わが身世にふるながめせしまに

古き良きもの放蕩三昧・・・したい。

ベートーヴェン交響曲第9番(Philharmonie)

2008-06-29 23:39:16 | クラシック三昧
ベルリン最後の夜。フィルハーモニーにやってきました。今回の滞在中はベルリンフィルは残念ながらお留守だったので(公演があってもチケットとるのは難しかったのではないかと言う話もありますが)、ベルリン放送交響楽団、というところの第九の公演にいきました。ベルリンにきてベルリンフィルがきけないのは残念ですが、それでもかの「皇帝」カラヤンが本拠地としていたこのフィルハーモニーのホールにはなんとしても入りたかったのです。

建物外観は、黄色いサーカスのテント、といった感じです。


内部は撮影禁止だったので残念ながら写真はここまで。

エントランスに入るとそこはコンサートホールというよりはスポーツのスタジアムのような広さです。実際、このホールをお手本にしたという東京のサントリーホールと比べてもかなり広くて印象が違います。

この公演はどこかの企業の関係の催しなのか、はじめに何人かの挨拶がありました。うち、最後の一人のお話がかなーり長くて、最後にはほとんど抗議の拍手が巻き起こるほど。観客による、なかなかスマートな、ウィットのある抵抗表現でした。拍手の威圧で最後はかなり巻きが入ったように思います。

やっと始まった演奏では、オケもあの長いご挨拶にぐったりしてしまったのかな、と思わせる1楽章のまとまりのなさ!やっぱりベルリンフィルじゃないとこんなもんなのかな・・とがっかりしていたところ・・・・2楽章で見事に集中を取り戻してくれました♪ 本当に素晴らしかったです。あーよかった。続きはその勢いで無難にこなし、ついにお楽しみの終楽章に流れ込んでいきます。歓喜の歌では途中鳥肌モノの瞬間が何度かありました♪

オケはかなり若いメンバーで占められたように見えたので、「のったら、すごい」というタイプなのかもしれません。このオケの本拠とするホールではもう少し金管が響かないのかな。バランスが悪かったことが少し残念でした。

他のオペラの印象と同様、合唱も声量があるんですね。特にソプラノ。うねることなくぶら下がることなく、まっすぐに天空に届くような素直な声で、かつ大きくはっきりと響きます。ドイツの教会での合唱に通じるものがあるように思いました。


ダニエル・バレンボイムが言うように「バッハやベートーヴェンは、ドイツ人でないと演奏できないわけではない」ということは重々承知しているのですが、ミーハーな私としては、「ベルリンで、フィルハーモニーで第九をきく」というひとつのイベントをお気楽に楽しみ、満喫しました♪


フィルハーモニーは旧西ベルリン側に位置しており、ティア・ガーデンという広大な公園に面しています。また別の通りにはソニーセンターの高層ビルが面しています。ソニーとカラヤンという連想からは、CD(コンパクトディスク)の75分という収録時間の標準を決める際、「第九が収まる時間」というカラヤンからの提案をソニーの大賀氏が推し、決定したという逸話が思い出されます。ソニーセンターがここに建設されたのがその前なのか後なのか知りませんが、デジタル音楽の歴史もここからはじまっているのかな、と勝手な想像をはせた、ベルリン最後の夜でした。


ライプツィヒの教会にて

2008-06-29 22:12:33 | クラシック三昧

ライプツィヒはベルリンから特急で1時間程度の街。日帰りで一日でかけました。

とてもコンパクトな小さな街で、歩いて半日で街を一巡りできます。ただ、ドレスデンやベルリンと違って戦災を免れたときいていたのですが、ドイツの他の街と同様今は都市開発の真っ只中のようで、ゆっくり町並みを満喫、とはいきませんでした。

こちらはライプツィヒオペラ。今回は観劇できませんでしたが、オペラ、バレエ、クラシックコンサートから子供向けステージやモダンバレエまで、幅広い公演を数多く催しているようです。


そのお向かいにあるのがゲヴァントハウス。ご存知ケント・ナガノが総監督を務めています。こちら残念ながら一部工事中のため公演も限られていたようで、鑑賞は断念。


さて、ライプツィヒといえばバッハ!!この時、ちょうどバッハフェスティバルが開幕したところで、街はたいへんにぎわっていました。こちらが18世紀前半にバッハが合唱指揮兼オルガニストを務めていたトーマス教会です。


ドイツの教会にはどこでも必ず大きなパイプオルガンが備えられています。ここには2台もありました。こちらは教会後方のオルガン。その前の2階部分には合唱団やオケがスタンバれるだけの十分な広さがありそうです。


