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なぜ将来が不安な人ほど、個人年金に入ってはいけないのか

2016-01-25 19:36:54 | 日記
なぜ将来が不安な人ほど、個人年金に入ってはいけないのか  という記事を見つけました

 先週はリスク運用に変わった公的年金が不安だという話を書きましたが、公的年金が不安なら、自分で個人年金に加入しようと考える人もいることでしょう。

 個人年金とは国が年金を運用する公的年金に対し、日本生命、住友生命、東京海上日動あんしん生命といった民間の生命保険会社などが運用する私的年金のことです。

 既に、運用利回り(予定利率)が高いときに個人年金に加入している方は、老後までに大切にしておけば大きく増えます。ただ、これから加入するという方は個人年金よりも現金でためておいた方がいいでしょう。

 では、これからの老後を考えるのに、なぜ個人年金がダメなのかを考えてみましょう。個人年金には、大きく2つのタイプがあります。「月々○万円払えば、将来○万円もらえます」という、あらかじめ将来もらえる額が決まっている従来(定額型)のタイプと、変額個人年金という運用次第でもらえる金額が変わる変額型のタイプです。

定額型の個人年金は、時間というリスクを抱えている

 例えば、「40歳で月2万円ずつ支払えば、65歳から10年間、月5万5000円もらえます」という定額型の個人年金の場合、月2万円払って5万5000円ももらえるなら有利な気がする方もいるかもしれません。しかし、もらえるのは25年後です。その頃には、インフレになり、コーヒー1杯が1万円になっている可能性だってあります。

 つまり、このタイプの個人年金は、時間というリスクを抱えているということです。しかも、今加入しても個人年金の運用利回り(予定利率)は、ほとんどが1%前後。どんなに世の中の金利が上昇しても、いったん入った個人年金の運用利回りは変わらないタイプがほとんどです。一般的な金利が10%になってもこの年金は最後まで1%でしか運用されないのです。

 運用利回り1%なら、銀行預金よりもいいと思う人もいるでしょう。けれど、例えば預けた1万円に対して銀行預金なら0.02%の利息がついて増えますが、保険や個人年金は1万円の保険料を支払うと、そこからまず保険会社の経費が引かれ、何らかの保障料が引かれ(保障がないと保険にならないので)、残った金額が1%で運用されるので、払った1万円がなかなか1万円になりません。

変額個人年金もお勧めできない理由

 では、従来型の個人年金ではなく、「運用次第で、将来の年金が増える」という変額個人年金はどうでしょう? 確かに、変額個人年金は、預かったお金を株や債券などで運用していく商品なので、運用次第で大きく増える可能性もありますが、逆に目減りしてしまう可能性もあります。

 こう書くと、チャンスはフィフティー・フィフティーという気がしますが、そう思ったら大間違い。実は、変額個人年金は減る可能性の方が大きいのです。なぜなら、手数料が高いからです。

 例えば、郵便局で販売している某変額個人年金保険は、加入する時点で契約費用として4%の手数料を支払います。さらに、加入し続けている間は、積立金に対して保険関係費用が年1.4725%、運用関係費用が年0.486%、純保険料が年1%を引かれます。つまり、この3つを合計すると、保険運用中に約3%が手数料として引かれるのです。

 もしこの商品で運用した結果、増えもせず減りもしないという状況が25年続いたら、どうなるでしょう。損もせず得もしないのだから預けた額が1000万円なら1000万円のままだろうと思いがちですが、とんでもない。加入するときの手数料40万円に加え、毎年約3%の手数料が引かれ続けるので、25年後には半額の500万円を切っています。

30代、40代は年金よりも現金で

 公的年金が頼りないので、将来が不安な気持ちは分かります。けれど、だからといって個人年金に飛びつくのは早計ではないでしょうか。

 30代、40代は住宅ローンの支払いや子どもの教育資金が掛かる年代。だとすれば、お金をためて、少しでも住宅ローンを減らすことを考えた方がいいでしょう。例えば、借入金額3000万、返済期間35年、利率3%の住宅ローンは、約100万円を繰り上げ返済することで、約150万円近くの利息を払わなくて済みます(期間短縮方式の場合)。

 今どき、100万円を投資して200万円になる投資商品などほとんどありませんから、投資などするよりも繰り上げ返済で住宅ローンを早く返した方が、よっぽど得することになります。

 仮に、住宅ローンがなくなれば、それまでローンで支払っていたお金を貯金に回せます。例えば、年間150万円をローンで支払っていたご家庭で、55歳までに住宅ローンを終わらせることができたとしましょう。年金をもらう65歳までの10年間、ローンの支払いがないぶん年間150万円ずつ貯金できれば、1500万円もたまりますよね。

 年金より、現金。この言葉を、肝に銘じておきましょう。

 だけど確実に お金が使いたいと言う誘惑に惑わされずに預金しないと 国民年金だけでは生活できないよ

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