話をしよう
あれは今から36万…いや、3ヶ月前だったか
まあいい
君たちにとっては多分
得をしない出来事だ
そうなんですよ。約3ヶ月前に友人とスカイプでチャットをしてたんですね。
んで、三國無双の曹操の話になったんですよ。
曹操って身長が低いじゃないですか。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9B%B9%E6%93%8D
ニコニコ大百科の記事から抜粋。
>>身長は七尺余りとも言われており、当時は1尺23センチ程度だったのでおおよそ161センチくらいである。
こちらです。んで、わたしか友人かどちらかが確か誤字ったんですよ。
161cmを、161mmと。
そこで産まれた「16センチの曹孟徳」の妄想。というか、絵チャ中だった友人にわたしが暇つぶしを兼ねて一方的に送りつけていた誰も得をしないSSが意外とお気に入りだったので、サルベージして纏めてみたいと思います。
どうやら日付は2011/7/9、時間は4:37から7:21までの約3時間。ぶっ通しで考えなしにガタガタ打ってたので誤字とか脈絡の無さとかキャラがアレなのとかは目を瞑って下さいませ。
あと、寒すぎるギャグな上、曹操が関羽の事大好きで夏侯惇が曹操の事大好きです。もちろん長いです。オチはないです。
それでもよろしければどうぞ!
↓↓↓
16センチの曹孟徳…
ある日起きたら16センチになってた曹孟徳
夏侯惇「孟徳、どこにいった?」
曹操「ここにいるぞ、夏侯惇」
夏侯惇「もっ、孟徳!!!!!!!!!!!!」
夏侯淵「どうした惇兄、朝っぱらからでっけえ声出して」
典韋「あれ、殿はどちらにおられるんで?」
夏侯惇「も、孟徳が…孟徳が…」
夏侯淵「ありゃー殿、随分小さくなっちまってまあ…」
典韋「と、殿ォ?こりゃ随分守り易くなっていただいて…」
曹操「冗談ではないわ、この曹孟徳がこのような姿になったと知れたら…」
曹丕「ほう…父上…」
曹操「ぬ…子桓…」
曹丕「朝から騒がしいときてみれば、随分と面白いお姿に…」
曹操「子桓、これは…」
甄姫「あら我が君、楽しそうですわね」
曹操「」
雑談
kyr: 魏全キャラだそうとしたがつかれました
友人: おおおお!すごい!!!すごい!!!で、続きは?^^
kyr: 先に曹丕出したの間違えた
友人: 間違いは訂正すればよかろうに!で、続きは?^^
そして仕切りなおし
夏侯惇「…で、何があったんだ孟徳、何故そんな姿に…」
曹操「いや、わしにも分からぬ…目覚めたらこのような姿に…」
賈詡「ありゃりゃーこんなのは本当見たことないよ。いやー不思議だねぇ。こんなことできるのは…」
許チョ「殿ォー、美味しい野菜ができただぞーー(のっしのっし)」
典韋「ああああ許チョ!!お前足元気をつけろ!!」
許チョ「んん?あ、殿!…あれ?なんだか小さいなあ、どうしたんだぁ?」
夏侯淵「いやーそれが分からないんだってよ」
許チョ「でも小さかったらいつもより大きい野菜が食べれるってことだなぁ!」
典韋「あーお前ェは呑気で羨ましいぜ…」
曹操「…ふむ、これほど小さければ周りに気付かれんようだな」
夏侯惇「…孟徳?」
曹操「敵国に忍び込むことも容易であろう」
夏侯惇「……孟徳?」
曹操「いい機会だ、この曹孟徳自ら敵国の内情を探ってこよう」
夏侯惇「…………孟徳!!!!!!!?」
曹操「馬車…いや、犬をここへ!」
夏侯淵「犬!?」
典韋「犬ぅ!!?」
許チョ「犬は可愛いなあ」
張郃「殿!美しい犬をお連れしました!そう!美しいこの張儁乂が!美しく!!」
夏侯淵「あーちょっとお前静かにしてような」
曹操「よし…これに乗れば敵の目も欺けよう」
賈詡「あーまさか魏国の王が乗ってるとは夢にも思わんでしょうな」
典韋「殿!わしもお供しますぜ!」
曹操「いや悪来、それでは敵に筒抜けであろう、わし一人で行く」
賈詡「えーっと、一応聞きますけど…曹操殿、どちらへ向かわれるつもりで?」
曹操「…我が魏国の大敵、蜀より他あるまい」
夏侯惇「もおおおおおおおとく!」
夏侯淵「あーやっぱり」
賈詡「曹操殿、私利私欲に走り過ぎじゃあないですかね」
雑談
kyr: やっと曹操が蜀に向かってくれたお…
kyr: お前魏キャラ書いてみ、一番書きにくいのは許チョだって気付くから
友人: 夏侯惇つぼったwwwwwwwwwwwwwwwwwこれ面白いぞwwwwwwwwwwwwwwwwwまじ面白いwwwwwいってら曹操!
