愚有多楽日記

アウトドアと旅行,読書・映画の個人的な日記

雌阿寒岳と阿寒富士に登った

2005年06月11日 15時30分54秒 | 登山
私は釧路に3年住んでいたので、この山には何回か登っている。でも、オンネトーの蒼い湖と雌阿寒の噴煙が見たくてまた、やってきた。
オンネトーのキャンプ場の駐車場で寝ていたが、6時半に歩き始めた。駐車場の片隅に登山口があるのだ。
3合目まではほとんど平坦な道だが、それからはかなり急な登りになる。6合目で森林限界をこえて、這い松の間を登って行く。いかにも活火山の山で、草木のない斜面を登る。7合目が阿寒富士との分岐である。帰りはここから阿寒富士に登るつもりだ。
このころから、風が強くなって、流れる霧は雨になった。霧雨が横から叩き付けてくる。雨具を着るしかなかった。急な斜面を登って行く。8合目にも阿寒富士の分岐との表示があった。ここからのほうが直接登れそうである。
雨の中を急登する。登山路の左は、霧で見えないのだが、火口になっていて絶壁のはずである。火口湖が見たかったのに残念だ。
山頂は強い風と霧雨の中で、長居しておれない。写真を撮ってすぐに下山した。途中で単独行のおじいさんが登ってくるのにあった。この霧雨の中雨具をつけていない。風も強いのに凍え死んでしまうよ、と他人事ながら心配してしまった。
8合目から一気に阿寒富士を目指す。コルに向かってかなり下る。そこから登り返すのだが、この道がめちゃくちゃに急である。火山性の砂地で足場が不安定で、すぐに足をとられる。本当に富士山を登ってる感じなのだ。細かくジグザグを繰り返して登って行く。コルから山頂までは30分かかった。山頂には驚いたことに三角点があった。雌阿寒にはなかったのに。
急いで下る。コルから6合目に向かって歩いて行くと、だんだん晴れてきて、山が見えるようになった。下には真っ青なオンネトーの湖面が見える。
樹林の中の道になった頃、登山者とすれ違うようになった。私は雨具を着て、全身ビショビショである。彼らはまったく雨とは無縁のかっこうで、私のビショ濡れに驚いていた。登山口に戻ったときは薄日が差して、私の登山はいったい何だったのだと思ってしまった。
でも、オンネトーの湖畔から、雌阿寒と阿寒富士を眺めたときは、その美しさに、やっぱり晴れてくれてよかったと思った。

6月3日から9日間、山に登り続けてきたので、明日は静養するつもりです。