TTの日々雑感

ニュース等の日々雑感をイラストや文章でつづっていきたいと思います。

5000万件の全件調査

2007年06月10日 | Weblog
少しひどいのなら、頑張って取り戻そうとするが、あまりひどいともう頑張る気力も起きず、ただ時に流されるしかない。人間の行動はこうなるのではないか。頑張るのりしろが大きすぎると、あきらめてしまうのです。

突貫工事の実情を聞いたことがあります。工事の遅れが、多少無理をしても間に合うものであるなら、みんな頑張って、残業、早朝作業を行い、間に合わせようとします。緊迫感のある雰囲気の中で工事が進められます。

だが、もう間に合わないとなると、みんな頑張ろうとしない。頑張ってもどうにもならないとあきらめてしまうのです。惰性ののんびりとした雰囲気が漂うことになります。そうなってはますます工事は間に合わなくなってしまう。

工事は必ず間に合わせなくてはなりません。そこで割り増しの日当を払い、大量の作業員を追加投入することになります。しかし、彼らは応援なので士気が低く、作業能率はますます下がり、結果的に信じられないほどの莫大な追加費用がかかってしまうのです。

宙に浮く納付記録5000万件の1年以内の全件調査・・・。厳しい予感がたちこめます。社会保険庁の過去と今後はこういうことなのでしょう。国民の税金がまた、不必要だったことにむなしく費やされることになります。