友人: 書かないよwwwwwwwwwwwwww
kyr: お気に入りは張郃
夏侯惇「孟徳、弁当は持ったか?」
曹操「ああ、文姫が握り飯を寄越してきたからな」
夏侯惇「武器は持てなかろう、針を持って行け」
曹操「いや、匕首くらいは持てようて」
夏侯惇「水たまりに落ちるなよ、あとネズミにも気をつけろ」
曹操「我が覇道を阻むものは例えネズミであろうと容赦はせぬわ」
夏侯惇「…いや、やっぱり俺も一緒に…」
曹操「夏侯惇」
夏侯惇「…なんだ」
曹操「…分かるな?」
夏侯惇「…くれぐれも気をつけろよ」
その他「いってら曹操殿!!」
雑談
kyr: 16センチじゃ匕首すら持てないような気がした
友人: 夏侯惇がもうすきですきですきでだな。つか一寸法師wwwwwwwwwwwなにみんな愛に溢れてるwwwちょう良い国魏wwwwwwwwwwwww
曹操「ふむ…長い道のりであったが…やっと蜀までたどり着いたわ…。ぬ?あれは…」
趙雲「張飛殿!お手合わせ願おう!」
張飛「おお、気合い入ってるじゃねえか!いいぜ趙雲、かかってこいや!」
曹操「流石は蜀の武人…気迫に満ち溢れておる」
趙雲「…おや、あんな所に犬が」
張飛「あ、本当だ。ここに出入りする野良犬た珍しいな」
曹操「まずい…ひとまず逃げるぞハドー」
ハドー(犬)「ワン!」
趙雲「あ、行ってしまった…」
曹操「見付かっては厄介だ…人気のない所に行くか…あの高台に登ってみるとしよう。しかし…なかなか見付からんものだな。この姿では気付かれることはないと思うが…ん、あそこに居るのは…」
魏延「ン…犬…カワイイ…コッチ、コイ…」
ハドー「ワンワン!」
曹操「待てハドー近付くでない!」
ハドー「ワ…ワン…(トボトボ)」
魏延「ア…待テ…犬…」
曹操「あの男、見かけによらず動物好きか…要らぬ情報を手に入れてしまったわい」
曹操「やれやれ、こうなったらもう少し辺りを歩いてみるも良かろう。民が集まる所へ行ってみるとするか。あそこはやけに人集りがあるな…中心に誰か居るようだ」
馬岱「さあ皆さんお待ちかね!俺のちょっとした特技で皆さんを楽しませちゃうよ!」
曹操「フン、下らぬ余興か」
馬岱「今日はウチの若にも付き合ってもらうからね、思う存分楽しんでいってよお!さあさあ!ここに居るは錦馬超!その腕前、とくとご覧あれーってね!じゃ、若、いっくよー!」
馬超「さあこい馬岱!この馬孟起の力、見せてやろう!」
馬岱「はーいよ!疾風弾!」
馬超「うおおおおおおお!」
曹操「なっ…あのヘラヘラした男の出した水墨画を馬ではじき飛ばしておる…!」
馬岱「皆さーん!下がった下がった!ちょっと当たったら痛いからね、気を付けるんだよ!」
馬超「さあ馬岱!どんどん来い!」
馬岱「おっ、若やる気まんまんだね!じゃあ…奥義!烈風閃!」
曹操「ぬおおっ風がこちらに…!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「くっ、止まらぬかハドー!」
ハドー「ワンワンワンワン!(ダッ)」
曹操「このままだと壁に…!」
?「危ない!!」
曹操「なっ!?」
関索「危ない所だった…大丈夫かい?かわいい子犬ちゃん」
曹操「関羽の息子…か、…助けられたな(毛の間に隠れつつ)」
ハドー「わんわん!」
関索「元気そうで何よりだ、気を付けるんだよ」
間平「関索!無事か!」
星彩「いきなり走りだすんだもの…無茶はしないで」
関索「おふたりとも、申し訳ない。しかし、この犬が…」
星彩「かわいい…撫でてもいいかしら」
曹操「…良いぞ」
間平「ん?今この犬喋らなかったか?」
曹操「いかん…ついうっかり…」
関索「兄上、犬がしゃべる訳ないでしょう、ねえ子犬ちゃん?(ハドーを撫でながら)」
曹操「(ええい!貴様ではないわ!)」
ハドー「く…くぅん…///」
曹操「(ハドー、お前まさか…いや、良いから逃げるのだ)」
ハドー「ワン…(しょんぼり)」
関索「あっ、行ってしまわれた…」
星彩「関索ばかりずるい…」
曹操「ハドー、お前メスだったのか?」
ハドー「ワン」
曹操「そうか…流石は関羽の息子、犬にまで好かれおって…」
ハドー「ワン…」
曹操「ええい色気付きおって…お、あそこに見えるは…」
劉備「おや、今日は体調が良さそうですね」
民A「ええ、お陰様で。劉備様もお元気そうで何よりでさァ」
劉備「ハハハ、民を気にかけるべき私が逆に気遣われては困りますからな」
曹操「劉備…!!」
劉備「何か手伝えることはないですか、たまには鍛錬以外でも身体を動かしておきたい」
民B「いやいや、あっしらの仕事を劉備様にやらせたとなっちゃ、カミさんに叱られちまう」
劉備「仲睦まじいことですなあ」
曹操「穏やかに話しおって!!…ん、待てよ…劉備がここに居ると言うことは…」
?「兄者」
雑談
kyr: これお前寝落ちしてたらわたし死ぬからね
友人: おまえはわたしの腹筋をどうしたいのwwwwwwwww破壊したいのwwwwwwwwwwwwwwww本当責任取れよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
kyr: 考えなしSSは楽しいね
