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少し前に読了したA・猪木の技術面を考察した一冊。
副題には「ファイティングアーツを極めた男」とあります。
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A・猪木が日本プロレスに入門した頃にはアメリカ輸入のプロレスではありながら、力道山の流れからの相撲や沖識名が身につけたハワイアン柔術に加えて早稲田大出身の吉原功によるアマレス、さらには遠藤幸吉らプロ柔道の残党もおりハイブリッドな技術体系であったと思われます。
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柔道からプロレスに転向後は極端な肥満体となった遠藤幸吉は長らく健康を保ち、一説には98歳の今も健在とのことで、真実が気になるところです。
さて、そんな日本プロレスが旗揚げされてから数年後のカール・ゴッチ初来日により、ようやくランカシャースタイルが深く伝わってA・猪木のレスリングのベースが確立したようです。
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年を経て新日本プロレス旗揚げ後には、ブラジルからバリツーズの王者イワン・ゴメスが来日して陣営に加入。
エリオ・グレイシー直伝の柔術が技術体系に加わりました。
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現在では世界中に普及している掴めるグローブ、即ちシューティンググローブをはめてのプロボクシング元世界ランカー・チャック・ウェップナーとの闘い。
弟子の中から佐山聡という奇才が現れた奇跡によるものです。
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もちろんモハメッド・アリとの試合に関しても多くを割いています。
ともあれ、おそらく史上唯一の「(WWF認定)格闘技世界ヘビー級チャンピオン」の足跡を辿りながら、興味深くページをめくることが出来ました。