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ミドルシニア的な自分らしい幸せな暮らし方

事例案件3000件以上の経験を持つ住まい&収納デザインのプランニングプロが日常の気づきを面白おかしく綴る日記

家を建てるときの男前おたやん

2010-11-20 | 日々の仕事
こちら「おたやん」



ご存知ですか?
石田工務店では、この「おたやん」をお祭りして
上棟式を行います。

この写真では仮筋かい(もみこ)に縛っていますが
竣工後は小屋裏にちゃんと収められます。

以下はその由来をお調べした内容です。

天才とまで名を馳せている棟梁・高次は、
どう指図を間違ったか一本の柱の寸法を短くしてしまいます。
寄進の材木で、代わりの無い木であった事から、
建築は進まず、高次は腹切って詫びようかと思うほどの一大事
その様子を見て阿亀(おかめ)は自分の命と引き換えに、
どうか夫を救う道を教え給えと仏に祈り、
斗供(升に似ている事から升組)をもって補う事を授かります。
この時代は女人の意見を聞く時代ではなかったが、
高次は此れを聞き、短く切った柱に揃えて他の柱を切り、
その上に斗供を置いた。それまでに斗供は有ったが、
このような使い方をしたのは此れが最初で、見た目も良く、
力学的にも重量を逃がして画期的なことであって見事に完成をさせた。
しかし阿亀は神仏との約束を違わず自ら命をはて、
この完成を見ることはなかった。
女人の意見を聞かないのと同じ様に、
女人に人前で感謝をすることも無かったこの時代に、
高次は棟上の時に扇を二つ広げて円にして、妻阿亀の顔を描き、
木の先にそれを付けて、高々と上げ、阿亀有難うと叫んだという。
此れを見て周囲は涙しなかった者は無く、お~お
、阿亀さんが帰ってきたと云ったという。
この建築は一世を風靡して世の大工たちは、これに随って
棟上には阿亀の御幣を上げて、それが今に継承されている。


「この時代は女人の意見を聞く時代ではなかったが・・・」
その時代であったら私も・・・・と思ってしまう

ワタクシおたやんに顔もよく似ていますがね(笑)

棟梁を立てながら無事に立派な建物が建つことを願う女心
泣けますねぇ・・・
家を建てることは命がけの仕事だと思います。
だってみなさん人生をかけるほどの大決心で望まれるのですからね。

最高の家を作るために優しく謙虚な心と
一大事には命をもかける男前な心
見習いたいです。

今日も読んでくださったみなさんありがとう



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