kyr: 笑いどころがわかんねーよwwwwwwwwww
友人: もう全体的に好きだよこの雰囲気wwwwwwwwwwwww大好きだよ尾も白いよwwwwwwwwwwwwwwwwwwちがう、面白いよwwww
kyr: ハドーは白い犬…と…
kyr: 続き賈詡
曹操「!! この声は…!」
劉備「おお、雲長。丁度良かった。今から彼らの畑仕事を手伝おうという所だ。共に手伝ってはくれないか」
関羽「兄者の頼みとあらば」
曹操「関羽…!」
民A「おお、関羽殿まで!ならお言葉に甘えちまおうかねェ」
関羽「気にすることではない、民の仕事は我々の仕事だ。ですな?兄者」
劉備「ああ、その通りだ。この国に生きる以上、畑仕事をせねば困るのは武人も赤子も共通だろう」
民A「おお!」
民B「流石おらたちの劉備様だ!」
曹操「…ぐぬう」
ハドー「…わん?」
曹操「もう良い、ハドーよ。ここから去ろう」
ハドー「わん」
曹操「劉備ばかり関羽に好かれおって…ついでに民にも好かれおって…」
ハドー「わん…」
曹操「ええい、慰めなど要らぬわ!」
ハドー「…」
曹操「いや、これでは八つ当たりであるな。…で、感傷に任せ歩いてみたがここは一体…?」
姜維「おや?こんな人里離れたところに犬とは」
曹操「また誰かに見付かってしもうたか」
姜維「おっとこうしては居られない。早く丞相の所へ向かわなければ」
曹操「…逃げる間もなくあちらが逃げて行ったわ…そろそろ腹が減ったな、文姫の握り飯でも食うか」
ハドー「わん!」
曹操「…美味い。鮭だ。なぁ、ハドーよ」
ハドー「わん!」
曹操「…野菜が食べたい」
?「おや、姜維が言っていた犬とは、あなたですか」
曹操「んぐっ!!?ごほごほっ」
諸葛亮「咳き込む犬とは珍しいですね」
曹操「ごほごほっ(諸葛亮・・!一番見付かりたくない奴に!それと米が喉に…!)」
諸葛亮「水でも持ってきましょうか?犬…いえ、曹操殿」
曹操「なっ!!?」
諸葛亮「いくら小さくても、私は誤魔化せません。出てきてはどうですか」
曹操「何故…いくら諸葛亮と言えど、この曹孟徳がこのような姿になっている事など予想できまい…!?」
諸葛亮「私の心算の前に、知らぬ分からぬなど通用しませんよ」
曹操「すべて見通し…という訳か」
諸葛亮「で、更に小さくなられた曹操殿。何かご用ですか?」
曹操「更には余計であろう」
諸葛亮「貴方をここで始末するは赤子の手を捻るより簡単です…が、魏国と今すぐ全面的に対峙するつもりは毛頭ありませんからご安心を」
曹操「フン…先日目覚めたらかのような姿になっていた。元に戻る方法を探し遠方までやってきたのだ」
諸葛亮「親衛隊どころか兵一人連れずに…ですか。まあ、良いでしょう。教えて差し上げますよ、元に戻る方法を」
曹操「それは本当か!?」
諸葛亮「ええ、これは恐らく古代に伝わる黒魔術の部類でしょう。即ち呪いというものです」
曹操「呪い…下らぬ」
諸葛亮「信じるか信じないかは貴方次第ですが」
曹操「…いや、続きを聞こう」
諸葛亮「元に戻るには、心より想う人間の…」
曹操「心より想う人間の…?」
諸葛亮「髭が必要です」
曹操「諸葛亮…貴様…」
諸葛亮「なんですか?」
曹操「ほぼ断定した言い方ではないか」
諸葛亮「なんのことです?」
曹操「いや…良い。かん…いや、心より想う人間の髭が必要なのだな、それをどうすればいい?」
諸葛亮「お持ちいただくだけで結構です。後は私が任されましょう」
曹操「なるほど、了解した」
諸葛亮「あ、ですが一つだけ…」
曹操「どうした?」
諸葛亮「小さくなってから7日経過してしまうと、元に戻れなくなります」
曹操「…今、なんと」
諸葛亮「ですから、猶予は今日中、ということです」
曹操「…なあああ!!?」
諸葛亮「私はこの先にあります自宅に居ます。なるべく早く頑張ってください」
曹操「おい!待て…!」
諸葛亮「それでは、武運を」
曹操「…行ってしまった」
曹操「ええい、こうしては居られない。早く先程の畑に戻るぞ、ハドー!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「それはいいとして、どうしたら髭など入手できると言うのだ…まさか髭くれなどと言えるわけもあるまい…日がもう落ちる、早くせねば…!」
?「おや、可愛い犬だ。ちょっとこっちに来てくれないか」
曹操「!?また誰か近くに…!」
劉禅「犬は良い…眺めているだけで癒される。君もそう思うだろう、犬よ」
曹操「こいつは…劉備の息子か…?随分成長しきってるがそんなことはさっきから気にしてないので無視をしようぞ」
劉禅「そんなに急いでどこへ行く。少しくらいゆっくり歩いた方が楽ではないか?」
曹操「なんだこいつは…!いや、待てよ…ハドー、止まれ」
ハドー「ワン」
曹操「『やあ、僕犬のハドー!』(裏声)」
劉禅「………」
曹操「(さすがに厳しかったか…!)」
雑談
kyr: だんだん曹操がかわいそうになってきた
友人: あたしゃ力尽きそうよwwwwwwwwwwww
kyr: 寝てもいいのよwwwwwwwwwwwwwww
友人: 全部打ちおえるのよ!私待つわ!
