平成27年7月29日~平成27年8月19日。45時間41分でクリア。
サモンナイト2は2001年8月2日、プレイステーションにてバンプレストより発売されたシミュレーションRPG。開発はフライト・プラン。2008年にはニンテンドーDSでリメイクされ、2012年にはゲームアーカイブスで発売されている。今回、自分がプレイしたのはプレイステーション版で、中学~高校辺りで購入したものと思われる。ブログには書いていなかったが、これの前に、プレステ2の『ソウルクレイドル』やプレステの『ファイナルファンタジータクティクス』など、学生時代に買い、積んでいたシミュレーションRPGを次々に消化していたのである。RPGは好きだが、シミュレーションRPGは思い出したようにチャレンジし、その都度、挫折していて、自分には向いてないと感じていたのだが。
サモンナイト2は、召喚師としての才を見いだされ、スカウトされた主人公が、召喚師の試験をパスし、任務を与えられるところから物語が始まる。召喚術によって任意に選ぶ召喚獣をパートナーとし、任務に臨んでいく。
召喚できる召喚獣は4種類。「機」「鬼」「霊」「獣」といったそれぞれの属性から、属性に見合った隣接する他世界より、主人公のいる「リィンバウム」へ召喚する。ちなみに自分は、女主人公(魔法型)で「鬼」を選んだ。いや、鬼の世界が和風だったのだ。他意はない……。
物語は1話ごとに区切られ、自由行動によるキャラの掛け合いやミニゲームを楽しむパートと、ストーリーを進めるバトルパートをこなし、1話が完結していく形式。話の最後には「夜会話」というものがあり、シリーズに一貫したシステムと思うのだが、仲間キャラから一人選んで会話するというもの。仲間ごとに好感度が設定され、好感度の一番高い者とエンディングが迎えられる。キャラクターデザインは飯塚武史氏で、可愛らしく柔らかいタッチが印象的。黒星紅白名義で、ライトノベル『キノの旅』のイラストレーターもしており、こちらの方が有名であったかと思われる。そのデザインから手を出したという方も少なくないであろうことから、キャラゲーとしての側面も印象強い。
ゲームの難易度としては、それなりに歯ごたえがあるが、そこまで戦術・戦略が要求されるほどでもなかった。全員均等にレベルをあげるよりは、役割分担を決めてレベル上げしていけば、より楽に進められるだろうか。この手のゲームにはつきものだが、セーブするタイミングを間違えると詰まる可能性があるので、2つ以上セーブ枠は確保しておきたいところ。
物語、キャラの掛け合い、バトル中など全体的にテンポの悪さを感じた。
物語の展開は中盤~後半でようやく大きな動きとなり、それまではあまりサプライズのある展開が見当たらないため、吸引力に欠ける。キャラの掛け合いは一画面に一対一で交互に切り替わる形式なので、時間がかかる。戦闘は一回で多めに見て30分ほどかかる。メインは良いかもしれないが、フリーバトルでは結構辛い。もらえる経験値が少ないのも。
物語の内容自体は、どこかで見たようなものだが、普遍的であるとも言えるし、対象年齢を考えると相応の出来。キャラもそこまで気に入ったのはいなかった。FFタクティクスではアルガスが好きというひねくれ者(もちろん、人間的にではなく、物語に寄与し、役割を果たしたことを重視)なのだが。そういう意味では、敵方の将であるルヴァイドは、葛藤と成長の描写があって良かった。
エンディング後は、ある条件で番外編ルートが解禁される。また、プレイの仕方次第ではバッドエンドのような展開につながるルートもあるようで、物語を確かに評価するには、これらもやる必要があると思う。
シリーズは5まで発売されており、偶然ながら、先日、6発売の発表がされた。
開発会社であるフライト・プランは事業停止しているようだが、スタッフが別会社にて5より再度、シリーズ継続された。ゲーム自体の出来・不出来はあるようだが、シナリオ・世界観を構築した人が一貫してシリーズに関わり続けているというのは、綺羅星のごとく現れては消えていった様々な作品を思うと幸運なことであると思う。
前述の通り、テンポの悪さは、やや感じるものの、時代性に左右されるグラフィックやゲームデザインではないと思うし、このジャンルでは入りやすい難易度であるため、キャラクターデザインや世界観に惹かれた人はやってみてもいいだろう。
