなんとも優しく哀しく愛おしかった。
愛子の存在が、一筋の希望のように思えました。