劉禅「これはまた珍妙な。喋る犬か。いやー世の中は広い、知らないものがまだまだ沢山ある」
曹操「(通用した…!)」
ハドー「ワン…」
曹操「『貴殿を劉備殿の息子と見込んで頼みがあるんだ!聞いてくれるかい?』(裏声)」
劉禅「おやおや、私にできることならなんでもしよう。…して、何が望みなんだい?」
曹操「『貴殿の父君の兄弟、美髯公の髭が一本欲しいんだ』(裏声)」
劉禅「そんなことか。よし、任されよう。明日の昼でいいかい?」
曹操「『そそそれだと少し遅いんだ!今日中にどうにかならないかな?』(裏声)」
劉禅「注文の多い犬だ…しかし、そこまで言うなら聞こうと思う」
曹操「『やった!ありがとうワン!』(裏声)」
劉禅「では、共に行こう。父上と関羽は今はどこに居るのだろう」
曹操「『さっき畑で見たぞ!』(裏声)」
劉禅「そうかそうか、流石犬だ、なんでも知っている」
曹操「(こやつ、歩くの遅過ぎはしないか…!)」
劉禅「随分沢山歩いた…やっと畑まで来れた。私は私を褒めようと思う」
曹操「『ありがとうワン、美髯公に頼んできてはくれるかい?』(裏声)」
劉禅「ああ、お安い御用だ。えーっと、父上」
曹操「(ふう…これで髭は手に入れられる…あとは間に合うかどうか…)」
関羽「拙者の髭を?」
劉禅「ああ、犬に頼まれてな。少しでいいんだ」
劉備「…我が子ながら暗愚に育ってしまったような気が…」
関羽「兄者…いや、そう言うのであれば差し上げよう」
劉禅「ありがとう。これで犬との約束が果たせた」
劉備「雲長…私は子育てというものが分からない」
関羽「兄者…」
劉禅「えーっと、犬よ。髭を手に入れたぞ」
曹操「『ありがとうワン!恩に着るワン!』(裏声)」
劉禅「いやいや、私も喋る犬と話せて楽しかった。また遊びに来るといい」
曹操「『ワンワン!』(裏声)」
ハドー「ワンワン!(ダッ)」
曹操「ええい、髭は手に入れたものの本当に時間がない!あやつがモタモタとしておるから!ハドー、急げい!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「ぐぬぬ、間に合えい…!」
曹操「やっと諸葛亮の家が見えてきた!間に合うと良いのだが…」
ハドー「ワン!!」
曹操「……関羽の髭…ひぃ、ふぅ…四本もある。一本貰っておくか(こそっ)」
ハドー「…」
曹操「…他の者には黙っておくのだぞ」
ハドー「ワン」
曹操「諸葛亮!!」
諸葛亮「おや曹操殿、お待ちしておりました。準備は出来ておりますので、こちらに」
曹操「ああ、頼む。これが手に入れてきた髭だ」
諸葛亮「ホゥ…二尺ほどの髭…」
曹操「いっ、良いからさっさと元に戻せ!」
諸葛亮「分かりました…では…」
諸葛亮「シャッシャッ!!フォォォォォウ!!!」
kyr: 曹操「ぬぅぅ!身体が熱く…!」
諸葛亮「フォォォォォォォォウ!!!」
曹操「おっ?おおお!?」
諸葛亮「どうやら成功したようですね
」曹操「うむ…ハドーよ、おぬしこんなに小さかったのだな」
ハドー「ワン」
諸葛亮「では、早めにお帰り下さい。あまり貴方を家に置いておきたくはない」
曹操「わっ分かっておるわ!…しかし、世話になった」
諸葛亮「いえいえ、…これで魏国に貸し一つ…ですか」
曹操「ぬっ…」
曹操「ではハドーよ、帰るぞ」
ハドー「ワン」
曹操「…行きはよいよい帰りは怖い、か。おぬしに乗ってきたから良いものの帰りは相当長くなろう。馬も買えれば良いがハドーを乗せることは困難よ…」
ハドー「…くぅ」
曹操「いや、ぬしには再三世話になった。今更見捨てるような真似はこの曹孟徳の道に反する。共に帰ろう、たまには長旅も良い」
ハドー「ワンワン」
典韋「あっ!殿!!」
夏侯淵「おおお殿!元に戻ってる!」
許チョ「殿ぉ、お帰りだぞぉ!」
曹操「うむ、留守の間世話を掛けたな」
夏侯惇「孟徳!!!!!!!!!!!」
曹操「おお、夏侯惇か。今戻った」
夏侯惇「大丈夫だったか、風邪はひいてないか?腹は減ってないか?虫に刺されなかったか?鳩に追い回されなかったか?」
夏侯淵「惇兄は本っっ当にまあなんて言うか本当に…」
曹操「ああ、大事無い。無事元にも戻れたしな」
賈詡「へー殿、よく無事にお戻りで。どうやって元に戻ったんです?」
曹操「…諸葛亮に、世話になってな」
夏侯淵「へ?あの諸葛亮に?」
曹操「ああ、どうやらわしが小さくなったのは呪いであると、7日以内に元に戻らなかったら一生そのままであったそうだ」
典韋「危ねぇ所だったんですねぇ」
曹操「ああ、先日突如小さくなった旨を伝えたら、今夜中に呪いを解かねばならぬことを教えられてな」
賈詡「…ん?殿、諸葛亮にはいつ小さくなったか伝えたんですか?」
曹操「…いや、そう言われれば明確には伝えてないかもしれぬな」
夏侯淵「えっ、じゃあ…」
賈詡「なんで殿が小さくなってから7日だって奴は知ってたんです?」
曹操「…」
その他「……」
賈詡「最初からね、怪しいとは思ってたんですけどねぇ」
夏侯淵「相変わらず食えない策士だね、ってことですか」
夏侯惇「あっっっっっっっんのシャシャフォ野郎…!!」
曹操「…いや、もう良い」
典韋「えっ、殿…良いんですかィ?」
曹操「それよりも…許チョ」
許チョ「んあ?殿、どうしたんだぁ?」
曹操「…お前の畑で採れた野菜を食わせよ。わしも仕事を手伝おう」
賈詡「えっ?」
夏侯淵「おっ?」
典韋「へぁ?」
夏侯惇「も…孟徳…?」
許チョ「じゃあ、みーんなで仕事して、みーんなで美味しい野菜食べるだよ!」
曹操「うむ…たまには悪くない」
典韋「殿、どうしちゃったんですかィ?」
夏侯淵「さあ…やっぱ悪ィもんでも食ってきちまったのか?」
賈詡「それか、悪いもん見てきちゃったのかもねぇ…」
夏侯惇「も…孟徳…」
~一方その頃蜀~
諸葛亮「フッフフフ…フォフォ…フォフォフォフォフォフォ」
姜維「もう、丞相。悪ふざけが過ぎませんか?」
諸葛亮「見ましたか姜維…あの曹操の姿…フォフォ…フォフォフォフォフォ」
姜維「丞相、笑い方変えて頂けませんでしょうか」
おわり!
何って許チョと魏延たんの口調が分からなさ過ぎて笑い転げました。
三國無双が大好きです。シリーズだったら2、3、6とタイムスリップしてしまったのでやり込みは足りてないですが…。
6猛将伝もまで手を付けられていません。今プレイしているソフトをクリアしたら…と思っているのですが、これからゲーム発売ラッシュなのでお財布が危険です。BASARA3宴とゼルダSSが…くっ…!!
