わが身世にふるながめせしまに

古き良きもの放蕩三昧・・・したい。

久しぶりのお稽古

2010-11-08 00:48:15 | 踊り三昧
久しぶりに踊りのお稽古に行きました。水曜に仕事で都合がつかなかったのと体調が悪かったことの兼ね合いでしばらくうかがえなかったのですが、やっぱり少し踊ると気持いいものです♪振りが入ったらもっと気持ちよく踊れるんでしょうけど・・・そこはまたすっかり新鮮な状態になっていまして・・・ほとんどこれまでに習ったところのおさらいで今日のお稽古は終わってしまいました。師匠にも姉弟子にもすみませんです。

ところで、この「振りがはいらないことにはどうにもならないでしょう」感、かねがねどこかで同じようなことがあったような気がしていたのですが、思い当たりました。そう、歴史の勉強。歴史を流れとして理解して、小論文をしたためたり、人に薀蓄を語ったりするのが歴史を勉強する醍醐味なんでしょうけど、まずは年号や人名をおぼえないとはじまらないでしょ、という感じ。なんだか近くありません?ちなみに私は世界史が大の苦手で全教科の中で最悪の成績でした。

一方、同じようにお習字をたとえると・・・数学かな。ハネはこう、ハライはこう、という方程式や定理の組み合わせのような気がします。半紙をひたすら浚うのもさながら「ドリル」のようですし。

世界史も数学も基本を覚えないと応用問題は解けないというところは一緒なんですが、でも基本の種類が違いますよね。(え、違わない?)まぁこんなこと考える暇があったら振りでも半紙でも15分さらいましょう~というものですね。はぁ。わかっております。

土曜のお稽古では、師匠のお知り合いのお土産の新鮮野菜や新米をお相伴に預かりました。もうとってもおいしくて♪とってもしあわせでした♪体が潤います♪今度はそのお方の畑のお手伝いにうかがうお話も盛り上がって!今から大地のパワーに癒されるのを楽しみにしています。

カテゴリー「踊り」なのにぜんぜん踊りのこと書いてませんが、お許しあれ~

浴衣会

2010-10-02 16:23:39 | 踊り三昧
NYに行く前に、浴衣会がありました。NYのことを先に書いちゃうところで最近の踊りへの意気消沈がうかがわれますが・・・

今回は「手習子」。私の普段の傾向からするとなかなかありえない演目ですが、この浴衣会での師匠のかかげるテーマは「チャレンジ」でしたので、その流れでいただいたものです。確かにチャレンジ。本舞台で藤娘をやったときに「これ以上若いのはもう無理だわ・・・」と心底思った私。そこから3年を経て、娘から子供へさらに若返ってしまいました。

いくつかの突発的な小プロジェクトに追われ、当日はかなりの遅刻で到着。朦朧とする中、遅刻者の到着を待っていただいていた全体写真撮影と、いくつかの番手の後にあっという間に出番でした。まぁダメダメなことといったら・・・(涙) 一番目立つところで、立ち位置ぐちゃぐちゃ。だいたいが中心からずれない踊りなのに、一番見せ場のこより作るのに座る場面で思いっきりずれて座っておりました(泣) それから、はじめて「振りが抜けて真っ白になる」というのを体験しましたですよ(汗)。そこはさっさとあきらめてじっと待ち、わかるところになってやっと続けました。その動揺は最後まで続き、情けないことに「踊り」ではなく、単に「次はこの振り、次はこれ」という動作のなぞりになっておりました。。一番大切な子供らしさ - 首や膝をおもいっきり曲げてかわゆくする - なんてどこかにすっとんでしまいました。

遅刻してあせっているところに、せっかく写真撮影で舞台をしっかり見る機会があったのにすっかり忘れ、さらに踊る直前に師匠がお稽古のときと違う蝶の演出を言いわたされたこともちょっとあせって(これは不可抗力ですが)、事前にちょっとばたばたするだけでこんなふうになっちゃうんだ~と自分の弱さを深く反省。