評価としては2や3が高いようだ。システム周りの進化を考慮に入れると2からやるのがいいのかもしれない。
☆おまけで各キャラの使用状況とコメント
トリス(女主人公/魔法型)
主人公なので、ずっとスタメン。鬼属性。
終盤はほぼ回復役。主人公の死が敗北条件になっているので無理は出来ない。
ネスティ
主人公の兄弟子。任務にかこつけて、体よく厄介払いされた主人公のお目付役としてついて来る。それって組織内ではあまり重要視されてない? と当初は思ってしまった。
ラストバトルまでスタメン。ラスボスでも随一のダメージソース。
アメル
本作ヒロイン。回復の特技を持つ回復役ユニット。強制出撃&敗北条件のため、ラストバトルまでスタメン。エンディングはアメルで迎えた。よい子ちゃん過ぎる性格なのであまり人気はないのかもしれない。
ハサハ
鬼属性のパートナー。着物姿の妖狐。水晶玉を常に両手で持つ。話し方が独特。
主人公の護衛獣という位置付けのため、勝手に戦士タイプと勘違いして育成。結果、中途半端な存在に。それでも最後までスタメン入り。ラストバトルではハナから戦力に閑散しておらず、安全な位置で放置した結果、半数しか残らなかった生存者の一人に。
フォルテ
冒険者の剣士。前衛アタッカーが加入する毎にチェンジしていたため、序盤しか使わず。やんごとなき出自を匂わせるも、作中で明確にはならず。
ケイナ
フォルテの相棒にしてツッコミ役の女性。記憶喪失で、ここに至るまでの足取りは不明。キャラ別エンドで明らかになるのか?
仲間で唯一の弓使い。ラストまでスタメン。
ロッカ&リューグ
穏健派のロッカと過激派のリューグ。兄弟。二者択一で、自分はロッカを選んだ。
槍使いなので、反撃を食らわない点は重宝したが、次第にスタメンから外れるように。
リューグは全く未使用。
モーリン
格闘娘。キャラとしては嫌いじゃないが、ユニットとしての決め手に欠ける印象。
声が姉御キャラに合ってるのか、いままでにないような、妙な違和感。
カザミネ
サムライ。横切りは反撃を食らいづらい範囲攻撃。中盤で活躍。
物語上ではとんでもない活躍を見せるが、バトルパートはそうでもないという悲しいキャラ。敵武将の太刀筋から、その行き着く先を見いだすのは剣客ならでは。戦はシビアなものであることをもう少しアメルに説き伏せて頂きたかった。
レナード
ロスのステイツから召喚されたという異色のキャラ。刑事という職業についていた。
銃使いは弓と被るので使わなかったが、育てればなかなか活躍してくれるらしい。
カイナ
巫女。前作から登場とのこと。名前から察することもあろう。
鬼属性召喚を得意とする。主人公と被るので使用せず。後述のパッフェルさんより大きく見え、かつロリ顔(このゲームの女キャラ全般に言えるかもしれないが)という。
カザミネが気があるらしい……。
ルウ
組織に属さない召喚師という変わり種。
霊属性はアメルと被るので、なかなか使い辛い部分がある。
シャムロック
騎士。フォルテとは旧知の仲で、目上扱いしている。
参戦時は、攻撃・防御が優秀で、カザミネと交代させ終盤まで使用。
キャラ自体は真面目一辺倒という感じで、印象は薄い。
ミニス
物語序盤でペンダントを探している少女。
中盤あたりでペンダントを回収すると解禁される召喚獣は終盤まで使える。
ラストまでスタメン。
パッフェルさん
神出鬼没のアルバイター。CMにも出ていた記憶があるのだが、隠しキャラの一人。
メインバトルで、戦利品が追加されるので、半ば強制出撃になると思う。
ユニット自体に強みは感じないが、結局、最後までスタメン。
ユエル
はぐれ召喚獣。
仲間にするには結構なフラグを回収する必要がある。ユニットの性能は使ってないのでわからないが、仲間になる際のサブイベントはなかなか良く出来ているので、やってみる価値はあると思う。
シオン
前作登場キャラ。
忍者ユニット。忍者好きなので使いたかったが、余裕がなかった。
ルヴァイド
終盤も終盤で仲間になるが、それを補って余りある鬼性能。
敵の反撃を許さず、どの向きから攻撃されても一定ダメージという能力持ち。
最終的にはこいつだけレベルを上げればいいかと思ってしまった。
イオス
ルヴァイドの腹心。
声が完全に男装の麗人風だったので女かと思ったら男でした。
機動力特化の槍使い、らしいが枠がないので使わず……。
もう一人仲間キャラがいるのだがネタバレになるので割愛。
後半2人より、さらに致命的と思うので。
