読書とかいろいろ日記

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第600号 『クラゲ 世にも美しい浮遊生活』

2014年08月24日 | メルマガお奨め本

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メルマガ お奨め本
2014年8月24日発行 第600号
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『クラゲ 世にも美しい浮遊生活』 村上龍男、下村修
¥1,000+税 PHP研究所(PHP新書) 2014/5/29発行
ISBN978-4-569-81884-9
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発行人、クラゲ大好きです。
クラゲって、どうしてこんなに不思議な形をしてるんだろう。
こんなにキレイなんだろう。
本書は、村上と下村の対談&クラゲの写真集。

加茂水族館館長・村上龍男。
加茂水族館は世界でいちばん飼育するクラゲの種類が多いとギネスブックに認定された、クラゲ水族館。
ノーベル賞受賞者の下村修。
オワンクラゲの研究でイクオリンと緑色蛍光タンパクを発見。

対談ていうか、村上館長が下村博士に説明するって感じですかね。
下村博士はオワンクラゲの研究でノーベル賞を取ったけれど、専門は発光現象であって、光らないクラゲのことはほとんど知らないそうな。
館長さんは、倒産寸前の加茂水族館を建て直すのにクラゲに賭けた人だから、クラゲに対してはそりゃもう思い入れがあって、語り口も熱い熱い。


1964年に開館した加茂水族館は、日本動物園水族館協会に加盟している水族館の中で、最も規模が小さく内容が乏しかった。97年の入館者は9万人。「いよいよ最後のときが来た」と覚悟したとき、サンゴの水槽からサカサクラゲの赤ちゃんが湧いて出て、お客さんが歓声を上げた。
「クラゲに賭けるしかない」
2000年にはクラゲの展示種類日本一となり、2005年には世界一に。
エチゼンクラゲが話題になれば「食べる会」を企画するなど話題づくりに励み、知恵と工夫でやりくりして、ついに今年2014年6月、念願のリニューアルオープンにこぎつけた。


いやー、いい話ですねえ。

下村博士と加茂水族館の関わりがまた、いいんですよ。
2008年に下村博士がノーベル賞を受賞したときにはオワンクラゲを展示の目玉にして集客アップ。季節外れで、ほかにはオワンクラゲを展示しているところがなかったから、日本中から取材が殺到、一気に知名度が全国区に。
感謝を込めて、村上館長が下村博士に手紙を送った。十日後に本人から電話が来て、それまで光らなかった繁殖のオワンクラゲを光らせる方法を伝授してくれた。
それでまたまた報道ネタになって、集客増に。

いい人だなあ、下村博士。

んで、村上館長が解説するわけですよ。
たとえば本書の表紙になってるベニクラゲ。

謎の若返りをするクラゲで、老化が進んでぐちゃぐちゃになって死にかけると、とつぜん幼生のポリプに戻って、改めて成長を開始する。……なんだそれ。わけわかんねーっ。


そういう読み物部分もおもしろかったし、写真集としても美しい。

ハナガサクラゲは今まで私がクラゲに抱いていたイメージを覆した。
なんて華やかなんだ! クラゲがこんなに色とりどりだなんて!
ケムシクラゲもウリクラゲも、チヨウクラゲもヨウラククラゲも、これがクラゲ? と頭がくらくらする。

知らないクラゲにいっぱい出会えました。
うっとり~。





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クラゲ 世にも美しい浮遊生活 (PHP新書)
村上 龍男,下村 脩
PHP研究所

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