仕事も踊りも平常心と日々の積み重ねですな。もちろん常に情熱をもって没頭することも偉大ですが、それが一生続けられるわけではない人にとっては、目指すところはそこではないかなと思う今日このごろです(吐息)

毎回ビデオを見るのは恐怖ですが、今回は特にそれが強く、実際まだ見れておりませんです。年内にはなんとか・・・

次に取り組むのは清元「卯の花」。ちょっと気分転換になりそうです。

本浚い

2010-03-14 12:37:27 | 踊り三昧
本浚いが終わりました。すでに2週間たちましたので、なんだかもう遠い昔のような気がします。

本舞台にたつというのは本当に気持ちがいいものです♪ 専門の人たちの手によって化粧も衣裳も鬘もこしらえてもらって、舞台セットも照明もホンモノですもの。10分と短い曲ですが、自分的には落ち着いて踊れたと思います。(まぁ半年以上も長くお稽古していたせいもありますが・・・苦笑)仕事のドタバタの合間をぬって、とりあえず舞台にたててホントよかった(涙)。

余白の多い踊りだったので、途切れず、気持ちを充満させられるように踊りたいなぁと思ったのですが、実際はどうだったのでしょう。お写真やDVDを見るのはちょっと怖いけど、毎度の儀式ですからね。

名披露目&藤娘だった前回の気合の入り方とは違い、今回は今ひとつ集中力に欠けたことは否めません。。。入門10年目の節目ではあったのですが、これが私と日本舞踊の距離なんだなぁと思います。

一方、観客のほうがだんだんと目がこえてきて、コメントが高度になってくるからすごいです(笑)。母親なんかも、前回より上手になったねと言ってくれましたが、そういう母親自身がとてもうれしそうだったのが、一番よかったです♪

私はクラシック音楽大好きだし、洋画も大好きだし、夏休みはせっせとヨーロッパ旅行に通うし、勤務先は外資だし。でも、邦楽をきいて歌舞伎を見て書道作品を見て、すばらしいなぁ、日本人でよかったなぁと思う日本人なのです。だから日本舞踊も細々と忘れないように続けたいなぁと思います。細々とでも私が続けることで、私のまわりの人たちも日本舞踊につながっていられるんだもんね。

次回は浴衣会になりますが、またマイペースでぼちぼちやらせていただきます。名取なのにねぇという声はきこえそうですが、どうかご容赦を~ 

下浚い

2010-02-14 22:25:07 | 踊り三昧
日舞の下浚いがありました。本番前の通しリハーサルです。

今回の長唄「黒髪」は、会いに来ない男を思い出しては夜に朝に切なく思っている京芸妓の気持ちを踊ったものです。長唄の歌詞は以下の通りですが、本番用に入れものをしていただいているので、途中で別の歌が一節入っています。

 黒髪の 結ぼれたる思いには 解けて寝た夜の枕とて 独り寝る夜の仇枕 
 袖は片敷く妻じゃと云うて 愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声
 昨夜の夢の今朝覚めて 床し懐かしやるせなや 積もると知らで積もる白雪

色っぽいですねぇ・・・

以前、水木佑歌さんがこの踊りで気をつけることとして「無駄足をしないように」とおっしゃっていました。とってもゆっくりとした動きで、かつ、そのときには薄暗い照明だったこともあり、見る人にひとつひとつの動作の細かなところまで凝視されてしまうから、とのこと。実際、ため息の出るような素敵な踊りでした。。。

自分があんな風に踊れるわけはないのですが、大胆にもイメトレでは佑歌さんです~

あと2週間、がんばりますです。

日舞 つぼ合わせ

2010-01-11 21:04:08 | 踊り三昧
日本舞踊のお稽古は気持ちの上では途切れがちですが、良いお友達に恵まれて2009年も続けることができました。感謝感謝!です。

さて9日にはつぼ合わせがありました。そう、2月末には本舞台が!今回は「黒髪」という"女の思い"満載の踊りです。今年はいろいろな意味で区切りの年と思っているので、本舞台を真剣に務めたいと思います。だから、お稽古も満足にできていないでいるくせに、例年になく知人も多くご招待して緊張感を高めるつもり。皆さんご案内をお送りしますのでどうかおいでくださいね。