さて今回はここでのコンサートを目的にやってきました。コンサートと言っても、信仰と一体になった活動なので、祈祷とセットになっています。

今回はドレスデンのオケでしたが、この教会ではゲヴァントハウスも演奏することがあるそうです。それでも入場料はごくお安いのだそう。生活と宗教と音楽が一体となっているんですね。


30分前に行ったときにはすでにたくさんの人がつめかけていました。小さな街ですから、こういうイベントは地元の方もとても楽しみにしているんでしょうね。でも2ユーロ払えば誰にでも門戸を開いていて、観光客風な人も結構いました。

祈祷やお説教をはさみつつ(時々英語が入りましたが、基本はもちろんドイツ語ですから内容はわかりません・・・)、モーツァルトやあまり名の知れない作曲家たちの宗教曲が続きます。なかなか普段耳にすることのない音楽ですが、教会を響き渡るオルガン・オーケストラ・合唱団の重層的な音を一心にきいていると、心が洗われるとはまさにこういうことでしょう。

そして最後の曲になりました。ただ、これまでの曲とは明らかに響きが違うのです。和声が非常に明るくて、そこからキラキラと神様の後光が射してくるような。同じ演奏者たちなのに、そこに広がる世界がはっきりと変わったことを感じたのです。

バッハの教会音楽に、こんな感想をもったのははじめてのことでした。正直なところ、バッハはチェロ曲や一部のオルガン曲・ピアノ曲を除くと、かなり睡魔との闘いを強いられることが多く、特にカンタータなどの教会声楽はおそらくこれまでに聴きとおせたことがないのではないかと・・・(汗)

音楽的に何が違うっていうのはよく説明できないのですが、もしかしたら、こういうところがバッハの対位法とかいうものの効果なのかしらん。こういうところが完璧であると言われる由縁なのかしらん。

聴衆は静かに曲に聴き入っています。私も最後の和音の音が消え行くまで集中していました。誰もがこの不思議な経験を、もらさず自分に刻み付けようとしているかのように。。。。



バッハはやはり偉大です。



ドイツでまたひとつ、貴重な音楽体験を享受しました。


「椿姫」(Staatsoper Unter den Linden)

2008-06-27 23:28:12 | オペラ三昧

ここは来日のときには「ベルリン国立歌劇場」と表現される、かのダニエル・バレンボイムが総監督を務めるオペラハウスです。

ここでは是非ドイツオペラをききたかったのですが、残念ながら「フィデリオ」は先日の「ばらの騎士」と日程が重なってしまっていたので、こちらをトラビアータにスライドさせました。同作品を昨年ミラノスカラ座で観ましたから、それとの対比も楽しみでした。

昼間の歌劇場。フィデリオののぼりが出ていますが・・・!

こちらはまさにUnter den Lindenの真ん中あたりに面していてみるからに荘重な建物。わくわくする幕前のロビーはこんな感じ。

「ばらの騎士」のときよりも若い観客が多く感じました。オペラに限らず、若い人にはお料理でもファッションでもイタリアやフランスのものが受けるのかなーという印象です。なお、ベルリンのオペラ・コンサート開場では、開場前や幕間に、必ずプレッツェルを売っていて、ソフトドリンクにもワインにもお供になっていました。


今回は2階席の一列目。でも劇場自体がそんなに大きくないので2階席と言っても遠いことはなく、なかなか見ごたえあります。今回の旅行での経験では、だいたいどこも一番いい席は60ユーロ台、つまり1万円くらいです。スターぞろいになる東京での外来オペラは仕方ないにしても、歌舞伎がこのくらいで観られるといいですよねー。。。

舞台には紗幕がかかりっぱなしで、この上の部分にドイツ語字幕が投影されました。


さて、お楽しみの舞台のほうは・・・

序幕では真っ暗な中で白くぼんやりと蛍光色の白いドレスが浮かび上がりました。それがビオレッタ。それ以外の人は見事に黒尽くめの衣装です。だから華やいだ舞踏会のはずのシーンもまるでお葬式。舞台もほとんど何もセットがなく、中央分離帯のような白い線が放射状に舞台の奥から手前に流れてくる程度。それに沿って人も歩いていったりするので、ぽつんと真ん中にたたずむビオレッタがとても寂しげで、置いてけぼりのように見える効果がありました。

うーん、まさにドイツ的前衛演出。スカラ座とは大違いです。かなり好き嫌いが分かれるところでしょうね。私はこの日体調があまりよくなかったこともあって、イマイチ乗れませんでした。

