詩
2016-10-26 | うた
無駄で無益な争いは御免こうむるが
どうしても大人しい羊を見ると
ケンカを売りたくなるらしい。
日々そうだ。世界は私を排除したがっているのは知っているが
それが神ならば許しはしないが
それが人であったら決して許さない。
私の命は私が決める。
羊であるつもりはない。しかし闇に潜むように影を渡っていると
羊だと認識するらしい。
故に今日もやかましかったので
羊の衣を脱ぎ、虎の爪を突き立てる。
実際に虎ならばよかったが、悲しくも人なので
しかし虎のように熊のように素早く振り下ろす。
己の身一つで闘う。不本意だが羊のままでいては奴等の快楽のやりたい放題になってしまうので
爪で内臓を裂き、牙で骨を砕き、もろい人間の弱点である膝の裏を蹴り払う。
人間の世界でいう法律で私を殺してみるがいい。
生の条理で完膚なきまでに叩きのめし、それでも死なせぬ苦痛を生涯与える。
条理がある。報復を必ずする。いちばん弱り切っている時に弱り切っている部分を。
後頭部より側頭部。利き手側。
社会的制裁などクズに等しい。あれだけ恥知らずなまねをした人間が
公道を歩いていた。だから社会的に辱めても効果がない。なぜなら
人は恥じを知らない。恐れない。恥知らずを恐れない。全て垂れ流し。
さあ
闘え。闘え。羊ではない。ひ弱な人間の拳では砕ける。
さあ熊の爪を振るい、虎の俊敏さで相手の死角に入りこみ、
さあ闘え。羊の時間は終わった。羊の時間は終わったのだぞ。
己の気のすむままに振るえ。神すら許す、その怒りで大地の奥深くをえぐれ。
もう人の世界に無事であるものなどない。羊はそれを壊す。許さない。
さあ闘え。完膚なきまでに叩きのめせ。