「国土交通省は29日、耐震偽装事件を受けて行った全国の中層マンション389棟を対象としたサンプル調査で、1割以上にあたる40棟が耐震強度不足の疑いがあると発表しました。」
予想以上の結果のようですが、耐震強度不足の建物は、実際にはこれ以上の比率で、町には存在しているのでしょう。今回の調査では「偽装」は見つかっていません。設計上の問題が多いとしています。いわゆる、設計ミスのことで、これが発見されないまま建設され、建物が完成してしまったのです。
建物が完成されるまで、1.構造計算、2.構造図・意匠図他、3.施工図、4.現場施工、5.完成、という経過をたどるのですが、建物が安全であるためには、それぞれの段階でミスや手抜きがないことが前提となります。
しかし、この1つ1つの段階には、膨大な作業量があり、また、現場施工などでは膨大な人たちが関与しています。中規模マンションで、設計には数ヶ月、施工図作成にも数ヶ月、現場施工には1年前後の期間がかかります。作業はそれぞれの段階がラップして行われていきますが、そのなかに手抜きは別として、ミスが相当量発生するのは避けられません。
もちろんチェック体制はありますが、そのチェック作業事体も膨大な量があり、完璧とはならないのです。とくに川上でのミス、設計上のミスは気づかれないまま進んでしまうと重大な結果を招きます。各段階でのミスをいかに減らし、チェックのミスをいかに減らすかがよい建物を作る上では重要となります。
複雑な手順、膨大な作業量、関与する人間の多さ、---よい建物を作ることの難しさはここに潜んでいると思います。
予想以上の結果のようですが、耐震強度不足の建物は、実際にはこれ以上の比率で、町には存在しているのでしょう。今回の調査では「偽装」は見つかっていません。設計上の問題が多いとしています。いわゆる、設計ミスのことで、これが発見されないまま建設され、建物が完成してしまったのです。
建物が完成されるまで、1.構造計算、2.構造図・意匠図他、3.施工図、4.現場施工、5.完成、という経過をたどるのですが、建物が安全であるためには、それぞれの段階でミスや手抜きがないことが前提となります。
しかし、この1つ1つの段階には、膨大な作業量があり、また、現場施工などでは膨大な人たちが関与しています。中規模マンションで、設計には数ヶ月、施工図作成にも数ヶ月、現場施工には1年前後の期間がかかります。作業はそれぞれの段階がラップして行われていきますが、そのなかに手抜きは別として、ミスが相当量発生するのは避けられません。
もちろんチェック体制はありますが、そのチェック作業事体も膨大な量があり、完璧とはならないのです。とくに川上でのミス、設計上のミスは気づかれないまま進んでしまうと重大な結果を招きます。各段階でのミスをいかに減らし、チェックのミスをいかに減らすかがよい建物を作る上では重要となります。
複雑な手順、膨大な作業量、関与する人間の多さ、---よい建物を作ることの難しさはここに潜んでいると思います。