ただ、歌手やオーケストラはとても素晴らしく、特にビオレッタの最後のアリアなんて十分に泣かせてもらいました。非常に声が安定していて、コントロールがきっちりきいているのですが、それでいて人工的な冷たさはなく、とても情感豊かだったのです。アルフレードの声はテノールの輝きがちょっと足りなかったけど、でも無難にまとめた感が。パパ・ジェルモンはどっしりとした響きで客席の拍手も大きかったです。

イタリア語の歌もぜんぜん不自然ではないし、ドイツできいているということを全く意識することはありませんでした。ヨーロッパの歌手は何でも歌えて当たり前なんでしょうかね。

全体的にはやっぱりベルリンオペラのパワー炸裂。スキのない完璧な公演だったと思います。きっと史上何万回も世界で上演されているこの作品を、きちんと泣かせるのはなかなかたいへんなことだと思います。ちなみに残念ながらバレンポイム様のお出ましがなかったばかりか、演出のムスバッハ以外、プログラムにわかる名前はありませんでしたが、やっぱりレベル高いんですね。(ドイツにきている私自身の気分が高揚しているせいもあるでしょうけど・・)

気づいてみれば、これも年増女の悲哀のお話でした・・・残る「タンホイザー」、歳はあまり出てこないけど、ヴェーヌスはちょっと年上っぽいよね。中年女が幸せをつかめない話ばかり無意識のうちに選んでいたことが、自分としてはかなり衝撃的でした。ま、女性が幸せになるオペラ自体、なかなかないんだからしょうがないかな。

こうしてベルリンでのオペラ第2夜も、かなりボリュームの大きい鼻歌で地元民に振り返られながら、暮れてゆきました。。。。


「ばらの騎士」(Komische oper)

2008-06-27 01:32:30 | オペラ三昧

今回の旅行のメインテーマはオペラ&クラシック音楽三昧にふけること♪ 第一弾はコーミッシェオペラ劇場での「ばらの騎士」です。

コーミッシェオペラ劇場は旧東ベルリン側でunder den linden(パリのシャンゼリゼ通りのような目抜き通り)からちょっと入ったところにあります。

外装はちょっとモダンですが



内装は、そう、このようにまさにオペラハウス!



私は一列目を陣取りました。今回はかなり席取りに気を使いました。私のようなチビの前の席に巨大なドイツ人のおじ様が座ってしまったら・・・!せっかくの楽しみも半減・・・だから1階でも2階でも一列目にこだわって日本からネットで予約しました。

さて本論の舞台、もちろん素晴らしかったです♪

このオペラでは、元帥夫人の恋人である青年貴族オクタヴィアンが、若いゾフィーに一目ぼれするシーンが、最重要です。あそこで「一目ぼれした」ことがわかるような演出、演技、歌、キャスティングじゃないと、話が成り立たないと思いますが、今回はそれが完璧でした!!!オクタヴィアン役のメゾはとても颯爽とした歌唱で、ゾフィーもかわいらしい箱入り娘風。とても初々しい馴れ初めシーンでした。観ているこちらも思わず微笑んでしまいます。

このシーンがよいと、元帥夫人の気丈な気高さで身を引く様子が、一層引き立ちます。あぁ歳をとるってつらい・・(涙)このソプラノの方も、前半のオクタヴィアンとはしゃぐ様子と後半の難しい役どころを丁寧にこなし、かつとても品のある歌声で好感が持てました。

オケの音色も素敵でした~ 若い二人の様子も、夫人の憂鬱や宮廷の風景も、甘く切なく彩っていました。ドイツのオケといえば、重戦車を思わせるようなワーグナーやベートーヴェンの深い音を連想してしまいますが、とんでもない、とても上品な丁寧な演奏です。

演出は、夫人やオックスをはじめとする宮廷の人たちは中世の服装、オクタヴィアンとゾフィーの家族は黒っぽい現代的な格好をしていました。二つの世界をそんなふううに色分けして表現していたんでしょうね。あまり前衛的過ぎず、古典過ぎず、私には心地よい程度に感じました。

Andreas Homokiという演出家以外、ソリストも指揮者もきいたことのないラインナップでしたが、観光1日目からもう大満足でした♪ 帰りはまだ薄明るい夏の深夜、鼻歌まじりで地下鉄にのって帰りました~

今回の旅行を通じての印象ですが、ドイツの歌手(ドイツ人ばかりではないですが)は、何よりまず声量が豊か。声を張り上げず歌っているので、表現も自然と豊かに余裕が出ます。オケも同様で、音量にもテンポにもとても余裕があるように聴こえます。だから、舞台に何の障害もなく惹きこんでくれます。