上記の通りやり込み不足な上、曹操どころか全キャラ初書きなので様々お見苦しい点があったかと思います申し訳ない…
次は晋で司馬師の幻の肉まんを探す旅でも書けたらと思います。晋が大好きです。
あれは今から36万…いや、3ヶ月前だったか
まあいい
君たちにとっては多分
得をしない出来事だ
そうなんですよ。約3ヶ月前に友人とスカイプでチャットをしてたんですね。
んで、三國無双の曹操の話になったんですよ。
曹操って身長が低いじゃないですか。
http://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9B%B9%E6%93%8D
ニコニコ大百科の記事から抜粋。
>>身長は七尺余りとも言われており、当時は1尺23センチ程度だったのでおおよそ161センチくらいである。
こちらです。んで、わたしか友人かどちらかが確か誤字ったんですよ。
161cmを、161mmと。
そこで産まれた「16センチの曹孟徳」の妄想。というか、絵チャ中だった友人にわたしが暇つぶしを兼ねて一方的に送りつけていた誰も得をしないSSが意外とお気に入りだったので、サルベージして纏めてみたいと思います。
どうやら日付は2011/7/9、時間は4:37から7:21までの約3時間。ぶっ通しで考えなしにガタガタ打ってたので誤字とか脈絡の無さとかキャラがアレなのとかは目を瞑って下さいませ。
あと、寒すぎるギャグな上、曹操が関羽の事大好きで夏侯惇が曹操の事大好きです。もちろん長いです。オチはないです。
それでもよろしければどうぞ!
↓↓↓
16センチの曹孟徳…
ある日起きたら16センチになってた曹孟徳
夏侯惇「孟徳、どこにいった?」
曹操「ここにいるぞ、夏侯惇」
夏侯惇「もっ、孟徳!!!!!!!!!!!!」
夏侯淵「どうした惇兄、朝っぱらからでっけえ声出して」
典韋「あれ、殿はどちらにおられるんで?」
夏侯惇「も、孟徳が…孟徳が…」
夏侯淵「ありゃー殿、随分小さくなっちまってまあ…」
典韋「と、殿ォ?こりゃ随分守り易くなっていただいて…」
曹操「冗談ではないわ、この曹孟徳がこのような姿になったと知れたら…」
曹丕「ほう…父上…」
曹操「ぬ…子桓…」
曹丕「朝から騒がしいときてみれば、随分と面白いお姿に…」
曹操「子桓、これは…」
甄姫「あら我が君、楽しそうですわね」
曹操「」
雑談
kyr: 魏全キャラだそうとしたがつかれました
友人: おおおお!すごい!!!すごい!!!で、続きは?^^
kyr: 先に曹丕出したの間違えた
友人: 間違いは訂正すればよかろうに!で、続きは?^^
そして仕切りなおし
夏侯惇「…で、何があったんだ孟徳、何故そんな姿に…」
曹操「いや、わしにも分からぬ…目覚めたらこのような姿に…」
賈詡「ありゃりゃーこんなのは本当見たことないよ。いやー不思議だねぇ。こんなことできるのは…」
許チョ「殿ォー、美味しい野菜ができただぞーー(のっしのっし)」
典韋「ああああ許チョ!!お前足元気をつけろ!!」
許チョ「んん?あ、殿!…あれ?なんだか小さいなあ、どうしたんだぁ?」
夏侯淵「いやーそれが分からないんだってよ」
許チョ「でも小さかったらいつもより大きい野菜が食べれるってことだなぁ!」
典韋「あーお前ェは呑気で羨ましいぜ…」
曹操「…ふむ、これほど小さければ周りに気付かれんようだな」
夏侯惇「…孟徳?」
曹操「敵国に忍び込むことも容易であろう」
夏侯惇「……孟徳?」
曹操「いい機会だ、この曹孟徳自ら敵国の内情を探ってこよう」
夏侯惇「…………孟徳!!!!!!!?」
曹操「馬車…いや、犬をここへ!」
夏侯淵「犬!?」
典韋「犬ぅ!!?」
許チョ「犬は可愛いなあ」
張郃「殿!美しい犬をお連れしました!そう!美しいこの張儁乂が!美しく!!」
夏侯淵「あーちょっとお前静かにしてような」
曹操「よし…これに乗れば敵の目も欺けよう」
賈詡「あーまさか魏国の王が乗ってるとは夢にも思わんでしょうな」
典韋「殿!わしもお供しますぜ!」
曹操「いや悪来、それでは敵に筒抜けであろう、わし一人で行く」
賈詡「えーっと、一応聞きますけど…曹操殿、どちらへ向かわれるつもりで?」
曹操「…我が魏国の大敵、蜀より他あるまい」
夏侯惇「もおおおおおおおとく!」
夏侯淵「あーやっぱり」
賈詡「曹操殿、私利私欲に走り過ぎじゃあないですかね」
雑談
kyr: やっと曹操が蜀に向かってくれたお…
kyr: お前魏キャラ書いてみ、一番書きにくいのは許チョだって気付くから
友人: 夏侯惇つぼったwwwwwwwwwwwwwwwwwこれ面白いぞwwwwwwwwwwwwwwwwwまじ面白いwwwwwいってら曹操!
