BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

オンライン試験とは

2021-01-08 | オンライン授業

新常態の試験。オンラインで対面授業のように実施できるか。オンデマンドは課題によるレポート提出をさせる。締め切りと提出方法が決まれば従来と変わるところがない。オンラインも同様である、と言ってみて、試験場はどうなるか、一斉試験を可能とするが、さてその解答用紙回収を一斉にする、となると、これは、リアルタイム方式で言えば、その場でメールを使って送信する、解答用紙添付で可能となる。いかにもデジタルにアナログな流れである。すでにネットサイトにクイズ形式の回答フォームをソフトまたテンプレートにして用意するものがあるから、その選択式設問で、リアルタイム試験が可能である。この方式はアンケート集計にも実用となって、各種パターンがある。記述式回答もできるものの、受験者人数や量的負荷がおこる。画面に対しての試験場は、そのデスクにあるパソコンと自分だけである、とするが、そこにカメラでとらえる範囲は限られて、パソを1台とするか、複数台か、ネット環境にはスマホも参加するようなことになれば、試験会場の均一な条件は画面の向こうでは保たれない。電脳を使っているのである、メディアは制限がなければ使い方による、ということになってしまう。テレビ会議システムに、ミィーティングだけでないような、カメラで背景360度、室内を映し出すことのような、無粋なことが現れる。そのように考えてみて、結局は通信機器として、その使用を許すことになる新常態なのである。試験という様々な制約を作り出している空間に、パソコンでそれを実施するとなると、マシンにメデイア機能を制御することになってしまって、そうしても、できても、しなくても、その実効性は甚だ難しい。いっそのことコンピュータとともに電脳をもって試験するという、アナログな実現に変わりがない。カンニングならぬ別脳の出動で、それをも試す問題作りか。



1 コメント

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筆記試験 (Maria)
2021-01-08 22:33:58
とある人から聞いた話です。
日本大学理工学部航空宇宙工学科の、とある講座で、佐貫亦男先生が出した筆記試験の問題があったそうです。
B4 の用紙に、二問だけ。
1)飛行機はなぜ飛ぶか。
2)HSST は必要か。
カンニングのしようがありません(笑)。だいたい、佐貫先生は学生の顔を憶えていて、誰がどんな解答を出しそうなのかも知っているという(笑)。
じつは、(1)は毎年同じ問題が出ていたそうで、「ベルヌイの定理」とか「迎角」とかから説き起こすと面倒臭いので落書きのような図を描いて「攻撃の角度(Angle of atack)」と書き添えて(2)に集中した、という豪傑がいたそうです。
「講師だって、学生の人柄とかも含めて見ている」ということに想像力が及ばない、というのは悲しいことのように思います。
対面授業がなくなると、そういう弊害があるように思います。

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