ところで、おはずかしながら、つい最近までリヒャルト・シュトラウスをウィーンの作曲家だと思っておりました・・・その原因はこのオペラ!だってどこから観たって聴いたってウィーンのオペラぢゃないですか!というくらいに、おしゃれな宮廷の香り漂うメロディ満載なのです。でもあらためてモノの本を読んでみると、ワーグナーと並んで近代ドイツクラシックの祖となるようなお方だったのですね。もともと「英雄の生涯」も「アルプス」も大好きな曲だったのですが(まぁこのへんはウィナースタイルとは言いがたいけど)あらためて「新ドイツ楽派」という視点でこれからもっと聴いてみよう!と思い、今回のチョイスです。

ちなみに「新ドイツ楽派」というのも旅行準備で読んだ記事で知りました。 ワーグナー、R.シュトラウス、シューマン、リスト、マーラー、ブルックナー・・・なんと、私の好きな作曲家ばかりぢゃない!! こんなカテゴリーがあったのですねー。これまでただただ音楽をむさぼって消費してきましたが、音楽史なんかも勉強すると面白い発見があるのかもしれません。今回の旅行はいろいろな刺激がありました♪


いざ、ベルリンへ!

2008-06-25 23:48:36 | 旅三昧

期待を胸に、ついに降り立ったベルリン!! 実は到着一日目、街の印象はよくなかったのです。。。

少なくとも大きな駅の駅前は、「アングラ」そのもの。

この2年間で私が訪れたヨーロッパはパリ、ジュネーブ、ミラノ、フィレンツェ、ローマ・・・ときれいなきれいな街ばかり。でもベルリンはニューヨークに近いかも。ロンドンには行ったことないけど、もしかしたら通じるところがあるかな。 

例えば街の中にこんな電車を通してしまうなんて、日本橋の上に首都高を走らせちゃう日本人のようではないですか! ヨーロッパにあるまじき行為です。駅もなんだか古びた工場みたいだし、電車も真っ黄色(ドイツ人にとってはいい色なのかな。ルフトハンザも黄色だし、街中に黄色いビルもよく見かけます)。



次に公共の場所の落書き!閑静な住宅地でもしっかりあります。


それからエキサイトしたサッカーファン! 時はまさにユーロ2008。顔を赤黒黄色に塗ったくって、国旗をなびかせ、箱乗りした若者がクラクション鳴らして爆走しています。。。


あぁこんなところで休日過ごすのか・・と正直、泣きそうになりました・・・・


でも。

だんだんと不思議なセンスに驚かされ始めたのです。


例えば戦争の悲惨さを伝えるためにわざと街のど真ん中に廃墟のままで残してあるカイザーヴィルヘルム記念教会。今は中に入ることはできないので、宗教的活動のために、隣に新しい教会が作られています。


で、その中は・・・・


空か海かのように青いステンドグラスに囲まれ、宙に浮かぶ斬新なイエス様。唖然。


さて次に、通り沿いは一見普通のヨーロッパの町並み。


でも、


建物の中庭は緑がいっぱいなのです♪ 静かにお茶するだけで幸せです。


ベルリンではいろんなところで小鳥のさえずりを耳にしました。泊まっていたホテルも、何の変哲もない四角い建物だったのですが、建物裏手は木が茂っていて、毎朝気持ちいい小鳥の歌で目覚めましたよ♪


それから自転車。あっちもこっちもチャリダーだらけなのです。それもママチャリじゃなくてみんなごっついマウンテンバイクに乗っています。街には石畳が少なく、舗装されて必ず自転車用レーンがあります。電車には自転車ごと乗り込んでいる人の多いこと。広い公園にも朝から颯爽と通勤する人たちの自転車の列が・・・。手をつないで自転車こいでる二人連れもよく見かけました。エコの国、ドイツならではなのかもしれません。


一番印象的だったシーンは、

ベートーヴェンのシンフォニーのコンサート終了後、ホールから出てきたびしっとしたスーツ姿の4~5人のおじ様連れ。ホール前でなにやら難しい顔でディスカッションしていたのですが、しばらくするとやおらホール脇につないであった自転車にひょいっと全員またがり、仲良く列になって帰っていきましたとさ。

辺りは新しいビルが立ち並び、新テクノロジー喧伝賑々しい新興開発区画。

走り去るその列の微笑ましいことと言ったら・・・!


あぁ、こんなベルリンについに私はやってきたのです!!