サモンナイト2は2001年8月2日、プレイステーションにてバンプレストより発売されたシミュレーションRPG。開発はフライト・プラン。2008年にはニンテンドーDSでリメイクされ、2012年にはゲームアーカイブスで発売されている。今回、自分がプレイしたのはプレイステーション版で、中学~高校辺りで購入したものと思われる。ブログには書いていなかったが、これの前に、プレステ2の『ソウルクレイドル』やプレステの『ファイナルファンタジータクティクス』など、学生時代に買い、積んでいたシミュレーションRPGを次々に消化していたのである。RPGは好きだが、シミュレーションRPGは思い出したようにチャレンジし、その都度、挫折していて、自分には向いてないと感じていたのだが。
サモンナイト2は、召喚師としての才を見いだされ、スカウトされた主人公が、召喚師の試験をパスし、任務を与えられるところから物語が始まる。召喚術によって任意に選ぶ召喚獣をパートナーとし、任務に臨んでいく。
召喚できる召喚獣は4種類。「機」「鬼」「霊」「獣」といったそれぞれの属性から、属性に見合った隣接する他世界より、主人公のいる「リィンバウム」へ召喚する。ちなみに自分は、女主人公(魔法型)で「鬼」を選んだ。いや、鬼の世界が和風だったのだ。他意はない……。
物語は1話ごとに区切られ、自由行動によるキャラの掛け合いやミニゲームを楽しむパートと、ストーリーを進めるバトルパートをこなし、1話が完結していく形式。話の最後には「夜会話」というものがあり、シリーズに一貫したシステムと思うのだが、仲間キャラから一人選んで会話するというもの。仲間ごとに好感度が設定され、好感度の一番高い者とエンディングが迎えられる。キャラクターデザインは飯塚武史氏で、可愛らしく柔らかいタッチが印象的。黒星紅白名義で、ライトノベル『キノの旅』のイラストレーターもしており、こちらの方が有名であったかと思われる。そのデザインから手を出したという方も少なくないであろうことから、キャラゲーとしての側面も印象強い。
ゲームの難易度としては、それなりに歯ごたえがあるが、そこまで戦術・戦略が要求されるほどでもなかった。全員均等にレベルをあげるよりは、役割分担を決めてレベル上げしていけば、より楽に進められるだろうか。この手のゲームにはつきものだが、セーブするタイミングを間違えると詰まる可能性があるので、2つ以上セーブ枠は確保しておきたいところ。
物語、キャラの掛け合い、バトル中など全体的にテンポの悪さを感じた。
物語の展開は中盤~後半でようやく大きな動きとなり、それまではあまりサプライズのある展開が見当たらないため、吸引力に欠ける。キャラの掛け合いは一画面に一対一で交互に切り替わる形式なので、時間がかかる。戦闘は一回で多めに見て30分ほどかかる。メインは良いかもしれないが、フリーバトルでは結構辛い。もらえる経験値が少ないのも。
物語の内容自体は、どこかで見たようなものだが、普遍的であるとも言えるし、対象年齢を考えると相応の出来。キャラもそこまで気に入ったのはいなかった。FFタクティクスではアルガスが好きというひねくれ者(もちろん、人間的にではなく、物語に寄与し、役割を果たしたことを重視)なのだが。そういう意味では、敵方の将であるルヴァイドは、葛藤と成長の描写があって良かった。
エンディング後は、ある条件で番外編ルートが解禁される。また、プレイの仕方次第ではバッドエンドのような展開につながるルートもあるようで、物語を確かに評価するには、これらもやる必要があると思う。
シリーズは5まで発売されており、偶然ながら、先日、6発売の発表がされた。
開発会社であるフライト・プランは事業停止しているようだが、スタッフが別会社にて5より再度、シリーズ継続された。ゲーム自体の出来・不出来はあるようだが、シナリオ・世界観を構築した人が一貫してシリーズに関わり続けているというのは、綺羅星のごとく現れては消えていった様々な作品を思うと幸運なことであると思う。
前述の通り、テンポの悪さは、やや感じるものの、時代性に左右されるグラフィックやゲームデザインではないと思うし、このジャンルでは入りやすい難易度であるため、キャラクターデザインや世界観に惹かれた人はやってみてもいいだろう。
評価としては2や3が高いようだ。システム周りの進化を考慮に入れると2からやるのがいいのかもしれない。
☆おまけで各キャラの使用状況とコメント