友人: 書かないよwwwwwwwwwwwwww
kyr: お気に入りは張郃
夏侯惇「孟徳、弁当は持ったか?」
曹操「ああ、文姫が握り飯を寄越してきたからな」
夏侯惇「武器は持てなかろう、針を持って行け」
曹操「いや、匕首くらいは持てようて」
夏侯惇「水たまりに落ちるなよ、あとネズミにも気をつけろ」
曹操「我が覇道を阻むものは例えネズミであろうと容赦はせぬわ」
夏侯惇「…いや、やっぱり俺も一緒に…」
曹操「夏侯惇」
夏侯惇「…なんだ」
曹操「…分かるな?」
夏侯惇「…くれぐれも気をつけろよ」
その他「いってら曹操殿!!」
雑談
kyr: 16センチじゃ匕首すら持てないような気がした
友人: 夏侯惇がもうすきですきですきでだな。つか一寸法師wwwwwwwwwwwなにみんな愛に溢れてるwwwちょう良い国魏wwwwwwwwwwwww
曹操「ふむ…長い道のりであったが…やっと蜀までたどり着いたわ…。ぬ?あれは…」
趙雲「張飛殿!お手合わせ願おう!」
張飛「おお、気合い入ってるじゃねえか!いいぜ趙雲、かかってこいや!」
曹操「流石は蜀の武人…気迫に満ち溢れておる」
趙雲「…おや、あんな所に犬が」
張飛「あ、本当だ。ここに出入りする野良犬た珍しいな」
曹操「まずい…ひとまず逃げるぞハドー」
ハドー(犬)「ワン!」
趙雲「あ、行ってしまった…」
曹操「見付かっては厄介だ…人気のない所に行くか…あの高台に登ってみるとしよう。しかし…なかなか見付からんものだな。この姿では気付かれることはないと思うが…ん、あそこに居るのは…」
魏延「ン…犬…カワイイ…コッチ、コイ…」
ハドー「ワンワン!」
曹操「待てハドー近付くでない!」
ハドー「ワ…ワン…(トボトボ)」
魏延「ア…待テ…犬…」
曹操「あの男、見かけによらず動物好きか…要らぬ情報を手に入れてしまったわい」
曹操「やれやれ、こうなったらもう少し辺りを歩いてみるも良かろう。民が集まる所へ行ってみるとするか。あそこはやけに人集りがあるな…中心に誰か居るようだ」
馬岱「さあ皆さんお待ちかね!俺のちょっとした特技で皆さんを楽しませちゃうよ!」
曹操「フン、下らぬ余興か」
馬岱「今日はウチの若にも付き合ってもらうからね、思う存分楽しんでいってよお!さあさあ!ここに居るは錦馬超!その腕前、とくとご覧あれーってね!じゃ、若、いっくよー!」
馬超「さあこい馬岱!この馬孟起の力、見せてやろう!」
馬岱「はーいよ!疾風弾!」
馬超「うおおおおおおお!」
曹操「なっ…あのヘラヘラした男の出した水墨画を馬ではじき飛ばしておる…!」
馬岱「皆さーん!下がった下がった!ちょっと当たったら痛いからね、気を付けるんだよ!」
馬超「さあ馬岱!どんどん来い!」
馬岱「おっ、若やる気まんまんだね!じゃあ…奥義!烈風閃!」
曹操「ぬおおっ風がこちらに…!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「くっ、止まらぬかハドー!」
ハドー「ワンワンワンワン!(ダッ)」
曹操「このままだと壁に…!」
?「危ない!!」
曹操「なっ!?」
関索「危ない所だった…大丈夫かい?かわいい子犬ちゃん」
曹操「関羽の息子…か、…助けられたな(毛の間に隠れつつ)」
ハドー「わんわん!」
関索「元気そうで何よりだ、気を付けるんだよ」
間平「関索!無事か!」
星彩「いきなり走りだすんだもの…無茶はしないで」
関索「おふたりとも、申し訳ない。しかし、この犬が…」
星彩「かわいい…撫でてもいいかしら」
曹操「…良いぞ」
間平「ん?今この犬喋らなかったか?」
曹操「いかん…ついうっかり…」
関索「兄上、犬がしゃべる訳ないでしょう、ねえ子犬ちゃん?(ハドーを撫でながら)」
曹操「(ええい!貴様ではないわ!)」
ハドー「く…くぅん…///」
曹操「(ハドー、お前まさか…いや、良いから逃げるのだ)」
ハドー「ワン…(しょんぼり)」
関索「あっ、行ってしまわれた…」
星彩「関索ばかりずるい…」
曹操「ハドー、お前メスだったのか?」
ハドー「ワン」
曹操「そうか…流石は関羽の息子、犬にまで好かれおって…」
ハドー「ワン…」
曹操「ええい色気付きおって…お、あそこに見えるは…」
劉備「おや、今日は体調が良さそうですね」
民A「ええ、お陰様で。劉備様もお元気そうで何よりでさァ」
劉備「ハハハ、民を気にかけるべき私が逆に気遣われては困りますからな」
曹操「劉備…!!」
劉備「何か手伝えることはないですか、たまには鍛錬以外でも身体を動かしておきたい」
民B「いやいや、あっしらの仕事を劉備様にやらせたとなっちゃ、カミさんに叱られちまう」
劉備「仲睦まじいことですなあ」
曹操「穏やかに話しおって!!…ん、待てよ…劉備がここに居ると言うことは…」
?「兄者」
雑談
kyr: これお前寝落ちしてたらわたし死ぬからね
友人: おまえはわたしの腹筋をどうしたいのwwwwwwwww破壊したいのwwwwwwwwwwwwwwww本当責任取れよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
kyr: 考えなしSSは楽しいね
