MRIのすべて(all about MRI)

磁気共鳴イメージング(MRI)に関するさまざまな経験や知識を提供しつつ今後の展望を切り開きたい.

MRIの歴史(続)

2006-01-16 22:48:36 | Weblog

昨日書きましたように,MRIの原理は,Lauterburにより提案され,ErnstやMansfieldらによって,実用的手法へと発展していきました.その総決算という手法が,いわゆる,スピンワープ(spin warp:スピンウォープという発音が正しいかも知れない)法です.

この方法は,Aberdeen大学のEdelsteinらによって開発されたと言われています.この方法は,選択励起法,フーリエイメージング法,勾配エコーという,従来のNMRには無かった手法を組み合わせて作られたものです.

MRIのほとんどすべての撮像法(パルスシーケンス)は,この方法を基礎としており,MRIを理解する場合には,このパルスシーケンスを理解することが,第一歩となっています.

上に示す写真は,英国(スコットランド)のAberdeen大学で,1979年に,スピンワープ法が開発され,初めての鮮明な人体胸部のMR画像が撮像されたMRIです(静磁場強度は400ガウス.現在のMRIの約40分の1).この写真は,2001年に,Nottingham大学で開かれたMRマイクロスコピー国際会議(ICMRM)に出席したときに,ロンドンの科学博物館で写してきたものです.このように,ロンドンの科学博物館には,さまざまな装置が展示されています.
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