最近の

露出の多さってどうよ？

佐野元春

いつ頃かも忘れてしまったけれど、ＮＨＫの教育ＴＶで渋谷陽一氏がパーソナリティとなり、ある一週間限定で毎日日替わりで日本のミュージシャンを招き、対談形式でその魅力を探るという番組が放送されました。
その中のゲストの一人が佐野氏。

佐野氏も、ブルース・スプリングティーンはじめ、あれやこれや元ネタについてトヤカク言われておりました。
「ヤング・ブラッズ」で、もろスタイル・カウンシルをやられた日には参ったなぁ。
そんな中、渋谷陽一氏が佐野氏を評していた言葉。
「聞き手にとって重要なのは、耳にする音楽がリアルであること。」
「彼の歌声、詩は、聞き手の若者達にとってリアルな佐野元春自信そのものなのだ」みたいな言葉で締めくくってたんです。
日本の評論家の中で、渋谷陽一氏は大好きな人で、かなり贔屓目にその言葉を解釈しても「むむむ」だったんだよなぁ。

僕は、デビュー～３、４年目位の佐野元春は大好きだった。
巷でとやかく言われようと、ライブで目にする佐野元春は本当にかっこよかったものなぁ。
ＴＶＫの番組で「アンジェリーナ」を歌っているのを始めて見た時も、他の日本人ミュージシャンとは一味違ったノリ＆アクションに心打たれた。
当時の日本人ミュージシャンのライブ・パフォーマンスとしては、かなり個性的なカッコよさだった。
そのカッコよさは、十二分に「エンターテイメント」を意識したもの。
ご本人は無意識とおっしゃるかもしれないけれども、嫌味の無い演出に裏づけされていたように思う。
ステージ上の自分が「どうあればカッコよく人の目に映るか」を知り尽くした姿だった。
スライダーズ、ＲＣ、シーナ＆ロケッツ等が「素」の姿が「ロック」であったのとは対照的。
後者が、勝負論重視＆なんでもありの「総合格闘技」だとすると、佐野氏のは「見るものを楽しませる」事を前提としたプロレスかなぁ？

くどいようですが、デビュー当初から暫くの間の佐野氏は、なんやかんや頭で考えるのが馬鹿らしくなるくらいカッコよかったです。

えぇ～、今については、ＴＶで目にするばかりで、あまり歌を聴いていないので、語る資格ありません。
ちょっと寂しいかなぁ～