kyr: 笑いどころがわかんねーよwwwwwwwwww
友人: もう全体的に好きだよこの雰囲気wwwwwwwwwwwww大好きだよ尾も白いよwwwwwwwwwwwwwwwwwwちがう、面白いよwwww
kyr: ハドーは白い犬…と…
kyr: 続き賈詡
曹操「!! この声は…!」
劉備「おお、雲長。丁度良かった。今から彼らの畑仕事を手伝おうという所だ。共に手伝ってはくれないか」
関羽「兄者の頼みとあらば」
曹操「関羽…!」
民A「おお、関羽殿まで!ならお言葉に甘えちまおうかねェ」
関羽「気にすることではない、民の仕事は我々の仕事だ。ですな?兄者」
劉備「ああ、その通りだ。この国に生きる以上、畑仕事をせねば困るのは武人も赤子も共通だろう」
民A「おお!」
民B「流石おらたちの劉備様だ!」
曹操「…ぐぬう」
ハドー「…わん?」
曹操「もう良い、ハドーよ。ここから去ろう」
ハドー「わん」
曹操「劉備ばかり関羽に好かれおって…ついでに民にも好かれおって…」
ハドー「わん…」
曹操「ええい、慰めなど要らぬわ!」
ハドー「…」
曹操「いや、これでは八つ当たりであるな。…で、感傷に任せ歩いてみたがここは一体…?」
姜維「おや?こんな人里離れたところに犬とは」
曹操「また誰かに見付かってしもうたか」
姜維「おっとこうしては居られない。早く丞相の所へ向かわなければ」
曹操「…逃げる間もなくあちらが逃げて行ったわ…そろそろ腹が減ったな、文姫の握り飯でも食うか」
ハドー「わん!」
曹操「…美味い。鮭だ。なぁ、ハドーよ」
ハドー「わん!」
曹操「…野菜が食べたい」
?「おや、姜維が言っていた犬とは、あなたですか」
曹操「んぐっ!!?ごほごほっ」
諸葛亮「咳き込む犬とは珍しいですね」
曹操「ごほごほっ(諸葛亮・・!一番見付かりたくない奴に!それと米が喉に…!)」
諸葛亮「水でも持ってきましょうか?犬…いえ、曹操殿」
曹操「なっ!!?」
諸葛亮「いくら小さくても、私は誤魔化せません。出てきてはどうですか」
曹操「何故…いくら諸葛亮と言えど、この曹孟徳がこのような姿になっている事など予想できまい…!?」
諸葛亮「私の心算の前に、知らぬ分からぬなど通用しませんよ」
曹操「すべて見通し…という訳か」
諸葛亮「で、更に小さくなられた曹操殿。何かご用ですか?」
曹操「更には余計であろう」
諸葛亮「貴方をここで始末するは赤子の手を捻るより簡単です…が、魏国と今すぐ全面的に対峙するつもりは毛頭ありませんからご安心を」
曹操「フン…先日目覚めたらかのような姿になっていた。元に戻る方法を探し遠方までやってきたのだ」
諸葛亮「親衛隊どころか兵一人連れずに…ですか。まあ、良いでしょう。教えて差し上げますよ、元に戻る方法を」
曹操「それは本当か!?」
諸葛亮「ええ、これは恐らく古代に伝わる黒魔術の部類でしょう。即ち呪いというものです」
曹操「呪い…下らぬ」
諸葛亮「信じるか信じないかは貴方次第ですが」
曹操「…いや、続きを聞こう」
諸葛亮「元に戻るには、心より想う人間の…」
曹操「心より想う人間の…?」
諸葛亮「髭が必要です」
曹操「諸葛亮…貴様…」
諸葛亮「なんですか?」
曹操「ほぼ断定した言い方ではないか」
諸葛亮「なんのことです?」
曹操「いや…良い。かん…いや、心より想う人間の髭が必要なのだな、それをどうすればいい?」
諸葛亮「お持ちいただくだけで結構です。後は私が任されましょう」
曹操「なるほど、了解した」
諸葛亮「あ、ですが一つだけ…」
曹操「どうした?」
諸葛亮「小さくなってから7日経過してしまうと、元に戻れなくなります」
曹操「…今、なんと」
諸葛亮「ですから、猶予は今日中、ということです」
曹操「…なあああ!!?」
諸葛亮「私はこの先にあります自宅に居ます。なるべく早く頑張ってください」
曹操「おい!待て…!」
諸葛亮「それでは、武運を」
曹操「…行ってしまった」
曹操「ええい、こうしては居られない。早く先程の畑に戻るぞ、ハドー!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「それはいいとして、どうしたら髭など入手できると言うのだ…まさか髭くれなどと言えるわけもあるまい…日がもう落ちる、早くせねば…!」
?「おや、可愛い犬だ。ちょっとこっちに来てくれないか」
曹操「!?また誰か近くに…!」
劉禅「犬は良い…眺めているだけで癒される。君もそう思うだろう、犬よ」
曹操「こいつは…劉備の息子か…?随分成長しきってるがそんなことはさっきから気にしてないので無視をしようぞ」
劉禅「そんなに急いでどこへ行く。少しくらいゆっくり歩いた方が楽ではないか?」
曹操「なんだこいつは…!いや、待てよ…ハドー、止まれ」
ハドー「ワン」
曹操「『やあ、僕犬のハドー!』(裏声)」
劉禅「………」
曹操「(さすがに厳しかったか…!)」
雑談
kyr: だんだん曹操がかわいそうになってきた
友人: あたしゃ力尽きそうよwwwwwwwwwwww
kyr: 寝てもいいのよwwwwwwwwwwwwwww
友人: 全部打ちおえるのよ!私待つわ!