今年は「初心に帰る」を目標にしたいと思います。具体的に何というわけではないのですが、ちょっと"なあなあに"なっているところを謙虚になってみるとお稽古も新鮮にできるのではないかと。

入門満10年を迎える今年は、やっぱり少し特別な感じがします。気負わず、少し謙虚に。2010年はこれでいってみよっと。

※写真は鏡に向かって写したので右前に見えてます。ご了承あれ。

お浚い会

2009-04-05 20:31:16 | 踊り三昧

しばらく踊りのお稽古の様子を書いていませんでしたが、忙しさにまぎれつい休みがちだったり、お稽古にいっても今ひとつ身の入らないような日々でした・・・師匠にはたいへん申し訳ないのですが・・・・ すみません・・・ そんなこんなで振りがやっと通ったか?というレベルで迎えてしまったお浚い会。今回は向島見番を会場に開催というところにちょっとテンション上がりましたが、そうはいってもそれでお稽古不足が解消されるわけではなく(汗)。

向島に現在芸者さんがどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、立派なきれいな見番でびっくりしました。お二階にはちゃんと緞帳と定式幕のある舞台もあります♪今回はおいしいビデオ録画係に任命されたので、ゆっくりみんなの踊りを拝見できます。いつもの会同様、みんな上手になっているなー、こんな踊りに挑戦してるんだ!、こんなふうにこの踊りを踊るんだねぇ・・・などと勉強しきり。踊りを見るのは本当に楽しいです♪

さて、私は半年あたためた(?)「松の緑」。袖で師匠に全部の振りをもう一度さらっていただいて(涙)、いざ出陣。細かなところで右か左かというのは最後までよくわかっていなかったのでそのレベルはもうあきらめて、堂々と重厚なご祝儀ものの雰囲気だけだしたいな、と思って踊りました。

実際、右や左は間違えまくったと思いますが、真っ白になって流れが止まることだけはなかったのがせめてもの救いです・・それさえ奇跡的ですが。。着物の着付けが甘くて終わりごろには裾前のあわせが開いてしまい、最後にお扇子を閉じてすわったときにはだけてしまいました。思わず手が出てなおしてしまったのもさらにみっともなかったかも・・・

いい踊りなんです。かっこいいんです。でも・・・ちゃんと踊りこんでなくて本当にもったいなかったです(涙)。後悔先に立たず。いつもその繰り返しなんだけど。ただ、今の生活リズムとバランスからいくと、この先もしばらく踊りのお稽古はこんなレベルになっちゃいそうです。入門してもうすぐ丸9年。山あり谷ありですが、細々続けていきましょう。

昼と夜それぞれ合間に少しだけ隅田川岸の土手にお花見にいきました。広々した隅田川の空気が気持ちよく、満開の桜も情緒ありました。桜の下ではくよくよしたことも吹き飛んで、反省もつかの間、また次回出来る範囲でがんばろっとまとめてしまいました!

私の着物は黒の小紋に桜と松の柄の帯。今回はみんな季節感のある着物や帯の人が多くてとても華やかで、着物の柄を見ているだけでも楽しかったです。見番の緞帳も豪華な桜だったしね。

 


お稽古進捗 日舞編

2009-03-01 22:54:00 | 踊り三昧
さて踊りのほうはと言うと、2008年は「藤娘」を本舞台にかけた後は、自分にとって一大チャレンジだった「玉屋」を浴衣浚いに、その後秋口からはじめた「松の緑」の振りをまだいただいております(汗) 振りが覚えにくいご祝儀物である上に、お稽古自体にもあまりうかがえていないので、なかなか進むのが難しいのですが、そうは言っても4月初旬にお浚い会があるのでなんとかしなければなりません。音からしてもあともう一息なのですが・・・

こういうお稽古事は上達しないと楽しくないし、上達するためにはお稽古が必要。お稽古するには時間も体力も必要。というわけでここ半年ほどの忙しさからなんとか脱却しないといけないということですな。仕事の生産性と効率性をあげて自分の時間と心のゆとりをもたなきゃね。踊りのほうはそれが今年の目標です。

