晩秋の軽井沢へ

所用で上田へ。
軽井沢から第三セクター「しなの鉄道」に乗る。


浅間山は、既に晩秋の装い。
裾野が紅葉の盛りであった。


軽井沢駅あたりも紅葉が見頃。
プリンスのゲレンデが、早くも一部オープンしていたのはびっくりである。


しなの鉄道のホームには、国鉄「信越線」で碓氷峠を越えていた頃の機関車が展示されている。
碓氷峠は勾配がきつく、機関車を連結しなければ越えられなかったのだ。
これはＥＦ６３型電気機関車。新幹線が無かった頃は、在来線特急「あさま」や、
急行「妙高」に連結して峠を越えていた。
群馬側の横川駅では、連結の間の停車時間にホームで「おぎのやの釜飯」と、
ビニール容器に入ったお茶を買うのが楽しみだった。
懐かしい思い出である。


ＥＣ４０型電気機関車。もっともっと私も知らない昔、
碓氷峠にはアプト式鉄道が走っていた。
スリップしないよう線路の真ん中に歯車軌道があり、
機関車の歯車とかみ合わせながら進むものだ。
これは、アプト式が走っていた1912年頃、
ドイツから輸入された日本初の電気機関車なのだそうだ。

新幹線だとあっという間に過ぎてしまうが、
立ち寄りながらゆっくり行く旅も楽しい。