トリス(女主人公/魔法型)
主人公なので、ずっとスタメン。鬼属性。
終盤はほぼ回復役。主人公の死が敗北条件になっているので無理は出来ない。
ネスティ
主人公の兄弟子。任務にかこつけて、体よく厄介払いされた主人公のお目付役としてついて来る。それって組織内ではあまり重要視されてない? と当初は思ってしまった。
ラストバトルまでスタメン。ラスボスでも随一のダメージソース。
アメル
本作ヒロイン。回復の特技を持つ回復役ユニット。強制出撃&敗北条件のため、ラストバトルまでスタメン。エンディングはアメルで迎えた。よい子ちゃん過ぎる性格なのであまり人気はないのかもしれない。
ハサハ
鬼属性のパートナー。着物姿の妖狐。水晶玉を常に両手で持つ。話し方が独特。
主人公の護衛獣という位置付けのため、勝手に戦士タイプと勘違いして育成。結果、中途半端な存在に。それでも最後までスタメン入り。ラストバトルではハナから戦力に閑散しておらず、安全な位置で放置した結果、半数しか残らなかった生存者の一人に。
フォルテ
冒険者の剣士。前衛アタッカーが加入する毎にチェンジしていたため、序盤しか使わず。やんごとなき出自を匂わせるも、作中で明確にはならず。
ケイナ
フォルテの相棒にしてツッコミ役の女性。記憶喪失で、ここに至るまでの足取りは不明。キャラ別エンドで明らかになるのか?
仲間で唯一の弓使い。ラストまでスタメン。
ロッカ&リューグ
穏健派のロッカと過激派のリューグ。兄弟。二者択一で、自分はロッカを選んだ。
槍使いなので、反撃を食らわない点は重宝したが、次第にスタメンから外れるように。
リューグは全く未使用。
モーリン
格闘娘。キャラとしては嫌いじゃないが、ユニットとしての決め手に欠ける印象。
声が姉御キャラに合ってるのか、いままでにないような、妙な違和感。
カザミネ
サムライ。横切りは反撃を食らいづらい範囲攻撃。中盤で活躍。
物語上ではとんでもない活躍を見せるが、バトルパートはそうでもないという悲しいキャラ。敵武将の太刀筋から、その行き着く先を見いだすのは剣客ならでは。戦はシビアなものであることをもう少しアメルに説き伏せて頂きたかった。
レナード
ロスのステイツから召喚されたという異色のキャラ。刑事という職業についていた。
銃使いは弓と被るので使わなかったが、育てればなかなか活躍してくれるらしい。
カイナ
巫女。前作から登場とのこと。名前から察することもあろう。
鬼属性召喚を得意とする。主人公と被るので使用せず。後述のパッフェルさんより大きく見え、かつロリ顔(このゲームの女キャラ全般に言えるかもしれないが)という。
カザミネが気があるらしい……。
ルウ
組織に属さない召喚師という変わり種。
霊属性はアメルと被るので、なかなか使い辛い部分がある。
シャムロック
騎士。フォルテとは旧知の仲で、目上扱いしている。
参戦時は、攻撃・防御が優秀で、カザミネと交代させ終盤まで使用。
キャラ自体は真面目一辺倒という感じで、印象は薄い。
ミニス
物語序盤でペンダントを探している少女。
中盤あたりでペンダントを回収すると解禁される召喚獣は終盤まで使える。
ラストまでスタメン。
パッフェルさん
神出鬼没のアルバイター。CMにも出ていた記憶があるのだが、隠しキャラの一人。
メインバトルで、戦利品が追加されるので、半ば強制出撃になると思う。
ユニット自体に強みは感じないが、結局、最後までスタメン。
ユエル
はぐれ召喚獣。
仲間にするには結構なフラグを回収する必要がある。ユニットの性能は使ってないのでわからないが、仲間になる際のサブイベントはなかなか良く出来ているので、やってみる価値はあると思う。
シオン
前作登場キャラ。
忍者ユニット。忍者好きなので使いたかったが、余裕がなかった。
ルヴァイド
終盤も終盤で仲間になるが、それを補って余りある鬼性能。
敵の反撃を許さず、どの向きから攻撃されても一定ダメージという能力持ち。
最終的にはこいつだけレベルを上げればいいかと思ってしまった。
イオス
ルヴァイドの腹心。
声が完全に男装の麗人風だったので女かと思ったら男でした。
機動力特化の槍使い、らしいが枠がないので使わず……。
もう一人仲間キャラがいるのだがネタバレになるので割愛。
後半2人より、さらに致命的と思うので。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます