うちの愛犬『める』と
初めて会ったのは
ボクがまだ
厚木に勤めていた頃で
ちょうど結婚した頃。
そう、今から１９年ほど前でした。
毎日通る通勤道路。
勤務先近くにあるペットショップ。
なんとなく気になって店のドアを…
メッチャ可愛いシーズーの
赤ちゃんが６匹ほどいた。
それからは
その子等に会う為に
ペットショップに
通う日々が続いた。
ボクが近寄ると
みんな嬉しそうに
小っちゃな尻尾を
体がよじれるくらい
振り続けてくれ
差し出した手を
ベタベタになるほど
舐めてくれる
ホントに人懐っこい
可愛い子たち。
そんな中で１匹だけ
近づきもせず
尻尾も振らず
いつも、ゲージの隅で
ボクの方を恨めしい目で
見てる子がいました。
そりゃ、愛想がよくて
可愛い子犬たちですから
６匹が５匹、５匹が４匹
次から次へと
新しい飼い主の所へ
もらわれていくのは
普通の流れでした。
当然、いつも隅っこにいて
愛想がないその子は
いつまで経っても
引き取り手が現れない…
ボクは思い切って妻に相談し
その子を引き取ることに。
それが『める』との生活の始まり。
人嫌いで呼んでも来ない
そのクセ一人になると
キャンキャン鳴くし。
当時はペット禁止のメゾネット。
一人にさせると
狂ったように泣きわめくので
妻が買い物に出る時も
カバンに押し込み
一緒にお買い物。
買い物だけじゃない
どこに行くのにも
１００％一緒でした。
ボクと妻の実家がある
山梨に戻ってからも
ずっと一緒だった。
寝るのは必ずボクの布団。
何が気に入らないのか
ごくたまに妻の布団。
ボクのオナラが臭過ぎるのか（笑）
最後の日は
ボクと妻に挟まれて
一緒の布団で寝たね。
１９歳と３ヵ月という長い間
ボクと妻に
幸せと安らぎをありがとう。
心臓と腎臓が悪
１０歳の頃から毎日薬を飲ませてた
けど、それ以外は
とっても丈夫な子で
下痢一つしない親孝行な子。
ここ３年くらいは重い病気も増え
先生からもその都度
「もうダメかも…」と言われ
その度に、ボクは
めるに無茶を言ってた。
「オレをおいていっちゃ
ダメだからな、める」
「まだいかないでくれ！
いくときは一緒だから」
そして、その度に
めるちゃん復活！
本当に生命力の強い子。
一昨年の暮に生死をさまよった時
もしめるがいなくなっていたら…
まだ全然覚悟が
できていなかったボクは
どうなっていたのだろう。
この１年と数ヵ月の間に
めるはボクに覚悟をくれたんだね。
毎日何度もオムツを替え
朝晩の目薬と目ヤニ取り
２日に一度、ガーゼと包帯を替え
二人がかりで病院へ通院
夜中に何度も看病したり
手でゴハンを食べさせ
スポイトで水をあげた
大変だったけどへっちゃらだった。
なんだろう、やっぱ愛情ってすごい。
きっとめるは、もっと早く
楽になりたかっただろうに
ボクのために
ボクのわがままのために
ボクの覚悟ができるまで
がんばってくれたんだね。
…だめだ、もう限界。
誰にでも必ず「その日」は来る。
だから、ちょっと早いけど
先に天国にいっているだけで
後でまた会えるんだよね。
そしたらまた一緒に暮らそうね。
めるが天国にいって
２ヵ月以上経ちました。
ようやくボクもブログで
報告ができました。
不思議なことに
いまだに家に帰ると
めるの気配を感じます。
最後に
１９年以上もの間
ボクたちの子供で
いてくれてありがとう。
そして
めるのブログを
読んでくださった方々
本当にありがとうございました。
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