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『さらば、食料廃棄』 シュテファン・クロイツベルガー、バレンティン・トゥルン

2013年06月20日 | 読書日記
さらば、食料廃棄 捨てない挑戦
シュテファン・クロイツベルガー,バレンティン・トゥルン
春秋社

¥2,500+税 春秋社 2013/3/20発行
ISBN978-4-393-74153-5

内容はたいへん興味深い。
関心はあるのだ。

私は比較的食材を捨てていないつもりでいるのだけど、人は誰でも自分が捨てているゴミは少なめに見積もる傾向があるらしいからなあ。実のところはどうなのだろう。
計量調査するほどの根性はない。

それにしても、欧米で無駄になっている食料を有効利用できれば、世界中の飢餓を撲滅する必要量の三倍が確保できるというのは…。
そこまでひどいとは。

 

> 私たちは、何曜日であろうと、何時であろうと、商品がぎっしり詰まった棚を見ることになれてしまったのである。[…]
> スーパーに新鮮なレタスを並べるには、当然ながら、より多くのレタスを作る必要がある。(52頁)

ん~~~、うちの近所のスーパーは、閉店間際にはずいぶん棚がスカスカになってるけどなあ。
値引きしてるしさ。←それが楽しみで行く。

> 「肉に対するあくなき執着こそが、穀物市場を枯渇させ、大地の生産力を想像を絶する速さで限界まで追い込んでいる」[…]
> ローストチキン用の鶏を1キロの重さに育てるために、2キロの穀物をエサとして与えるのである。1キロ分の豚肉の場合は3キロから4キロ、1キロ分の牛肉には8キロから9キロの穀物が必要だ。(73頁)

> もうひとつの問題は、食料の生産に使われる水の量の多さである。小麦1キロにつき1100リットルの、米1キロにつき2700リットルの水が使われる。1キロの牛肉を得るためには最大1600リットルの水が必要となる。信じられないかもしれないが、私たちが食べずに捨ててしまう食料品に使われる水の量は、手洗いや飲み水として日常的に消費する量の二倍にもなる。(74頁)

 

> FAOは既に1994年に、利用することなく海に投げ込まれる廃棄魚2700万トンは、世界中の人間が一年間に食べる魚の量の三分の一に相当すると発表していた。しかし、この中には哺乳類も含まれている。約30万頭のクジラやイルカが網の中でおぼれ死んだからである。「現在の混獲によるクジラの年間死亡数は、捕鯨の全盛期のそれよりも多い」とドイツWWFは報告している。(164頁)

これ、めっちゃハラ立つんですけど!
日本の捕鯨を目の敵にする奴らは、こっちの問題の方を取り上げろよ!
日本では無駄にすることなくちゃんと食べてるんだから、むしろ供養になってるよ。間違って網にかかっちゃったよ~といってポイ捨てする方がよほど罪が深いよ。


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