ドイツ旅行から帰ってきました♪

2008-06-25 01:41:44 | クラシック三昧
あっという間の9日間♪何から書こうか考えるだけでウキウキします。

きっとこのブログのテーマに沿わないことにまで暴走してしまいそうですが! お楽しみに。

荷物を解き、お洗濯や片付け物をする間のBGMは、若き日のグールドとカラヤン with BPOのベートーヴェンピアノコンチェルト3番。音色の瑞々しさに旅の疲れも忘れてスキップしそうになります。このCD、今回の戦利品のひとつで、かのシンフォニーホールの売店で買ってきたですよ。うふふ。

日本舞踊協会創作舞踊劇場「欲望という名の電車」「舞踊詩 青春」(ル テアトル銀座)

2008-06-08 15:09:45 | 踊り三昧
あまりに有名なお芝居「欲望という名の電車」。舞踊にするとどうなんだろう、と思っていましたが、これがなかなか話の雰囲気をうまく表現していたと思います。

特に原作には(多分)ない、物狂いの女役の藤間紫さんの台詞にぞぞっときました。御年85歳とか。あの方がいらっしゃらなかったら、単なる花井幸子ファッションショー フィチャリング水木佑歌さん、となっていたかも。もちろん、佑歌さん、尾上紫さんはとってもお美しかったですよ♪

あえて言えば、もう少し日本舞踊っぽい要素があったほうがよかったかな。女性は着物姿で日舞っぽい動きもあったのですが、男性が黒いタンクトップやTシャツに黒パンツでほとんどミュージカルのような世界だったので、これを日本舞踊協会がやる意味は??とちょっとよくわかりませんでした。

後半の「青春」は・・・西崎峰さん振付のものが躍動感あってすばらしかったです!是非再演して欲しいです♪きっと男踊りとして構成してもすばらしいと思います。

全体として何か新しいものに挑戦するという意図はわかるのですが、例えば舞台が開演前から自然に導入されていくなど工夫や努力もされていますが、正直なところ舞台の効果があったと思えず、染五郎丈の登場があってたまたまおまけにありつけた感じがしました。一番残念なのが、例年のような、帰り道の「自分も踊りたくなる感」がなかったことです。。。。

チケットのお値段も張るだけに、ちょっと残念でした~

薬師寺展(東京国立博物館)

2008-06-08 12:16:34 | 和風三昧
会期終了間際になってようやく行ってきました。

見所は「阿吽」の狛犬一対、聖観音様、日光菩薩様、月光菩薩様。それぞれの前で静かに手を合わせてきました。

薬師寺は高校の修学旅行で訪れたのが最後で、すでに記憶もあいまいで・・・日光様・月光様はこんなに大きかったんでしたっけ?!穏やかな表情ながらも、その存在感に圧倒されました!

正直なところ、仏像様を歴史的・文化的興味の対象としてジロジロと見ることには抵抗があります。やっぱり信仰の対象として、薬師寺に鎮座していただきたいと思うのですよ。そこにあるからありがたいし、お寺の伽藍や仏様全てが作り出す空間の中で精神修養が高められるのでは、という気がするのです。- 私自身は熱心な仏教徒ではありませんが。

ただ今回の展示が、奈良まで足を運べないおばあちゃまが菩薩様を拝める機会になっていたとしたら、それは否定できないかも。でもだからと言って、例えばお伊勢様がこんな形の展示会になってしまったら・・・私はいやだなぁ。

みなさん、いかが思われます?

いいお天気だ♪

2008-06-01 13:26:40 | 素生活三昧
今日は朝から洗濯三昧。今、最後の分が洗濯機の中で回っています。

午後は部屋の掃除だな。といってもひたすら捨てられる物をひっぱり出して、まずはリサイクルショップや古本屋、それがダメなら資源ごみに出すと言うことを続けます。日々やっているつもりでも、やっぱり年に1回ひと月くらいキャンペーンをはらないといけないんですよ。

ただ日々やっていると気づかないかもしれないけど、こうしてまとめて不用品の山を見ると、やっぱり物を不用意に買ってはいけないなーと反省するきっかけにはなります。買うことは捨てることの始まりだからね。

掃除のあとは、やっと我が家にやってきたMDデッキをつなぎましょう。

今日はついでに体の中もプチデトックス。朝から漢方薬以外何も口にしていません。内臓が疲れているなーと感じたので、今日は休憩させることにしました。この2日間ひどかった腰痛も、先週の寒さと、3か月分の累積した内臓疲れと運動不足が原因だったのではないかと。

こうして少しずつ生活が落ち着いてきて
少しずつ体調を整えてきて
そしてお天気のよい週末はなんて幸せなんだろう♪

今日のBGMはベートーヴェンのフィデリオ by バーンスタイン/ウィーンフィル。ドイツモードです。