劉禅「これはまた珍妙な。喋る犬か。いやー世の中は広い、知らないものがまだまだ沢山ある」
曹操「(通用した…!)」
ハドー「ワン…」
曹操「『貴殿を劉備殿の息子と見込んで頼みがあるんだ!聞いてくれるかい?』(裏声)」
劉禅「おやおや、私にできることならなんでもしよう。…して、何が望みなんだい?」
曹操「『貴殿の父君の兄弟、美髯公の髭が一本欲しいんだ』(裏声)」
劉禅「そんなことか。よし、任されよう。明日の昼でいいかい?」
曹操「『そそそれだと少し遅いんだ!今日中にどうにかならないかな?』(裏声)」
劉禅「注文の多い犬だ…しかし、そこまで言うなら聞こうと思う」
曹操「『やった!ありがとうワン!』(裏声)」
劉禅「では、共に行こう。父上と関羽は今はどこに居るのだろう」
曹操「『さっき畑で見たぞ!』(裏声)」
劉禅「そうかそうか、流石犬だ、なんでも知っている」
曹操「(こやつ、歩くの遅過ぎはしないか…!)」
劉禅「随分沢山歩いた…やっと畑まで来れた。私は私を褒めようと思う」
曹操「『ありがとうワン、美髯公に頼んできてはくれるかい?』(裏声)」
劉禅「ああ、お安い御用だ。えーっと、父上」
曹操「(ふう…これで髭は手に入れられる…あとは間に合うかどうか…)」
関羽「拙者の髭を?」
劉禅「ああ、犬に頼まれてな。少しでいいんだ」
劉備「…我が子ながら暗愚に育ってしまったような気が…」
関羽「兄者…いや、そう言うのであれば差し上げよう」
劉禅「ありがとう。これで犬との約束が果たせた」
劉備「雲長…私は子育てというものが分からない」
関羽「兄者…」
劉禅「えーっと、犬よ。髭を手に入れたぞ」
曹操「『ありがとうワン!恩に着るワン!』(裏声)」
劉禅「いやいや、私も喋る犬と話せて楽しかった。また遊びに来るといい」
曹操「『ワンワン!』(裏声)」
ハドー「ワンワン!(ダッ)」
曹操「ええい、髭は手に入れたものの本当に時間がない!あやつがモタモタとしておるから!ハドー、急げい!」
ハドー「ワンワン!」
曹操「ぐぬぬ、間に合えい…!」
曹操「やっと諸葛亮の家が見えてきた!間に合うと良いのだが…」
ハドー「ワン!!」
曹操「……関羽の髭…ひぃ、ふぅ…四本もある。一本貰っておくか(こそっ)」
ハドー「…」
曹操「…他の者には黙っておくのだぞ」
ハドー「ワン」
曹操「諸葛亮!!」
諸葛亮「おや曹操殿、お待ちしておりました。準備は出来ておりますので、こちらに」
曹操「ああ、頼む。これが手に入れてきた髭だ」
諸葛亮「ホゥ…二尺ほどの髭…」
曹操「いっ、良いからさっさと元に戻せ!」
諸葛亮「分かりました…では…」
諸葛亮「シャッシャッ!!フォォォォォウ!!!」
kyr: 曹操「ぬぅぅ!身体が熱く…!」
諸葛亮「フォォォォォォォォウ!!!」
曹操「おっ?おおお!?」
諸葛亮「どうやら成功したようですね
」曹操「うむ…ハドーよ、おぬしこんなに小さかったのだな」
ハドー「ワン」
諸葛亮「では、早めにお帰り下さい。あまり貴方を家に置いておきたくはない」
曹操「わっ分かっておるわ!…しかし、世話になった」
諸葛亮「いえいえ、…これで魏国に貸し一つ…ですか」
曹操「ぬっ…」
曹操「ではハドーよ、帰るぞ」
ハドー「ワン」
曹操「…行きはよいよい帰りは怖い、か。おぬしに乗ってきたから良いものの帰りは相当長くなろう。馬も買えれば良いがハドーを乗せることは困難よ…」
ハドー「…くぅ」
曹操「いや、ぬしには再三世話になった。今更見捨てるような真似はこの曹孟徳の道に反する。共に帰ろう、たまには長旅も良い」
ハドー「ワンワン」
典韋「あっ!殿!!」
夏侯淵「おおお殿!元に戻ってる!」
許チョ「殿ぉ、お帰りだぞぉ!」
曹操「うむ、留守の間世話を掛けたな」
夏侯惇「孟徳!!!!!!!!!!!」
曹操「おお、夏侯惇か。今戻った」
夏侯惇「大丈夫だったか、風邪はひいてないか?腹は減ってないか?虫に刺されなかったか?鳩に追い回されなかったか?」
夏侯淵「惇兄は本っっ当にまあなんて言うか本当に…」
曹操「ああ、大事無い。無事元にも戻れたしな」
賈詡「へー殿、よく無事にお戻りで。どうやって元に戻ったんです?」
曹操「…諸葛亮に、世話になってな」
夏侯淵「へ?あの諸葛亮に?」
曹操「ああ、どうやらわしが小さくなったのは呪いであると、7日以内に元に戻らなかったら一生そのままであったそうだ」
典韋「危ねぇ所だったんですねぇ」
曹操「ああ、先日突如小さくなった旨を伝えたら、今夜中に呪いを解かねばならぬことを教えられてな」
賈詡「…ん?殿、諸葛亮にはいつ小さくなったか伝えたんですか?」
曹操「…いや、そう言われれば明確には伝えてないかもしれぬな」
夏侯淵「えっ、じゃあ…」
賈詡「なんで殿が小さくなってから7日だって奴は知ってたんです?」
曹操「…」
その他「……」
賈詡「最初からね、怪しいとは思ってたんですけどねぇ」
夏侯淵「相変わらず食えない策士だね、ってことですか」
夏侯惇「あっっっっっっっんのシャシャフォ野郎…!!」
曹操「…いや、もう良い」
典韋「えっ、殿…良いんですかィ?」
曹操「それよりも…許チョ」
許チョ「んあ?殿、どうしたんだぁ?」
曹操「…お前の畑で採れた野菜を食わせよ。わしも仕事を手伝おう」
賈詡「えっ?」
夏侯淵「おっ?」
典韋「へぁ?」
夏侯惇「も…孟徳…?」
許チョ「じゃあ、みーんなで仕事して、みーんなで美味しい野菜食べるだよ!」
曹操「うむ…たまには悪くない」
典韋「殿、どうしちゃったんですかィ?」
夏侯淵「さあ…やっぱ悪ィもんでも食ってきちまったのか?」
賈詡「それか、悪いもん見てきちゃったのかもねぇ…」
夏侯惇「も…孟徳…」
~一方その頃蜀~
諸葛亮「フッフフフ…フォフォ…フォフォフォフォフォフォ」
姜維「もう、丞相。悪ふざけが過ぎませんか?」
諸葛亮「見ましたか姜維…あの曹操の姿…フォフォ…フォフォフォフォフォ」
姜維「丞相、笑い方変えて頂けませんでしょうか」
おわり!
何って許チョと魏延たんの口調が分からなさ過ぎて笑い転げました。
三國無双が大好きです。シリーズだったら2、3、6とタイムスリップしてしまったのでやり込みは足りてないですが…。
6猛将伝もまで手を付けられていません。今プレイしているソフトをクリアしたら…と思っているのですが、これからゲーム発売ラッシュなのでお財布が危険です。BASARA3宴とゼルダSSが…くっ…!!
上記の通りやり込み不足な上、曹操どころか全キャラ初書きなので様々お見苦しい点があったかと思います申し訳ない…
次は晋で司馬師の幻の肉まんを探す旅でも書けたらと思います。晋が大好きです。