新春舞踊大会(国立劇場)

2009-01-10 19:42:46 | 踊り三昧
姉弟子2人が本選出場とあって、職場から2回、ちょいと抜け出して拝見♪

「近江のお兼」はとってもかわいかったし、「鐘の岬」は普段とはうってかわって美しくしっとりと!!お二人ともとても素敵でした♪

他の出場者の踊りは全く見れなかったので全体水準はわからないのですが、初出場ながらご健闘されたのではないかと!

自分の道をしっかりと歩むお二人を見ならって、私もお仕事がんばらなきゃと刺激されました。また、そろそろ踊りのお稽古を続けるのは限界かしらん・・と思っていたところだったのですが、とりあえずあと一年、細々とでいいから楽しもうと決めました。

年々踊りの目標は低くなっていくような気がします・・・でも普通の日本人が普通のOL生活をしながら、ちょっぴり日本舞踊につながっているっていうことこそ、私が理想とする日本伝統文化との付き合い方なのかもしれません。

「松の緑」3回目のお稽古

2008-11-02 00:41:04 | 踊り三昧
やっと3回目・・・なかなかお稽古にうかがえない日々です。その上、前回につづき今日も体調がよくなかったので、そろりそろりと振りの復習です。

間もあいてしまっていたためきれいさっぱり忘れていて(汗)姉弟子に浚っていただきます。ただ、音を聴いていった分、タイミングのツボは確認しやすく感じました。

ご祝儀ものは振りにストーリーが薄いので覚えるのがたいへんですが、ひとつひとつの振りに「基本の美」があふれています。こういものをかっこよく踊れるようになると、ステップアップした感じがきっとするだろうな。

これから2月くらいまでは月に2回を目標にお稽古にうかがおうと思います。焦ることなく、やる気を放棄するでもなく、マイペースで楽しめるといいよね。

第八回松鸚会(国立劇場 小劇場)

2008-10-26 15:50:18 | 踊り三昧
ご宗家に松本幸四郎丈、お家元に市川染五郎丈をいただく松本流一門による舞台。今年はご宗家、お家元に加え錦吾丈、高麗蔵丈まで勢ぞろいとあって楽しみにしておりました。

前半はご宗家、お家元、理事の先生方を中心とする小唄です。ご宗家、お家元は別格なのでおいといて、特に幸龍先生の男前な踊りにため息です。客席の私の周りにいたお客さんも「誰あの人?うまいねー」とざわめきました。幸女先生のお人柄があふれる踊りもいつもながら見ていて「幸せ感」がこみあげます。小唄とか地唄は私にとって本当にあこがれでして、こういう踊りがいつか粋にかっこよく踊れるようになりたいと思います。

お囃子に田中傳左衛門氏とあって、本当にいろいろなことに活躍されるかただなぁと感じ入りました。私の席からは舞台上のお姿は拝見できませんでしたが、松派の小唄独特な節回しに、澄んだ鼓の音がいつもよりもしゃれて聴こえたように思います。

後半は筝曲「恋花子」。ストーリーと登場人物はご存知「身替座禅」と同様なのですが、原曲の筝曲に群舞も加えてお家元におり舞踊化されました。これまでいろいろと苦労話をきいていたのでどうなることかと思っていたのですが!、これが!とても華やかで素敵で面白くって♪群舞の方々もとても明るいお顔で楽しそうだったし、役柄のキャラがよく表現されていました!惜しむらくは席が端で舞台全体がよく見えなかったこと・・・DVDができたら是非見せてもらおう。

これだけの舞台を作り上げるのはたいへんなこととは思いますが、でも楽しかったろうなー、達成感あるだろうなーとうらやましくもあります。そんな刺激を受けて、細々とでもいいから踊りとの接点はなくさないようにしたいなとあらためて思いました♪ 仕事のプレッシャーが日に日に強くなる昨今ですが、今日は「松の緑」の音をきいておりますです。。